ドコモの「iCお引っこしサービス」は進化していた

2009年12月7日 11:00
(石川温)

 2009年冬~2010年春商戦向けモデルで、まず購入したのがNTTドコモ「SH-01B」。DCMXデスクで購入しようとも考えたが、やはり家電量販店で一括購入する際にもらえる「ポイント」にひかれて新宿の家電量販店で買ってしまった。

 「SH-01B」を買って、まずやらなくてはいけないのがデータの転送。アドレス帳などは店頭で頼まなくても、ネットワーク経由で「お預かりセンター」からダウンロードされてくるので手間はない。しかし、やっかいなのが、FeliCa関連のデータ転送だ。

 数が少なければ自分でやるのだが、NTTドコモのケータイのなかに入っているおサイフケータイがらみのアプリは結構多い。Edy、三菱東京UFJ銀行、マクドナルド、全日空、トクトクポケット、ヨドバシカメラ、iD設定アプリ、DCMXクレジットアプリといった感じ。

 特にiDに関しては、DCMXとANA Suicaカードを使っているが、ネットで調べると後者の移行は自分でやると結構面倒そう。というわけで、ドコモショップでできる「iCお引っこしサービス」を利用することにした。

 しかしこの「iCお引っこしサービス」、導入された初期のころに使ったことがあるのだが、とにかくイライラさせられた。移行作業中に何度もストップし、「アプリを消去しろ」だの「暗証番号を入れろ」で、結局1時間ぐらいかかった記憶がある。ドコモショップの店員からのサポートもなく、一人で黙々と端末と格闘していた。これなら、こんなサービスを使わないで、ケータイだけで移行作業した方がよっぽどストレスがなさそうだ、と感じたくらいだ。

 そんな苦い思い出を引きずりながら、いざドコモショップに行ってみた。店頭でさっそく、優しそうなお姉さんに声をかけると、すぐにiCお引っこしサービスが使える端末を案内してくれた。昔に比べてなんか進化している感じがした。

 USIMカードを「SH-01B」から、これまで使っていた「F-09A」にいったん移し、どちらもiCお引っこしサービスの端末に接続する。あとはタッチパネルで流れに沿って操作をしていくだけ。お姉さんのアドバイスもあって、簡単に終わっていく。ケータイは暗証番号つきのケースに入れるので、その場を離れてしまっても問題ない。

 ちなみにICお引っ越しサービスでは、モバイルSuicaなどは非対応とのこと。自分はモバイルSuicaはau端末で使っているため、このあたりの問題はなかった。非対応アプリを事前に削除しておくと、スムーズに移行ができそうだ。作業は15分程度で終了。あとは「SH-01B」でアプリの再ダウンロードをなどを行えば、普通におサイフケータイが使えるようになる。

 数年前に比べて確実に進化していたような気がする「iCお引っこしサービス」。あとは優しいお姉さんにお任せする、っていうのも賢いドコモショップの活用方法なのかも。