Windows 10の提供開始日が2015年7月29日と公式に発表された。そうなると気になるのはWindows Phone 8.1スマートフォンのWindows 10へのアップグレード時期だ。実は筆者はWindows Phoneはメイン機ではなくサブ用途に使うことが多いのだが、Windows 10になればいつでもどこへでも持ち出せる超小型PCとして、今まで以上に活用することになるだろうと期待している。

今回の旅の友はマイクロソフトのLumia 435 DS。デュアルSIM対応が何気に便利

 ちょうど今はCOMPUTEXの取材で台北に来ている。今回持ってきているのはMicrosoftのLumia 435 DS(デュアルSIM)。台湾で買ったLTE対応のプリペイドSIMはメインのAndroidスマートフォンに入れ、このLumia 435は普段使っている香港のSIMと、台湾の通話用SIMの2枚を入れて便利に使分けている。画面サイズは小さいものの、OneDriveに保存しておいた地図などのデータを閲覧するのにも重宝して使っている。

 さてCOMPUTEXのMicrosoftブースには気になるWindows Phoneが展示されていた。NokiaのLumia 830とマウスコンピューターのMADOSMAだ。どちらも日本でアナウンスされたばかり。

 Lumia 830は日本マイクロソフトの社員用限定とはいえ、Nokiaブランドの最後グループのLumiaが技適を通して日本に投入されるのは、日本から撤退して久しいNokiaの再登場ということで永年のNokiaマニアの筆者にとっては感慨深い。

COMPUTEXのMicrosoftブース
最新のWindows Phone製品が展示されていた

 また、マウスコンピューターの製品はまだ数が少ないWindows Phoneの中にあって、Microsoftなど大手メーカー製品と並ぶ扱いで展示が行われていた。こちらは6月18日の発売予定で、筆者も入手する予定だ。Windows Phone 8.1はHereマップなど日本対応が未対応なものもあるが、Windows 10へのアップデートが行われればかなり実用的なスマートフォンとしてメイン機としても使えるかもしれない。

MADOSMA(左)とLumia 830(右)
日本メーカーのオリジナル端末と、Nokia端末が同じOSを採用というのも面白い

 日本に絡んだ2製品が展示されていたCOMPUTEX。開催地はPCの本場台湾だけに、来年はPCメーカーの製品も含め、Windows 10スマートフォンが多数展示されるだろう。今から1年後が楽しみである。


MS-DOSをLumiaで楽しめる純正アプリが登場
マイクロソフトのスマートフォンでMS-DOSが動くというのも面白い

 マイクロソフトは4月1日に新しいWindows Phone用アプリをリリースした。その名も「MS-DOS Mobile」。リリース日を考えればエイプリルフールネタということはわかるのだろう。ところがこのアプリ、それなりに遊べるのでついつい起動して遊んでしまう。しかもマイクロソフトのロゴの付いたWindows PhoneでDOSが動いているというのも楽しいものだ。なお、Windows Phone 8.0の動く他社スマートフォンでももちろん動作する。

 インストールはストアから。MS-DOS Mobileで検索すれば一発でアプリが出てくるので探しにくいことも無い。インストール後のアプリアイコンは黒字にコマンドプロンプトのシンプルなもの。起動すればメモリチェックなどがはじまり、しばらくすると昔のPCで見慣れた「C:」の表示となる。完全なMS-DOSエミュレーターではなく、いくつかのコマンドだけが動くようになっているようだ。

 試しにDATEと打ち込めば現在の日付を表示してくれる。また、VERと打ち込むとDOSのバージョンが表示されるなど、DOS時代を知っている人には懐かしいさがこみあげてくるかもしれない。ちなみにMS-DOS Mobile Version 1.0と表示される。

 また、MS-DOSにはないコマンドでWindows Phoneのアプリを起動することもできる。「CAMERA」と打ち込めばDOS窓の中にカメラウィンドウが表示され、写真を撮影できるのだ。その画像もカメラもあえてモノクロビットマップのレトロなものになっている。撮影した写真は保存も可能だ。他にはPHONEコマンドでそのあとに電話番号を入力すれば電話をかけるなど、意外と実用性もある。

いくつかのDOSコマンドが使える。隠されたディレクトリも存在
DOSにはないコマンドでWindows Phoneアプリを起動。カメラはモノクロ数諧調のレトロな絵が撮れる

 さて、他に何かアプリが無いかとDIRコマンドを打ち込んでみると、何やら怪しげなディレクトリが見えてくる。GAMEフォルダの中を見るとゲームが入っており、起動するとこれが16色か256色のドット絵なじゃんけんゲームだった。グー、チョキ、パーを選ぶと、スマートフォンがジャンケンに応答してくれすぐに勝ちか負けかが表示される。単純すぎるゲームだが、移動中の暇つぶしの時などついつい遊んでしまう。

 また、こっそりとWINDOWSフォルダがある。これはもしやとWinと打ち込んでみると、なんとWindows 3.1が起動した。とはいえ起動後はAccessoriesフォルダが開くのみで他にWindowsアプリは入っておらず、ウィンドウもドラッグすることはできない。でもフォルダ内の各アプリはWindows Phoneアプリと連携しており、それぞれのアプリランチャーにもなっているのだ。これらの中でも面白いのはInternetで、タップすると懐かしいモデムのビープ音が鳴った後に、Windows Phoneのインターネットが起動する。

ジャンケンゲーム。これも懐かしい感じだ
Windows 3.1も隠されていた。各アプリアイコンはWindows Phoneアプリのランチャーとなる

 できれば今後もバージョンアップを続けてもらい、将来はMS-DOSのフルコマンドやWindows 95あたりが動くようになってほしいものだ。昔のアプリをWindows Phoneで動かせるようになったら、同OSスマートフォンの愛好者も増えるかもしれない。なにはともあれ、このMS-DOS Mobileはジョークアプリとしての出来もなかなか良く、実用性もそこそこあるのでWindows Phoneユーザーはぜひともインストールするべきだろう。


着々と進むノキア→マイクロソフトへの移行
Office 365のライセンスなどが無料なLumia 640シリーズ。太っ腹な販売政策だ

 3月上旬にスペイン・バルセロナで開催されたモバイル業界最大のイベント「Mobile World Congress 2015」にはマイクロソフトが出展していた。場所は昨年ノキアが出展したエリアで、ソニーのちょうど向かいと言う絶好のロケーションだ。新製品も2機種発表され、Windows Phoneにも少しずつ勢いが出てきたように感じられる。しかも今回発表された2機種の「Lumia 640」「Lumia 640XL」は端末を購入するだけで1年間Office 365が無料な上に、もう1ライセンスが無料となる。つまり手持ちのLumiaだけではなく別のPCやタブレットでもOffice 365を無償で利用できるのだ。それに加えてOneDriveのストレージ1TBやSkypeの毎月60分無料通話なども利用できる。Lumiaはもはや「Windows Phoneスマートフォン」としてだけではなく、マイクロソフトのサービスの利用にも有利な製品として販売されるわけである。

マイクロソフトブースにあったノキアブランドの端末はわずか。着々とブランド変更が進んでいる

 また、同社ブースには1月に発表されたエントリー向けの「Lumia 435」「Lumia 532」も展示。筆者が12月に購入した「Lumia 535」ももちろん多数のデモ機が提供されていた。これら5機種はいずれもマイクロソフトブランドの製品であり、ノキアブランドのLumiaはわずかに2~3機種と着実にノキアからマイクロソフトへの移行が進んでいることが感じられた。だんだんとノキアのブランドが消えて行ってしまうのは筆者としては寂しい感があるものの、Windows Phoneそのものが元気になってくれるのであれば仕方ない所だろう。

 実はバルセロナ到着前、筆者はギリシャのアテネに数日滞在した。海外各都市へ行くと家電量販店や携帯電話ショップへ行くのが常となっているが、アテネの量販店ではLumiaスマートフォンが結構目立つ場所に置かれており購入者もそこそこいるようだった。製品はまだまだノキアブランドのものが大半だったが、製品が置かれている場所を見るとそこには「Microsoft」のロゴとブランド名が掲げられていた。

 ギリシャでは各社スマートフォンを分類する際も「iPhone」「Microsoft」「Samrtphone」という分け方をしていた。販売店レベルではもうノキアではなくマイクロソフトというブランドを大々的に使い始めているのである。今後出てくるLumiaは全てマイクロソフトブランドになるし、Windows 10が登場すればノートPCやタブレットと一緒の場所でLumiaも売られるようになるだろう。販売店レベルでこのようにマイクロソフトブランドを強化しているということは、マイクロソフトのスマートフォンにかける意気込みも本気なのである。今後の展開がいろいろと面白くなっていきそうだ。

家電量販店でこのブランドとロゴを見るとSurfaceなどが置いてありそうだが、売っているのはノキアとマイクロソフトのLumia
アテネの家電量販店「Public」

Windows 10がLumiaにもやってきた

 Windows Phoneにも最新OSの「Windows 10 Mobile Techinical Preview」の提供が始まった。このテクニカルプレビュー版はあくまでも製品化前のベータ版ともいえるレベルのもの。開発者向けではあるものの一般ユーザーも利用することが可能であり、利用者のフィードバックが製品版に活かされるわけだ。PC版のWindows 10のテクニカルプレビュー版もさまざまな新機能が追加されていることもあり、筆者も手持ちのLumiaにインストールしてみた。

 とはいえ対応機種は、まずはLumia 630、730、830シリーズのみ。Microsoft版初のモデルであるLumia 535は残念ながら外れている。試しにプレビュー版を入れてみようとインストール方法の指示に従い「Windows Insider」アプリをインストールするが、ビルド無しとのエラー画面が出て先に進まない。やはりここは素直に手持ちの別の機種、Lumia 636にインストールすることにした。

ダメ元でLumia 535にインストールを試みるも不可
Lumia 636にインストール。スタート画面全体に画像が貼り付けられる

 タイルアイコンの並ぶスタート画面は特に変化が無いように見えるが、画面全体に画像を貼り付けることが可能になった。Windows Phone 8.1まではタイルの裏側にしか画像が貼れず、画像が見えるのは透過アイコンの裏側のみ。Windows Phone 10ではアイコンとアイコンの隙間もきちんと画像が見えるため、ようやく背景写真らしく表示できるようになった。

 ほかに大きく目立つのは、一部のアプリや設定画面などのフォントサイズの変更だ。フォントが小さくなり、一画面中に表示できる文字が増えた。Windows Phoneの登場時はタイルUIや大きい文字をあたかもグラフィックのように使うメニュー画面が新鮮だったが、今回の変更でどことなく最近の他OSスマートフォンらしい新しさも感じられる。特に画面スクロールをしなくても多くのメニューにアクセスしやすくなったのは使いやすいポイントだ。

 また、キーボードは直接音声入力が可能になった。マイクボタンを押して話しかければそのまま認識される。ただし、まだ対応言語は英語や中国語だけで、製品版出荷時には日本語へ対応していることを願いたいものだ。さらには文字種類切り替えボタンの右上の小さい丸を押すと矢印キーが表示され、文字入力エリアで入力位置のカーソルを上下左右に移動できる。音声入力で長文を一気に入力し、後から認識ミスをした文字を修正するのもこれで楽になるだろう。

設定画面やアプリのフォントが従来よりも小さくなっている
ソフトキーボードカーソルも利用できるようになり、音声入力と合わせて文字入力が便利になった

 まだ製品版ではないものの、現時点の出来でもWindows Phoneの使いやすさが一歩も二歩も改善されたと感じられた。とはいえメインで使っている端末に入れるにはまだ不具合が多すぎる。しばらくはこのLumia 636でテクニカルプレビューのアップデートを続けながら試用し、Lumia 535でのWindows 10の利用は正式版まで待つことにしようと思う。


ラスベガスでMicrosoftブランドのLumia用バッテリー発見

 毎年恒例のCES取材のため1月上旬はラスベガスにほぼ1週間の滞在となった。取材前には現地用のプリペイドSIMやモバイルルーターを購入するため家電店巡りをするのも恒例のこと。そしてそのついでに大型ショッピングモールの「Fashion Show」に向かい、Microsoftストアに立ち寄るのもいつもの楽しみとなっている。

 Microsoftストアでは各社のWindows Phoneスマートフォンが陳列され販売もされている。アジアなどでようやくMicrosoftブランドのLumia 535が発売されたとあって、ここアメリカでも大々的にプロモーションされていることが期待された。ところが店内に並ぶのはNokiaブランドのLumiaばかり。また昨年は見かけなかった、BLUやYezzいう新興メーカーの製品も多数並んでいた。

毎年訪問が恒例となっているMicrosoftストア
BLUのWindows Phone端末。安いものはSIMフリーで89ドル

 この2社は南米などに低価格スマートフォンを出しているが、AndroidだけではなくWindows Phoneも積極的に製品を展開。しかもSIMフリーで販売されているので、この場で購入してあとはAT&TやT-MobileでプリペイドSIMを買えばすぐに使えてしまう。もちろん他の外国でも利用できる。

AT&TのプリペイドLumiaパッケージ。使い捨て感覚で購入できる

 一方、NokiaのLumiaはAT&TやT-Mobileのプリペイドパッケージの在庫が豊富。これらはSIM付きなのですぐに使いたいならこちらがお勧めだ。個人的には1日3ドルで利用できるT-Mobileが短期滞在にはお勧め。なおアメリカのキャリア販売スマートフォンはSIMロックがかかっているので現地滞在時のみの利用となる。

 さて、気になるのはLumia 535の状況だ。店内のスタッフに聞くと、Lumia 535の存在は知っているがアメリカでの販売はまだ不明とのこと。確かに現在販売されているLumia 535はW-CDMA 900と2100MHzに対応するのみで、アメリカ固有の周波数には対応していない。アメリカ版となるLumia 535が出てくるのかもしれないが、残念ながら「本家アメリカのMicrosoftストア」で、同社ブランドのLumiaを見つけることはできなかった。

Microsoftブランドのモバイルバッテリー

 そんなことを店員さんに話すと「じゃあこれなんてどうだい? Microsoftのブランドのスマートフォン用品だよ」とショーケースの一角を案内してくれた。なんとそこにはLumiaカラーのモバイルバッテリーが並んでいるのだが、Microsoftロゴの入った新製品も売られていた。「Microsoft Portable Power DC-21」と言う6000mAhの製品。価格は49ドルでお土産にもよさそうだ。

 実はMicrosoftブランドのスマートフォンアクセサリーはこの製品が最初のもの。在庫は3色ありどれにしようか悩ましい。「まあ滞在中にまた来るだろうから、その時に買おうか」と店を後にしたのだが、今年のCESは規模が大幅に拡大して連日取材が追い付かないほど。結局会期中に再度Microsoftストアを訪れることはできなかった。次回の渡米時はMicrosoftブランドのアクセサリーももっと増えているだろうから、その時にまたじっくりと悩むことにしよう。


ついに登場したMicrosoftブランドのLumiaを購入

 Nokiaの携帯電話部門を買収したMicrosoftから、ようやく同社のブランド名を冠した製品が発売となった。それがMicrosoft Lumia 535である。発売はアジアが最も早く、筆者の居住する香港はどうやら世界で最初に販売が始まったようだ。フラッグシップモデルではなく低価格モデルではあるものの、このLumia 535は今までのLumiaの500シリーズ=エントリーモデルとは一線を画する製品に仕上がっている。

 ちなみに筆者が香港の家電量販店で購入している時、すぐ隣で同じくLumia 535を購入しているお客さんを見かけた。またその後香港の量販店店に立ち寄ってみたところ、Lumia 535を購入している人を見たり、あるいは店員さんから説明を受けている人を見かけることが多かった。Microsoftブランド第1号の製品となったLumia 535の出だしは香港では悪くはないようだ。

Microsoftの名前が入ったLumia 535
背面ももちろんNokiaではなくMicrosoft

 Nokia時代のLumiaシリーズは、最も低機能で価格の安い500番台から、600→700→800→900と、性能と仕上がりが上がるごとに100番ずつ製品型番が大きくなっていた。カメラに特化したLumai 1020や、ファブレットの同1320、1520など1000番台のモデルもあった。このように過去の型番の付与方法から考えると、Microsoft Lumia 535は低スペックなエントリーモデルのはずだ。

 ところがLumia 535はエントリー製品を超えた性能を有している。例えばディスプレイは前の500シリーズ、Lumia 525が4インチ、一つ上位モデルのLumia 635が4.7インチのものを搭載、それぞれ解像度は480×854ピクセルだ。これに対しLumia 535は5インチ540×960ピクセルのものを搭載。画面が大きくなっただけではなく解像度も高まった。もちろんこの解像度はHDやフルHDと比較すれば低いものの、スマートフォン専用サイトを見るとそれなりにきちんと表示してくれる。

セルフィー専用カメラも。各種エフェクトも楽しい

 また、カメラもこれまでの500シリーズ、600シリーズはフロント側は非搭載だった。しかし、Lumia 535は500万画素と言う、Lumia 830やLumia 930などの上位モデルより高画質なものを搭載しているのだ。ちなみにセルフィー専用カメラアプリも搭載しており楽しく自分撮りができる。

 このようにLumia 535は、今までの型番では区分できない新世代のLumiaというべき製品なのである。大きい画面で見やすさと操作性を高め、しかもフロントに高画質カメラを搭載することでセルフィーも楽しめる。スマートフォンを使うことを楽しみたい若い世代にアピールするため、CPUなどは性能を落としつつもカメラなどは妥協しないスペックのものを搭載いているわけだ。

 実は筆者は半ば「お試し」気分でLumia 535を購入した。ところが買ってからしばらくはメインで使っているSIMカードを入れたまま使い続けたほどで、予想していたよりも使うことが楽しく感じられるのだ。もちろん2万円を切る価格相応の性能であり、LTEにも対応はしていない。だが値段を考えれば多少動作が遅くとも十分納得できてしまう。意外にも使い勝手がよいLumia 535、デュアルSIM版ということもあり海外にも持ち出していろいろと使ってみようと思う。


スペックアップした低価格モデル、Lumia 535が意外といいかも

 2014年11月11日にMicrosoftから新製品「Lumia 535」が発表された。Nokiaファンとしては少し寂しい、Nokiaロゴ無しのLumiaの新型モデルとなる。実は各国のNokiaのWebページはまだNokiaのまま端末を掲載しているところもあるが、注力地域の一つである中国ではすでにNokia.com.cnにアクセスすると「移転完了」と表示され、新しいMicrosoftの端末ページへと飛ぶことができる。いよいよNokiaブランドのスマートフォンが無くなることをこんなあたりからも実感させられてしまう。

 とはいえMicrosoftブランドとなったLumia 535はなかなかアグレッシブな端末だ。Lumiaの500番台のモデルは一番スペックの低いエントリーモデルで、先進国でもプリペイドモデルとして各国の事業者から販売されている。筆者も過去のヨーロッパ出張時にLumia 520を買ったことがあった。メインで使うには多少力不足だが、現地SIMを入れてソーシャルサービスのタイムラインを追いかける、といった使い方には十分で結構重宝したものだ。

Microsoftブランド初のスマートフォンとなったLumia 535
移転しましたと大きな表示がでるNokia中国のWebページ

 今回発表されたLumia 535は、その型番から推測するに現行のローエンドモデルのLumia 530の焼き直しと思った。ところがLumia 535は画面解像度こそqHD(540×960ピクセル)ながら、サイズは5インチとなりファブレットサイズに近づいた。しかもカメラはフロント側も500万画素となり、セルフィーにも十分耐えられる性能となった。中国やアジアではセルフィー人気であるが、低価格モデルのフロントカメラは200万画素程度。しかも元々画質が良くないためセルフィーには不適だった。ところがLumia 535ならば大画面で自分や仲間との画質のいい集合写真を楽しみながら見ることができる。

 LTE非対応、CPUも低スペックではあるものの、Lumia 535はエントリーモデルからミドルレンジに性能が引きあがっており、意外と悪くないという印象を受ける。デュアルSIMモデルもあるので、海外旅行時に現地のプリペイドSIMを2枚入れたり、あるいは普段使っているSIM+現地SIMという使い分けも可能だ。

ミッドレンジのセルフィー端末としても使えそうだ
中国の大手ECサイトではすでにLumia 535の受付が始まっている

 実は筆者はパナソニックのLumix CM1を入手したばかりで、今まで使っていたLumia 1020を引退させるところだ。そうなるとWindows Phoneが手元から無くなってしまう。だがこのLumia 535であればメイン端末の日蔭的なサブ端末ではなく、セルフィー専用に使ってしまうなど日常的に使おうと思える性能だ。ということで発売されたらすぐに入手してみようと思っている。


Lumia 1020の後継機はパナソニックのLUMIX CM1

 43メガピクセルと言うスマートフォンの中でも最強のカメラ画質を誇るLumia 1020。最近はもっぱらカメラとしてばかり使っているのだが、実は困ったことが起きている。最新のWindows Phone 8.1にアップデートしたことで、今でも現役バリバリの端末として使えるのだが、どうもカメラの起動時間が若干遅くなったようなのだ。

 今までもLumia 1020はカメラの起動がワンテンポ遅れてしまいがちだったのだが、どうもそれが体感的にもわかるほど遅く感じるようになってしまった。まぁ、考えてみればLumia 1020もすでに1年以上前の機種だ。展示会などで最新のSnapdragon 800搭載のLumia 930をいじってしまうと、端末全体のパフォーマンスも大きな差が感じられる。そろそろ次の機種に買い替える時期なのだろう。

 さて、順当に考えれば買い替え機種は同じカールツアイスのレンズとPureView技術を搭載したフラッグシップモデルのLumia 930か、スペックは若干落ちるもののその下のモデルのLumia 830となるだろう。前者は20メガ、後者は10メガピクセルカメラを搭載している。Lumia 1020には敵わないもののこれでも十分夜景などは綺麗な写真撮影が楽しめそうだ。Lumiaのカメラが搭載するさまざまな機能もスマートフォンをデジカメのように使いこなすことができる。

実はハングアップも頻繁にするようになってしまった筆者のLumia 1020。さすがに酷使しすぎただろうか
コストパフォーマンスを考えるとLumia 830は魅力的。価格は日本円で5万円前後だ

 だが、Lumia 1020で美しい写真撮影の体験をしてきた筆者はやはりもっといいカメラが欲しいと考えてしまう。もちろん本当にいい写真を撮りたいのならばフルサイズのデジカメを買えばいいのだろうが、筆者が求めているのは「高画質カメラ搭載のスマートフォン」なのである。撮影したその場ですぐにソーシャルサービスにアップロードもでき、なおかつ後からパソコンを使って加工しても大画面表示に十分耐えうる、そんな写真が撮れるスマートフォンが欲しいのだ。

 とはいえ、Lumia 1020を超えるカメラを搭載したスマートフォンを出すメーカーなんてないだろう、そうあきらめていたところに発表されたのがパナソニックの「LUMIX CM1」だ。カメラは20メガピクセルの1インチセンサーを搭載し4Kの動画撮影も可能。しかもスマートフォン部分もスペックは高い。本体サイズは135.4×68.0×15.2mm、レンズ部分は21.1mm厚となる。スマートフォンとしては若干厚みがあるかもしれないが、1インチセンサー搭載のデジカメとして考えれば十分薄い。

 筆者は2014年9月にケルンで行われたPhotokina 2014で実際に実機に触れてみたが、スマートフォンとしても十分使え、いざというときは高画質カメラになるというLUMIX CM1にすっかり惚れてしまった。LUMIX CM1はデザインも高級感があり、製品そのものはあくまでもカメラだ。スマートフォンに高画質カメラを搭載したLumia 1020とはコンセプトの異なる製品である。だが「今までのスマートフォンでは体験できない写真を撮影できる」という点ではどちらも同じ方向を向いている。Lumia 1020の後を継ぐ製品と言ってもいいのかもしれない。

見た目も高級感あるパナソニックのLUMIX CM1。1インチセンサーのレンズはスマートフォンとしてはもちろん世界初
4.7インチの高スペックスマートフォンとしても使える

 CM1の価格は889ユーロ。発売はまずはドイツからということで簡単に入手できるものではなさそうだ。当初10月頃に発売予定と言われていたが、11月にはヨーロッパで発売されることになるのだろう。販売初日に現地に飛んでいって実機をぜひ入手したいものだが、旅費と合わせて20万円オーバーとなってしまうためためらってしまう。LUMIX CM1は技適表示もあることから日本での発売もされるかもしれないが、その日が来るとしてもだいぶ先だろう。しばらくはいつ、どうやって、どこでLUMIX CM1を入手すべきか悩む日が続きそうだ。


NokiaからMicrosoftへの移行を実感した秋の展示会

 9月は主要メーカーの新製品発表会や大型展示会の連続で多くのライター陣が世界中を飛び回っていた。筆者もドイツ→アメリカ→ドイツと3つの展示会を訪問。個人的なお目当てはドイツのIFA直前に発表されたLumia 730と830を見ることだった。IFAにはNokiaは直接出展していないものの、ヨーロッパの携帯電話の代理店ブースが例年出展しており、そこに各メーカーのミニブースが出ている。ブースではグッズも配られるなど訪問するのは毎年の楽しみでもあるのだ。

 だが、Nokiaの携帯電話部門はMicrosoftに買収されており、今年のIFAでは「NOKIA」のブルーをバックにしたロゴを見かけることはなかった。代理店のミニブースや、ドイツテレコムなどキャリアのブース内で見かけるのはすべて4つのタイルが並んだMicrosoftのロゴばかり。もはや端末メーカーとしてのNokiaは消滅してしまったことを改めて実感させられた。

 とはいえ、グッズは処分も兼ねてか終日ブース内には豊富に置かれており、ストラップやグミは出すや否やあっという間になくなる状況。まだまだNokiaブランドは健在ということだろうか。

Nokiaロゴの無いMicrosoftブース
大量に置かれていたNokiaストラップ。すぐになくなり速やかに補充されるほどの人気

 展示されていた端末は新製品2機種やLumia 930、Lumia 630など型番が「30」そして「35」の今年の最新モデル。来訪者の反応も悪くなく、前のLumiaを持っている客が買い替えのために新製品を見に来ている光景も結構目にした。苦戦していると言われているWindows Phoneも、会場内でも持っている人をそれなりに見かけたことからヨーロッパでは着々と利用者数が増えているのだろう。

 新製品のうちLumia 730は意外にもデュアルSIM機能への質問が多くされていた。デュアルSIMは新興国などで人気だが、先進国でも通話用の安いSIMとデータ通信特化のSIM、のような2枚利用が増えているのかもしれない。ドイツもMVNO事業者が多く、SIMの複数利用がしやすい環境になっている。なお、さりげなくフロントカメラが5メガピクセルで、セルフィー利用も意識いしているあたりは見逃せない。

 また、Lumia 830は最上位モデルのみが採用していた金属フレームやPureView技術のカメラを搭載するなどなかなか侮れない製品に仕上がっている。価格もミッドレンジの上位クラスであり、フラッグシップのLumia 930とどちらを選ぶか悩ましい存在だ。

デュアルSIM対応のLumia 730
高級感もあるLumia 830

 展示機すべてにはNokiaロゴが入っていたものの、次の大型国際展示会、2015年1月にラスベガスで開催されるCES 2015ではこのロゴが無くなってしまうかもしれない。Nokiaの開発陣がそのままMicrosoftへ移動してLumiaシリーズを開発していることから、今後も既存のLumiaのエッセンスを引き継いだ製品が出てくるだろう。恐らく今年の「30」シリーズの製品はこれで全てが出揃っただろうが、来年の「40」シリーズはどんな製品が出てくるのか、今から楽しみにしているところだ。


Windows Phone 8.1でタイル配置を楽しむ

 Windows Phoneの最新OS、Windows Phone 8.1は最近販売が始まったLumia 930やLumia 630には最初からプリインストールされている。既存の機種についても順次アップグレードがはじまり、筆者のAT&T版Lumia 1020にもようやくダウンロード提供された。

 Windows Phone 8.1の新機能はiOSのSiriのような音声によるデジタルアシスタント、Cortana(コルタナ)が目玉の一つであるが、まだ対応する国や言語が限られているため日本人には実用性は低そうだ。今後のアップデートに期待したいところ。

タイルの数を大幅に増やすことができる

 それよりも外観上の一番の大きな変化は、スタート画面の変化だ。Windows Phoneの特徴であるアプリやショートカットのタイルを今までよりも小さくし、より多数を配置できるようになったのである。タイルの数は最少タイルサイズにした場合、横6個×縦10個の合計60枚を一画面で見ることができる。もちろんそれ以上タイルがあれば、スクロールすることでそれらの下に続けて表示できる。これだけタイルが並べられれば、インストールしているアプリすべてをスタート画面に配置することも可能だろう。

 とはいえ、すべてがミニタイルでは見にくいことと、画面上にアクセントを利かせるために、タイルのサイズは大(長方形)、中(正方形)、小(ミニサイズの正方形)と3種類から選ぶことができる。タイルそのものがスタート画面のデザイン要素にもなっているため、タイルの配置をあれこれいじるだけで見た目のカスタマイズも楽しめる。

タイルは透明化されているので背景写真を張り付けも可能

 さらにはタイルが透明化されたため、背景に写真を張り付けることも可能になった。ただし、まだすべてのアプリのタイルが透明化されておらず、アプリごとのアップデートを待つ必要があり、背景写真が一部透けて見えない状態なのだが、それはそれで「どのタイルをどこに配置しよう」と考えるのも面白い。

 筆者のLumia 1020のスタート画面にはタイルを30枚配置しているが、実はそのうち普段使うアプリは半数程度。そのため以前の数の少ないタイル配置に戻してもいいのだが、数が多いほうがよく使うアプリの位置を自由に動かしやすいため新しいスタート画面が気に入っている。


香港のローミングSIMでLumiaを日本で使う

 最近、海外で日本利用可能なSIMカードが少しずつ増えている。もちろん海外で通信事業者と契約していれば日本でも1日単位の定額ローミングが可能だ。だが利用頻度の少ない場合は割高なのがちょっと難点なところ。これに対して最近見かけるようになってきたのは、プリペイドで一定のデータ量が含まれているタイプのもの。使い過ぎの心配も無いので安心して日本で利用できる。

成田についてLumiaに香港のSIMカードを装着。すぐにデータ通信できる

 筆者が香港で入手したのは香港のMVNO事業者であるチャイナユニコム香港の日本専用プリペイドSIMカード。299香港ドル、約4000円で1週間5GB利用できる。通常の旅行での利用ならばこれだけの容量があればまずは事足りるだろう。日本ではソフトバンクの回線を利用、もちろん香港の事業者のSIMカードなので日本ではローミング扱いとなる。すなわち筆者のように海外で普段使っているスマートフォンにそのままこのSIMカードを入れ、日本でのローミング利用ができる。

 使い方は簡単で、日本到着後にSIMをスマートフォンに入れてAPNを設定(3gnet)、あとはソフトバンクの電波を掴めば即座にデータ通信が可能になる。なお香港のSIMカードなのでデータローミングをONにしなくてはならない。ただし回線は3Gのみで、LTEには入れない。通信速度は実質1Mbps前後に留まってしまうものの、ユーザー登録も不要で即座に使える点は非常に便利だ。

 さて実は香港ではこの他にも台湾や韓国、ヨーロッパそしてもちろん陸続きの隣国の中国など、各国向けのプリペイドSIMが売られている。音声通話がローミング利用できるプリペイドSIMカードはそれこそ10年以上も前から売っているが、スマートフォン時代に適したデータパッケージのプリペイドSIMカードも増えているのである。

香港では各国用のデータプリペイドSIMカードの種類が増えている

 このようなSIMが売られているのは、香港の携帯電話市場が完全にSIMフリーだからだ。香港では事業者の店で2年契約でiPhoneを実質無料で買ってもSIMロックはかかっていないし、量販店ではSIMフリースマートフォンを自由に購入できる。そのため、SIMフリー端末用に海外用のプリペイドSIMカードというものが商品として成り立つのである。

 もちろん自分の携帯電話番号を海外でもそのまま使いたい人はローミング利用するケースもあるが、重要なのは「どちらが便利」ではなく「自分のSIMでのローミング」、「海外用SIMカードで安価に利用」という選択肢が香港の消費者に与えられていることだ。旅行慣れしている香港人なら、自分のSIMを入れた端末と、海外現地用の端末、のように2台持ちする場合も珍しくない。その2台目は中古スマートフォンや使い古しを使うなどして費用を抑えている人もいる。

 日本でも来年には販売される端末のSIMフリー化が義務付けられるようになる。そうなれば香港のように海外用プリペイドSIMが売られる日が来るかもしれない。また海外旅行用に中古スマートフォンをもう1台持っていく、なんて人が増えれば中古市場もより活性化するかもしれない。SIMフリー化は日本の旅行者のスマートフォンの使い方に変化をもたらすものになるだろう。


Lumiaで第2のメニュー画面「キッズコーナー」を活用する
Windows Phoneにある「キッズコーナー」の設定

 Windows Phoneには子供にスマートフォンを触らせる時のための専用のメニュー画面「キッズコーナー」が用意されている。例えば、自分の使っているLumiaを子供に持たせたとき、不用意にFacebookに謎の書き込みがされてしまったり、あるいは友達を消してしまうなんて誤操作が起きてしまうことがある。「キッズコーナー」は専用のスタート画面で、ここに登録したアプリ以外を利用できなくする子供専用のメニュー画面なのである。これを利用すれば誤操作の心配をすることなく、安心して子供に自分の端末を渡すことができる。だがこの「キッズコーナー」、何も子供専用に使わなくとも活用方法がある。

「キッズコーナー」に旅行関係のアプリを入れてみた

 Windows Phoneはスタート画面にアプリアイコンをタイル状に並べることができ、しかもタイルの大きさは3種類から選べるため多数のアイコンを見やすく並べることができる。ところが普段あまり使わないアプリのアイコンはスタート画面には置いておきたくないもの。とはいえ旅行に出たときに旅行関係のアプリを後からスタート画面に複数個追加するのもちょっと面倒である。そこで筆者は「キッズコーナー」に旅行関係のアプリを集めて登録している。旅行に出たときは複数の旅行関連アプリを頻繁に使うため、「キッズコーナー」を開けばそれらアプリを一画面から選んで使うことができるわけだ。

 設定は簡単で、設定からキッズコーナーを開き「オン」を選択、そして「アプリ」から追加したいアプリを選ぶだけだ。「キッズコーナー」の開き方は、スリープ画面を解除した画面を右から左にスワイプ、続けて下から上へスワイプすればよい。もちろんこの画面でもタイルサイズは自由に変更できる。普段のスタート画面に多数のアプリアイコンが並んでしまっている場合など、利用頻度の少ないものはこちらに置けば画面のスクロール操作も頻繁に行わなくてよくなるだろう。

「キッズコーナー」からアプリを起動した場合はマルチタスクの切り替えはできない

 なお、「キッズコーナー」では「戻る」キーを長押ししてのマルチタスク切り替えなどはできない。またスタートボタンを押すと「キッズコーナー」のスタート画面に戻る。通常の画面に戻す場合は電源キーを押して画面をスリープ、再度電源キーを押してからロック画面で下から上にスワイプすればよい。ということで2つのスタート画面をうまく切り替えながら使うことで、Lumiaの使い勝手もまた一つ高まったように思う。


Mobile Asia ExpoでNokiaブースを発見したが……

 毎年6月は展示会やイベントのラッシュでライター稼業も大忙し。6月11日から13日までは中国上海で開催されたGSMA主催「Mobile Asia Expo(MAE) 2014」の取材を行った。中国といえばNokiaの最重要地域の一つでもあり、昨年の本イベントではNokiaブースに最新端末がずらりと並べられていた。今年のMAEでも会場を回ってみると見慣れたロゴとカラーのNokiaブースを発見。だが近寄ってみるとどうも様相が異なる。

 ブースの入り口では来場者の入場パスをチェックしており、一般客はブース内には入場できなくなっていたのだ。もしかして関係者のみの入場になってしまったのかと心配したが、プレスパスを見せたところすんなりと中に入ることができた。ところが展示内容を見ると端末の類は一切置かれていない。Nokiaブースでありながらも端末を展示していないのはなぜなのだろう?

 実はブース内の展示はすべてネットワーク関連のものだったのだ。中でも目を引いたのはTD-LTEとFDD-LTEのキャリアグリゲーションによる高速化のデモなど。これらはすべてNSN(ノキアソリューションズ&ネットワークス)の製品やソリューションだ。Nokiaの端末部門は2014年4月29日にMicrosoftへの移管が終了したが、それと同時にNSNはNokiaのネットワーク事業部へ移管。見慣れたNokiaのロゴは今後ネットワーク企業のロゴとして利用されていくのだろう。

MAEのNokiaブース。自由に入ることはできない
ブース内はネットワーク系の展示。キャリアアグリゲーションなど興味深いものばかりではあるが端末は無し

 ということでMAEではNokiaの端末は見られないものと思っていたが、中国移動によるLTE端末の特設コーナーにNokiaの最新LTEスマートフォン「Lumia 638 4G」が展示されていた。1000元台の低価格機ながらもTD-LTEとFDD-LTEの両方式に対応するMMMB(マルチモード・マルチバンド)製品で、W-CDMAとTD-SCDMA、GSMも利用できるグローバル対応端末だ。

 展示コーナーのスタッフもNokiaロゴのシャツを着ており、狭いながらもこのエリアはNokiaらしいディスプレイをするなど「ミニNokiaブース」と言った様相だった。スタッフも「Lumia 638 4G」の説明には力がこもっており好感も持てた。価格は1299元(約2万2000円)で6月中にも発売されるという。なお同じ中国の事業者、中国聯通向けにもLumia 636としてほぼ同スペックのLTE対応品が発売される予定だ。

中国移動特設ブースに設置されたNokiaコーナー
デュアルSIMにも対応するLumia 638 LTE

 香港在住の筆者は中国に行く機会も多く、広東省の深セン西部までバスで15分というエリアに住んでいる。そのため仕事だけではなく買物や食事で中国入りする機会も最近は多い。だが中国で本格的にLTEが始まったものの筆者の所有するLumia 1020はTD-LTEには対応していない。中国用のLTE端末として、このLumia 638 LTEを買おうかとMAEが終わってから日々悩んでいるのである。


ロシアではLumiaが意外と人気者

 5月中旬に所用でモスクワへ行ってきた。せっかくなので現地のキャリアや携帯電話販売店をいくつか回ってみたのだが、ロシアでもどこへ行っても売られている携帯電話はスマートフォンばかり。フィーチャーフォンも音声通話用端末としてまだいくつか売られているものの、エントリーレベルのキャリアブランドスマートフォンであれば日本円で5000円程度のものもあり、もはやフィーチャーフォンを買うよりスマートフォンを買ったほうが安い、という状況だった。

 スマートフォンの品ぞろえは他国と似たようなもので、アップル、サムスンが強く、その後をLG、HTCが追いかける格好。他にはASUSやAcerなど台湾勢、それに加えてAlcatelの製品は品ぞろえがよく、またPhilipsブランドのスマートフォンもよく見られた。そしてどこの店でも必ず売っていたのがNokiaのLumiaシリーズだ。エントリーモデルのLumia 520からハイエンドのLumia 1520まで、キャリアのお店も携帯量販店もほぼすべてのお店に在庫が置かれていた。

モスクワでキャリアの店を巡回
どのお店にも必ずLumiaの在庫あり
空港鉄道のアプリはWindows Phone用もある

 そういえば空港からの鉄道の車内無料誌には空港鉄道のモバイルサイトの広告が出ていたのだが、アプリはiOS、Androidに加えWindows Phone用も。しかも広告で使われている端末がLumia 925であったことから、ロシアでもWindows Phoneはそこそこ売れているようだ。ちなみに鉄道車内では斜め前に座った客がLumia 900を使っていた。カラフルなLumiaのボディーはちょっと遠くから見てもすぐにわかるのだ。

 いくつかのお店では店員が近寄ってこないのでゆっくり自由にショーケーに並んだスマートフォンを眺めることができたのだが、筆者がポケットからLumia 1020を取り出すと急に店員が近寄ってくることが数回あった。「店内は撮影禁止」と言われると思いきや、「それ、1020でしょ、見せて」のようにロシア語で話しかけてきたのであった。こちらはロシア語ができないので「ヤポンスキー(日本人)」と返すだけだったが、Lumia 1020を渡すと楽しそうにカメラを操作したりなど、ここモスクワでもスマートフォン好きには評判がよいようだ。

この量販チェーン店では店員と片言で話ができた。Lumia 1020が欲しいそうだ

 ここで「Lumiaってモスクワでの人気ではどうなの?」と話しかけられたらいいのだがその語学力も無し。でも、たまたま立ち寄ったキャリアMTSのお店では、ちょうどLumia 520を買っている客がいた。さすがに話は聞けなかったものの、電源投入後に店員の説明を聞きながらアカウント登録などをしているあたりから、店員も客もWindows Phoneには多少慣れているようだ。

 モスクワ滞在中も地下鉄車内や街中でLumiaユーザーをちらほら見かけることがあった。だが最新のハイエンド製品を使っている人は見かけられず、たいていがひとつ前のモデルか、あるいはエントリーモデルを使っている状況だった。まだまだNokiaブランドに力があり、そこそこLumiaが売れているロシア市場、Microsoftに買収されてから果たして同社のWindows Phoneはどのように受け入れられるのか、来年また再訪してみたいところだ。


Lumiaの画面表示を他機種と共有できるNokia Beamer

 自分の使っている端末の画面表示を他の端末と共有したい、ということがたまにある。たとえば画面のキャプチャを多数撮って、それを次々に見せながら説明したい時など、キャプチャファイルをメールなどで送信するのも面倒だ。そんなときは画面をそのまま相手に見せるのもいいが、向かい合わせの席に座っているときなどはちょっと面倒なもの。あるいは観光地の風景を写真にとるほどでもないけど自宅にいる家族に見せたい、なんてときもLumiaのカメラを通した画像をそのまま見せられたら便利だろう。そんな用途に使えるアプリが、Lumiaの画面表示を他の端末のWebブラウザで表示できる「Nokia Beamer」だ。

 Nokia BeamerはNokiaが用意するサーバーを使って画面の共有を行う。利用にはユーザー登録は不要である。一番簡単な使い方は共有先にしたい端末のWebブラウザで「Beamer.Nokia.com」を開くとQRコードが表示される。一方自分のLumiaでNokia Beamerアプリを開き「近くと共有」を選ぶとカメラが起動するので、相手の端末の画面に表示されているQRコードを読み込む。これで接続は完了だ。

QRコードを表示させ、それをLumiaで読み取ると共有開始
Lumiaの画面表示を共有できる

 あとはLumiaの画面表示がそのまま相手の端末のWebブラウザ内に表示される。Windows Phoneの特徴的なタイルのメニュー画面はもちろん、画面表示そのものすべてを相手側の端末に送ることができるのだ。さらにLumiaのカメラを通した画像を送りたい時は「見ているものを表示」を選択すればカメラが起動してその場の画像を送信できる。相手側に表示される画面は3~4秒の自動更新、あるいはLumia本体を振ることで手動更新できる。ストリーミングではなく静止画の共有だが、写真やWebブラウザを共有するなら十分実用的と感じた。

 また、遠く離れた相手と画面を共有したい場合は、LumiaのNokia Beamerアプリで「リモートで共有」を選ぶと、共有URLがメール、SMS、あるいはソーシャルサービス経由で送信できる。実家のPCやネット接続できるTVの大画面に旅先の写真を送る、なんて使い方も面白そうだ。

遠くの相手にはメールでURLを送信して接続できる
画面の横表示にも対応

 ところで、MicrosoftによるNokiaの買収も完了し、近いうちにはNokiaのスマートフォン開発も新体制下に移管される。今までNokiaは他社のWindows Phoneと差別化するためにNokia独自のアプリを多数開発してきた。今回紹介したNokia Beamerもその一つだ。だが今後はMicrosoftがそれらをそのまま引き継ぐことになる。今後Microsoftが自社端末のみに対応したアプリをそのまま継続開発するのか、あるいはWindows Phone全体のシェアを高めるために他メーカー端末でも利用できるアプリとして公開していくのか、そのあたりのアプリ戦略も気になるところだ。


Lumia 1030に期待したいこと

 4月頭に開催されたMicrosoftの開発者向けのイベント「BUILD 2014」で、Nokiaの新しいスマートフォンが発表された。フラッグシップラインとなるLumia 930と、ミッドレンジのLumia 630、635の3機種だ。このうちLumia 930はLumia 1020と同等のPureView技術を採用した20メガピクセルカメラを搭載しており、暗いシーンや手ぶれなどに強い写真が撮影できそうだ。筆者の所有するするLumia 1020も妥当に行けば今年中に後継機種となるLumia 1030が出てくるのだろう。Lumia 930のスペックを見ながら、Lumia 1030にぜひ搭載してほしい機能などを考えてみたい。

 まず、Lumia 930のディスプレイは5インチフルHDとなった。Lumia 1020は4.7インチHDであり、ここは同等もしくは5.2インチくらいに大型化してもらいたいところだ。高画質な写真を撮影後、画面で拡大表示して細かい部分を確認したいときなど、最近では今のLumia 1020のディスプレイに不満を感じている。まぁ、これから出てくる上位モデルはフルHDが標準になるであろうから、この点の改善は期待できそうだ。

新フラッグシップのLumia 930
Lumia 1030ではディスプレイ解像度の向上を期待したい

 また、Lumia 930ではSIMカードがnanoSIMサイズになった。これは2013年10月に発売となったLumia 1520も同等だ。とはいえ世の中は現実的にはまだまだ標準サイズ(miniSIM)やマイクロSIMが多く、海外旅行時に現地でプリペイドSIMを買うときもnanoSIMが無いことも多い。nanoSIMの採用は本体サイズを小さくするためというよりも、iPhoneと共通のサイズにすることでユーザーの乗り換えを狙ってもいるのだろう。だが同じメーカーで複数のSIMカードのサイズというのも実は使いにくいものだ。たとえば中国の新興メーカー、小米(シャオミ)はminiSIMカードを採用しているが、別売でmicroSIMとminiSIMのトレイも販売している。Lumia 1030もそのように複数のSIMカードサイズに対応できるようになってもらいたいものである。

 そして、ワイヤレス充電は本体だけでできるようになってもらいたい。内蔵するコストを考えてかLumia 1020はスナップオン式のカバーでQi方式のワイヤレス充電に対応しているのだが、カメラグリップカバーや他のカバーなどを付けているときはワイヤレス充電ができないのだ。Lumia 930、Lumia 1520と立て続けにQi内蔵の製品が出てきているだけに、Lumia 1030もぜひとも本体内蔵にしてもらいたいものである。

小米はSIMカードトレイを3種類用意している
Lumia 1020用のQiカバー、最近は使わなくなってしまった

Lumia 1020に欲しい拡張レンズ
クリップレンズはLumia 1020では使えるものが無さそう

 カメラ画質のいいNokia Lumia 1020だが、そのカメラをさらに活用したいと思っている。巷にはスマートフォン用の拡張レンズが売られており、クリップタイプで魚眼やワイド効果を手軽に楽しめるものが売られている。Lumia 1020にもそれらをはめて使えば楽しそうだが、残念なことにカメラの位置が本体の中央にあるためクリップタイプのレンズはレンズの位置が届かず使えそうもない。

 試しにレンズ部分だけをLumia 1020のカメラの前にかざして撮影してみると、例えばワイドレンズならば室内でより広いアングルでの撮影ができる。カメラの世界でもコンデジ用のワイドレンズやテレレンズなどが発売されているように、いいカメラを備えたスマートフォンにもそろそろコンバージョンレンズがメーカーから発売されてもよいのかもしれない。

スナップオンできるレンズカバーが欲しい

 Lumia 1020は純正でワイヤレス充電カバーが販売されている。このカバーの中央に、各社から販売されているクリップタイプのレンズのレンズ部分だけが装着できるようなものが発売されるだけでも便利だろう。もっともクリップレンズもレンズのネジ部分が複数種類あり、各社の製品間で互換性は保たれていない。そう考えるとこの手のレンズも各社で同じ規格で作ってもらいたくなる。

 なお最近は3Dプリンターの価格もだいぶ安くなっているので、この手のものは自作してしまうのもよいかもしれない。そういえばNokiaは以前、Lumia 820用に3Dプリンターで自作できる本体カバーの3Dの図面データを無償で配布していた。一から3Dのデータを作成するのは難しいだけに、市販化しにくいアクセサリはメーカーがデータだけを無料で配布、あとは自分で3Dプリンターで出力する、なんて時代が早くやってきてほしいものだ。


ストックホルムで欲しくなった「手袋用カメラアプリ」

 今年もMobile World Congress 2014がバルセロナで開催される。せっかく遠いヨーロッパへ行くのにバルセロナだけ立ち寄るのはもったいないということで、毎回毎回バルセロナ入り前後に他の国に1~2泊立ち寄ることにしている。今回選んだのはスウェーデン。首都ストックホルムに1泊し、そのあとはコペンハーゲンからバルセロナへ飛ぶため、スウェーデン側の国境の町であるマルメにも1泊してみた。

 スウェーデンと言えば北欧の国。2月の真冬はどんなに寒いのかと思いきや、到着した日は雪も無く想像していたよりも暖かいようだった。とはいえ気温は0度前後、夕方以降に手袋無しで歩くのは厳しいところだ。ストックホルムには古い建物も多く観光を兼ねて街歩きをしつつ写真を撮っていたのだが、普通の手袋をしたままでも操作できるLumia 1020のタッチパネルは冬の北欧では必須の機能だと実感した。もちろんスマートフォン専用の手袋も売っているが、自分の好きな手袋をそのまま使えるほうがより便利だろう。ただし手袋をはめたままでは本体が滑り落ちやすいのでストラップの利用は必須だ。

一夜にして雪に覆われたストックホルム
普通の手袋でも操作できるLumia 1020、冬のストックホルムでは大活躍だ
夜中のマルメ駅、寒いがきれいな写真を撮るために手袋をとって指先で設定変更を行った

 とはいえ手袋をはめたままでは細かい操作ができず、誤ってWindowsボタンなどを押してしまうことも多々あった。またカメラの設定変更も手袋をはめた指先では難しく、結局は手袋を取って寒い中右手人差し指で撮影モードの調整などを行うことになってしまった。

 手袋をはめたままでも使えるのは便利なのだが、どうせならば「手袋装着時用カメラアプリ」といったものもあってもいいのではないだろうか? アプリを起動すると画面上に半透明で大きいタイルが2×3マス目並び、それぞれが「静止画/動画切り替え」「フラッシュOn/Off」「露出」などになっていれば手袋をはめたままでもタップしやすそう。北欧企業のNokiaだけに手袋操作可能なLumiaにはぜひ標準搭載してもらいたいものだ。


Nokia Lumia 1020でRAW撮影を楽しむ
DNG形式のRAWファイル撮影が可能になった

 Nokiaの最新ファームウェア「Lumia Black」となった筆者のLumia 1020。最大のポイントはカメラでDNG形式のRAWファイル撮影が可能になったことだ。本体のファームアップデートの後で、カメラアプリ「Nokia Caアップデート完了後は設定の撮影モードに「JPEG(5MP)+DNG(38MP)」の項目が増えている。名前の通りRAWファイルでの撮影と同時にJPEG 5メガピクセルの撮影も同時に行ってくれるため、SNSサービスなどへはそちらのJPEGファイルを使ってすぐにアップロードできる。

 DNG形式のファイルはLumia 1020では直接扱えず、PCへ転送してから利用できる。これは38メガピクセルのJPEGファイルも同等で、大容量の画像ファイルはスマートフォンではなくPCで操作するのが現実的だからだろう。ちなみに5メガピクセルのJPEG画像は通常1~3MB程度、38メガピクセルのJPEG画像は8~12MBくらいとなる。これに対して38メガピクセルのRAWファイルは48.5MBとサイズはかなり巨大だ。

 ではRAWファイルではどれくらい高精細に撮影できるのだろうか? ちょど韓国旅行中だったので観光地でいくつか写真を撮影してみたところ、同じ38メガピクセルのRAWファイルとJPEGファイルではRAWファイルのほうが色表現が自然で、細かい部分でもJPEGファイルのほうがエッジが強調されるなど若干不自然な仕上がりであることもあった。とはいえスナップ写真を撮影する程度であれば38メガピクセルのJPEGでも結構いい写真が撮れると思う。

観光地でRAWファイル撮影をテスト
左がRAW、右がJPEGのそれぞれ38メガピクセル写真。RAWのほうが色合いは自然ではあるが差は小さい
夜景の加工もRAWファイルなら簡単だ

 一方、RAWファイルは、やはり撮影後の写真を加工する際に威力を発揮する。例えば、夜景やホワイトバランスの調整が難しい被写体を撮影する際は、RAWファイルであれば後からの色合いの変更も行いやすい。筆者もソウルの街中の夜景をRAWとJPEGで撮影して比較してみたが、RAWファイルであれば明るさの調整も難なく行えた。

 スマートフォンで写真撮影そのものを楽しみたい場合、JPEG+DNGモードであれば「すぐに使えるJEPG」と「後からじっくり加工できるRAW」の2種類のファイルが同時に生成される。Lumia 1020のカメラ性能を最大限に利用したいのであればこのモードをデフォルトとして使うのがよさそうだ。普段デジカメではRAWファイルはあまり使うことのない筆者だが、Lumia 1020では積極的に使ってみたいと思う。


もうすぐCES、そしてNokia Blackがやってきた

 まもなくラスベガスで毎年恒例の「2014 INTERNATIONAL CES」が開催される。筆者のNokia Lumia 1020は2013年夏にサンフランシスコで購入したAT&T版だ。アメリカ滞在最終日に購入したために現地でプリペイドSIMを入れて試すことはできなかったが、今回のCES取材ではようやくAT&TのSIMを買い現地で活用できそうである。

 と、本来ならばCES取材時に実際にSIMを買ったレポートでも書きたいところなのだが、今回は行く前から楽しみであり、準備も万端なので事前情報がてら情報をまとめておこうと思う。AT&TのプリペイドSIMは以前であればSIMフリースマートフォンに入れて活用できる唯一のSIM、なんて時代もあった。だがその後はClearのWiMAXルーターがプリペイドで登場、あえてSIMフリー端末とプリペイドSIMを買わずともルーターのプリペイド契約で手軽に高速通信環境を入手できるようになった。ラスベガス訪問時はライター陣がこぞって同じルーターを購入、なんてこともあったのだ。そして次にやってきたのがLTE時代で、VerizonのLTEルーターやらiPadデータ契約が超高速で仕事にも十分使える、といううれしい時代になっている。

 その一方でAT&TのプリペイドSIMはデータ通信が手軽に使えない料金プランになったりとすっかり忘れられた存在になっていた。筆者が去年Lumia 1020を買った時も、AT&TのプリペイドSIMをあえて買おうとも思っていなかったのだ。ところが最近になってLTEが使えて料金もリーズナブルなデータ通信プランが登場。「Prepaid GoPhone」(GoPhoneはAT&Tのプリペイドのブランド名)の「Mobile Hotspot」契約すれば、1か月50ドルで5GBできる。Lumia 1020にこのSIMを入れればかなり快適に現地で使えそうだ。アメリカへの出張機会が多い人は、これからはAT&T版のLumiaを買うのもいいかもしれない。

 さて、CES 2014を前にして、Lumia 1020にも最新のファームウェアアップデートがやってきた。Windows Phone 8のアップデートとしては前回のUpdate2(GDR2)に続く、今回がUpdate3となる。ファームウェアは前回が「Amber」で今回はAの次のB、「Black」。このアップデートの最大の特徴はカメラのRAW形式での撮影対応。いよいよスマートフォンのカメラもRAWで撮る時代がやってきた。他にはカメラやロック画面の改善などがあるのだが、今回は時間がないのでほとんどいじれていない。カメラのあたりはまた追々レポートできればと思う。

筆者のLumia 1020はAT&T版。ようやく本領を発揮できそう。手前の3Gルーターは有効期限無期限というSprintのMVNOのもの。速度が遅いこともありなかなか容量を使い切れない
最新のファームウェア「Nokia Black」となったLumia 1020。カメラ周りは追っていじっていきたい

「後からフォーカス変更」のNokia Refocusが便利

 NokiaはLumiaシリーズ向けに様々なカメラアプリを提供しているが、最新機種のLumia 1520の発表と合わせてリリースされたのが「Nokia Refocus」だ。その名前の通りに後からフォーカス位置を変更することができるカメラアプリで、単体のカメラとして同じ機能を備えている「Lytro」をLumiaで実現できるアプリである。Lumia 1020でも利用できるので早速ダウンロードしてインストールしてみた。

食事風景をLumia 1020で撮影する。その様子を撮ったこの写真もLumiaがぼけてしまっている

 使い方は簡単で、Nokia Refocusを起動してシャッターボタンを押すだけ。設定などは一切不要である。ただし、シャッターを押してから写真撮影が完了するまでに1~2秒ほどかかるので、対象物が動くようなものよりも止まっているもの、例えば料理やブツ撮りに向いているようだ。

 ちょうど韓国を訪問したので焼肉店でさっそくNokia Refocusを使ってみた。おいしそうな写真を撮影してみたところ、やはりフォーカスが手前や奥にずれてしまう写真がいくつか撮れてしまった。だがNokia Refocusでの撮影ならば好きな場所にフォーカスをすぐに合わせなおせるので、結果としておいしそうな写真を撮影することができる。

手前の野菜にフォーカスが合ってしまった
撮影後、すぐに肉のほうへフォーカスを合わせなおすことができる

 とはいえ、理論的にはフォーカスをずらした写真を複数枚撮影して合成しているために、作例のように撮影中にトングが動いているとフォーカスを変更した際に、その動きが見えてしまう。まぁ、そのあたりはさておき、ピンボケ写真の心配がなくなるNokia Refocusは食事の際に必須のカメラアプリとなりそうだ。


Lumia 1020のカバーをタオバオで注文

 デジカメとしても日々常用しているLumia 1020。外に持ち出す機会が多いだけに本体を保護するカバーはぜひともつけたいところだ。特に筆者のLumia 1020はカラフルなボディだけに傷をつけてしまうのは避けたいところ。今やスマートフォンを買ったら画面保護フィルムを貼って本体のカバーも購入するのが当たり前ともいえる時代だけに、筆者の居住する香港やお隣中国でもメジャーなスマートフォン向けには数多くの製品が出回っている。

 だが、Lumia 1020の利用者は香港や海外でもまだそれほど多くは無い。決してメジャーとは言える存在にはなっていないのが実情だ。とはいえ4100万画素カメラなどは香港の新聞や一般向け雑誌で取り上げられたことはあるし、Nokiaのブランドもまだ多くの人が知っている。ということでサードパーティー製のカバーを探してみたものの香港では見つけることができなかった。

カメラグリップカバーは便利だがサイズが大きくなる

 Lumia 1020のカバーが売られていない理由の一つは、純正のカメラグリップカバーが使い勝手が良くこれをつけたまま利用するユーザーが多いためかもしれない。筆者ももちろんカメラグリップカバーは多用している。とはいえ手ぶらででかけたいときはLumia 1020単体で持ち運ぶため、薄いカバーが欲しいのだ。

 そこで中国・深センのスマートフォンカバー・ケースの問屋ビルに行き片っ端からLumia 1020のカバーを聞きまくってみた。ところが見つかったものは2~3種類のみ。せっかくならば最近流行のフリップ式のカバーも欲しいと思ったのだがそのタイプは皆無。Lumia 1020のカバーを作っているメーカーなんてのは全く無い状態なのだろうか?

 深センの問屋ビルは「無いものは無い」といわれているくらいに製品が豊富なのだが、それはiPhoneなど売れ筋のメジャー端末向けの最新製品に限られる。そこで実店舗はあきらめ、中国最大手のオンラインモール、タオバオでLumia 1020のカバーを探してみた。おそらく製品数は数えるほどしかないよなぁと思っていたのだが、結果はページ数上限の100ページ、重複が多いとはいえ選び放題という状況だ。

透明素材の薄いカバー、Lumia1020用は見つからず
タオバオではLumia1020のカバーやケースが100ページ見つかった

 中国ではメジャーなスマートフォン以外のカバー類は、もう最初からオンラインで直接探したほうが手っ取り早かったのである。ということで、さっそくタオバオでカバーをいくつか注文、今は到着を待っている。お店などでカバーが売っていなくてもあきらめずに、今後はマメにタオバオで検索しようと思う。


Nokiaポーランド製のアプリを楽しむ

 NokiaのLumiaシリーズにはNokiaから専用アプリがいくつか配布されている。細かい手動調整が可能な「Nokia Pro Camera」はもちろんのこと、Symbianや他OS端末からデータをBluetoothで受信できる機種変更アプリ「Transfer My Data」など便利なアプリもいくつか提供されておりLumiaユーザーには必須のものかもしれない。Windows Phone向けアプリも日に日に増えており、Windows Phoneストアに並ぶアプリの数も1年前と比べるとかなり充実した感がある。

NokiaポーランドのアプリをWunderman Polskaが提供しているとういことなのだろうか

 Nokiaのアプリも少しずつ増えているが、それら純正アプリ以外にも、“準”純正とも呼べそうなアプリがいくつか提供されている。それらの発行元はWunderman Polskaという会社になっているが、これはポーランドの広告代理店のようで、実際の開発はNokiaポーランドのデベロッパーチームのようだ。アプリによってはPowerd by Nokiaの表示もある。

 これらのアプリはいずれもアイコンやアプリデザインなどにNokiaらしさが感じられるものばかり。フラッシュをライト代わりにする「Flashlight Pro+」やバッテリーメーターの「Battery Pro+」など、すでに同じ機能のアプリは他からもいくつか出ているものの、Lumiaに入れるならやはりNokia開発のもののほうがしっくりくるように思えるところだ。ピクトグラムを多用した単位換算アプリ「Unit Converter Pro+」はいかにもヨーロッパ製アプリといったルックス。単位換算といいながら計算すらできないのだが、海外のデパートへ行ったときなどついこのアプリを起動して頭の中で暗算をしてしまう。アプリはもちろん機能が重要だが、UIや見た目がよいとそれだけで使いたいと思わせる魅力があるかもしれない。

アプリのデザインはNokiaらしさが十二分に出ている
ピクトグラムの使い方がうまいのでついつい使ってしまう

 さて、本当のところはカメラ画質が優れたLumia 1020だけに、写真加工アプリをたくさんいれてあれこれいじりたいところ。だが、写真の出来がいいだけに作品として仕上げたい写真はPCを使ってじっくりと、というのが最近の使い方になっている。とはいえNokiaから高性能で使いやすいカメラアプリが出てきたら、ぜひとも試してみたいとも思っている。


軽快動作のブラウザ「Nokia Xpress」

 カメラが強力なNokia Lumia 1020。とはいえ日常的にスマートフォンとして使う際、標準搭載のInternet Explorerベースのブラウザは他のスマートフォンと比較するとやや使いにくいと感じることもある。例えば訪問先のページによってはPCサイトを開いてしまい、読み込みに時間がかかる場合がある。

 そこで使いたいのがNokiaが提供する「Nokia Xpress」。Nokia開発のブラウザで、自社サーバーを通すことでデータ通信量を大幅に引き下げてくれるという。また携帯端末としてWebページにアクセスしにいくのでスマートフォン向けサイトを開いてくれる。とはいえまだPCサイトを開いてしまうことも多いが、画像圧縮などされるのでページを開く速度は標準ブラウザより速い。元々は低スペックなNokiaのフィーチャーフォン向けに搭載されたブラウザだったが、同社のWindows Phoneにも対応。高速なスマートフォンで使うと動作も快で快適に使える。

 ブラウザを開くとホーム画面が開く。このXpressホーム画面にはサムネイル状に履歴が表示されるため過去に訪問したページを再訪するのも簡単だ。また、ページを横にスワイプするとマガジンが表示されるが、これは簡易RSSリーダーでニュースサイトなどの最新情報を常時表示してくれる。

 そして、ブラウジング中には単語を選択するだけで検索したり、ページ全体の翻訳も行える。ただし、日本語への翻訳はまだ対応していないので、英語ページの日本語翻訳などが行えないのは残念。日本語から英語へは対応しているので、日本語への翻訳もぜひ対応してもらいたいところ。

 複数のページを切り替えるタブが利用できないものの、手軽にWebサイトをブラウジングする際は標準ブラウザよりも使い勝手がよいように感じられる。LumiaシリーズにはNokia独自のアプリが多数搭載されているが、このNokia Xpressはぜひ利用したいアプリの一つだ。


Nokia Lumia 1020をアメリカで購入

 Nokiaの4100万画素カメラ搭載端末、Lumia 1020の販売が7月下旬からアメリカで始まった。とはいえAT&TのSIMロックがかかっている上にアメリカから代行業者などを使って取り寄せるのも大変である。9月になればヨーロッパや中国でも販売される予定と言われていたので、筆者も購入はしばらく待つ予定でいた。

 ところが8月頭に渡米予定が入り、現地で購入するチャンスがやってきた。とはいえAT&TはSIMロックをかけて販売しているので、筆者の居住する香港に持ち帰っても香港のSIMでは動かない。また、7月の販売開始直後は人気殺到で一時的に完売となるほどの人気だったという。つまりAT&Tのお店に行っても在庫が無さそうだし、アメリカ以外での利用に難があることから「とりあえず実機をいじってみようか」という気持ちで渡米したのだった。

 ニューヨークのAT&Tのお店に行ってみると、予想とは裏腹にどの店舗でも在庫は潤沢。だが価格は650ドルとSIMロックがあるにもかかわらず高い。もちろん2年契約を結べば半額以下で購入できるがアメリカ非居住者なので契約もできない。どうしようかと悩んだ結果、本体は後で買うこととして、Lumia 1020をコンデジのようにしてしまうアクセサリの「Nokia Camera Grip」だけを購入した。

サンフランシスコのMicrosoft Sotoreではカメラグリップが無料

 その後、アメリカから香港への帰路はサンフランシスコへ立ち寄った。ここで現地在住の友人が車を出してくれ、せっかくだから空港から近いMicrosoft Storeへ行ってみようと誘ってくれたのだ。店舗に着くとWindows Phoneももちろん扱われており、Lumia 1020も実機が展示されている。しかもすでに購入した「Nokia Camera Grip」がLumia 1020本体を買うと無料だという。ちなみにAT&TでもMicrosoft Storeでも契約不要で単体購入が可能だ。

 AT&Tストアでは店員の目もあり、じっくりと実機をいじることができなかったが、開放感ある広い店構えのMicrosoft Storeでは端末は自由に触り放題。最新のカメラアプリNokia Pro Cameraも存分に試すことができたが、使い勝手の良さに感動してしまい購入意欲を抑えることはできなくなってしまった。

Qiカバーも一緒に購入してしまった

 SIMロック付で650ドルは高く、ここで冷静に考えてみたのだが、カメラグリップ75ドル相当が無料、つまり本体は575ドルということになる。SIMロックについてはWi-Fiタブレットと同じと考え「Windows Phone OS搭載の超高画質Wi-Fiデジカメ」として使えばいいだろう。などと結局は自分を納得させて購入を決定! レジへ向かうとすぐ横にはアクセサリ販売コーナーもあり、純正のQi充電カバーもあったのでこれも一緒に買うことにした。40ドルの追加になるが、アメリカ以外での入手がしばらく難しいであろうことからこれは買っておいてよかったと思う。

 結局、支払った金額は税金なども含め約750ドル。これだけあればいいカメラの一つでも買える金額だろう。だが、以前使っていたPureViewカメラ搭載のNokia 808からどれだけ進化しているか、そしてこれから出てくる他社の高画質カメラ端末との比較のためにも購入してよかったと思っている。


Lumia 1020への買い替え時期を探る

 ここのところNokiaに元気が出てきたようだ。2013年第2四半期のLumiaシリーズの販売台数は740万台で、前期の560万台から約3割のアップ。7月には4.7インチディスプレイ搭載のLumia 625と高画質カメラ搭載のLumia 1020も発表しており、第3四半期の業績も明るい見通しとなりそうである。

どの色にするかも悩ましいLumia 1020

 そのLumia 1020は以前から噂されていた、PureView技術を搭載したカメラフォン。4100万画素のカメラはSymbian OS最後の製品、Nokia 808 PureView譲りのものだ。同時に4100万画素と500万画素の写真を撮影できるなど機能はアップしており、カメラはグラフィカルに設定を操作できる「Nokia Pro Camera」を搭載。シャッター速度を1/6000から4秒まで変化させたり、ISO感度を100から4000まで調整できたり、マニュアルフォーカスが可能など、スマートフォンのカメラとは思えないほど細かい設定ができる。カメラ専用端末として使いたくなるほどの性能だ。

 ということで筆者も現在使っているLumia 920から買い換えたいと思っている。しかし7月末から先行発売されているアメリカではAT&Tのみでの販売で、SIMロックがかかっている上に対応するLTE周波数もAT&T向け。仮にAT&TがSIMロック解除してくれてもアメリカ以外での利用は実質3Gとなってしまう。一方ヨーロッパや中国での販売は9月以降とアナウンスされていることからそれまで待てばいいのだが、やはりこのPureViewカメラはいますぐ使ってみたいとも思うのだ。

デジカメよりも操作性が高そうなNokia Pro Camera

 旅先での記念の1枚だけではなく、展示会取材でもカンファレンスの登壇者の撮影など仕事でも十分使えそうなだけに、アメリカ品をカメラ用途としてだけに先に入手すべきかどうか悩んでいる。ちなみに筆者の居住する香港での発売は主要国からはずれており、年末くらいになる見通しだという。さすがにそこまでは待てないので、9月にドイツで開催されるIFA2013の取材時に現地で販売されていればそこで購入してしまいそうだ。しかしここまで「待てない!」と思えるNokia端末との出会いも久しぶりなので、どこからどうやって購入すべきか日々悩むのもこれまた毎日楽しいものである。


NFCがもう少し便利になってほしいLumia 920

 Lumia 920はNFC機能を内蔵している。最近のWindows Phoneはミッドレンジクラス以上のモデルはNFC搭載が標準となっており、お互いの機種を重ねて接触させることで画像を転送できるなど、Androidスマートフォンと同様に便利な使い道も提供されている。実際の転送にはBluetoothを使うものの、いちいちペアリングを行わなくてよいため使い方は簡単だ。

Lumia 920とAndroidとの間でNFCを使った画像送信は不可

 ところがWindows Phone搭載のNFC機能も実用上はまだ使い道があまり無い。特に不便なのはAndroidとの互換がほとんどないこと。AndroidスマートフォンはAndroid Beam機能により画像やコンタクトのNFCによる転送が可能だが、Windows Phoneとの間では画像の送受信が出来ない。異なるプラットフォームであることから仕方ないかもしれないが、同じ技術を利用しているにも関わらず相互利用ができないのは不便極まりない。

 現時点で両者の間でNFC転送できるのがWebブラウザのURL。ブラウザの共有は開いているページをその場にいる相手に見せたいときに意外と有用である。Windows Phone側からはブラウザを開き、メニューからページを共有→「タップ+送信」を選択し、Android端末と本体を重ねればAndroid側でブラウザが開く。またAndroid側からは、Windows Phoneと本体を重ねればブラウザの画面に「タップしてビーム」の表示が現れるのでタップし、Windows Phone側でコンテンツを受け取れば同様にブラウザが開き同じページが表示される。

NFCで共有できるのはブラウザのURLやコンタクト情報に限られる

 この機能を使えば、たとえばLumia 920で写真共有サイトのページを開き、そのページをAndroid側に送信すれば同じ写真をブラウザで表示し、そのままダウンロードすることも可能になる。とはいえそんな回りくどいことをするくらいならLumia 920側から直接メールなどで写真を送信してしまったほうが早いだろう。

 また、コンタクト情報はWindows PhoneからAndroidへの片方向送信が可能だ。しかし、Peoplesハブに登録されているコンタクトのうち、Facebookなどから自動的に登録されただけのコンタクト情報は送信できない。ソーシャルサービスの普及で遠く離れていても写真やビデオを手軽に共有できるようになったが、カフェなどでリアルに友人と会っているときなど、その場で端末同士を重ねるだけで情報交換できればより便利なはず。せっかく搭載しているNFC機能の有効利用のためにも、今後の改善を望みたいものだ。


Nokiaのカメラフォンに期待したいこと

 日常のスナップからちょっとした取材時まで、筆者はLumia 920のカメラをコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)代わりに毎日のように使っている。撮影後の写真はネット環境下で自動的にSkyDriveへサイズ縮小してアップロードされるので、記事を書いたりFacebookに再送する際、Lumia本体からPCへ写真を同期してそこから加工するよりも使いやすい。Windows PhoneのSkyDriveとの連携は実際に使ってみると大きなアドバンテージだ。

 さて、先月新しいハイエンド機種、Lumia 925を発表したNokiaから今度はカメラに特化した新製品が登場するようだ。7月11日にニューヨークで発表会が行われそこでお披露されるようだが、この新製品は4100万画素相当のカメラを搭載したSymbianスマートフォン、Nokia 808 PureViewと同じカメラを搭載しているらしい。筆者も以前は808 PureViewを所有しており、スマートフォンとしては残念ながら非力ではあったもののカメラ機能は群を抜いてすばらしく、一時期はデジイチ(デジタル一眼レフカメラ)の出番が減るほどあらゆる写真を撮りまくっていた。それと同じカメラがLumiaに搭載されるとなると、スマートフォンとしてではなくコンデジとして買ってもいいかな、と思っている。

急いで撮影するときなどは保持しにくいことも

 だが、普段Lumia 920のカメラを使っていて不満が無いわけでもない。例えばWindows Phoneはハードウェアの基本構成は共通化されており、カメラボタンは本体右側の下のほうに位置している。これは両手で本体を横向きにして支えるときならばちょうど押しやすい位置にボタンがあるのだが、片手で撮影しようと思うと若干本体の保持が不安定になる。もう少し電源ボタン寄りにあれば押しやすいな、と思うことも多いのだ。電源ボタンがカメラボタンにもなる、なんて設定でもあればよいかもしれない。