【AQUOS PHONE SERIE ISW16SH】

慣れるか、慣れないか

2012年9月25日 06:00
(法林岳之)

 現在、使っているauのISW16SHには、新たに開発された「Feel UX」と呼ばれるシャープ独自のユーザーインターフェイスが採用され、「3ラインホーム」というホームアプリが標準で設定されている。Feel UXについては、本誌の記事でも何度となく取り上げられてきたので、詳しくは説明しないが、ロック画面を解除すると、左から順に、「アプリ」「ウィジェット」「ショートカット」という3つのシートが並ぶ画面が表示され、それぞれのシートはスクロールするという構成になっている。Android標準をはじめ、他機種で言うところのホーム画面らしいものがないが、使いはじめるときにすぐにアプリやショートカット、ウィジェットにアクセスできるうえ、それぞれのシートのタイトル部をタップすれば、シートの最上段と最下段を表示できるなど、細かい部分にも工夫が見られる。

 Feel UXの画面をはじめて見たとき、「へー、なかなか面白そう」と考えた半面、「これって、すでにAndroidスマートフォンを使っている人は戸惑うよな」という印象も持った。つまり、はじめて使う人にはわかりやすいかもしれないけど、買い替えユーザーは不満を持つかもしれないという意味だ。当時はまだ端末が未発売だったし、主要3キャリアで夏モデルをどう選ぶかも決まっていなかったけど(いつも3台持ち歩くからね)、せっかくだからauはISW16SHを選んで、Feel UXを使い込んでみることにした。

 発売日にISW16SHを購入し、使いはじめてから約3カ月になるけど、使い方そのものについては、ほぼ完全に慣れることができた。最初の頃はアプリケーションシートをスクロールさせて、起動したいアプリを探しても見つけられなかったり、ホーム画面に戻るクセが抜けていなくて、つい画面最下段のナビゲーションキーのエリアを触ってしまうこともあった。でも、アプリなどの操作終了時に、側面の電源キーで画面をオフにする操作に慣れてしまえば、大丈夫だった。

試行錯誤の結果、ショートカットシートの最上段のグループはこんな構成にまとめました。最下段は編集部などの連絡先のショートカットを並べている

 3ラインホームについては、以前の湯野編集長のエントリーでも書かれていたように、ショートカットシートを上手に使うのがポイントだ。ボクは最上段によく使うアプリのショートカットを登録しておき、最下段には編集部などの連絡先のショートカットを並べ、画面上段の「ショートカット」の部分をタップして、最上段と最下段を切替ながら表示できるようにした。

 動作に関しては、ケータイアップデートも3回、実施され、特に目立った不満もないレベルだけど、しばらく使っていると、動作が重くなることもあるので、そういうときは迷わず電源キーの長押しで「再起動」を選択。ちなみに、PINコードを設定していても再起動時にもう一度、聞かれることはないので、操作が終わって、ポケットにしまうとき(ボクは首から提げてるけど)に再起動を掛けておくという使い方もできる。

正面の写真とあわせ見てもらうとわかりやすいけど、ディスプレイのガラス面のすぐ外側の部分の塗装が剥がれてしまっている。ボディ側はまったくキズがないんだけど……

 ひとつ気になっているのはボディ前面のフレームについたキズというか、塗装の剥がれ。ボクの場合、首から提げていて、あちこちぶつけるからという気もしたけど、湯野編集長のISW16SHも同様の状況らしく、この機種に共通する問題かも……。細かいところなので、気にしなくてもいいという説もあるけど、多くの人は2年近く使うわけで、耐久性などもちょっと頑張って欲しいところ。

 キズと言えば、意外に気になるのがディスプレイに貼っている保護シートのキズ。ISW16SHのものは問題ないんだけど、NTTドコモのGALAXY S IIIに貼った保護シートは、わずか3カ月でキズだらけ。貼り替えれば、済むことだけど、次の機種を買うときは保護シートもちゃんと選ばないとダメかもしれません。