Nokia Ovi Storeでアプリを落としまくる

2009年9月3日 11:00
(山根康宏)

 Nokia N97を買って最初に試したかったもの、それはNokiaの開始したアプリケーションストア「Ovi Store」だ。N97はOvi Storeがプリインストールされた最初のデバイスでもあり、タッチパネル操作に対応するアプリもさっそく多数登場している。

 AppleのiPhoneが人気の理由の一つは、豊富なアプリケーションが用意されていることに加え、簡単にダウンロード・インストールできる手軽さが受けていることだろう。Nokiaもアプリケーションの数では数年前からそれなりの規模になっており、たとえば海外のNokia/Symbianのレビューサイトとして有名な「All About Symbian」のアプリページを見ると、フリーソフトだけでも1000近くのアプリが登録されている。しかし端末から直接インストールするにしても、各アプリメーカーのサイトに個別にアクセスする必要があったり、パソコンでダウンロードしてインストールするしか方法がなかった。Nokiaも独自にDownloadというサービスを提供していたが、UIは使いやすいものとはいえなかったし。登録されているアプリの数もわずかだった。

 こういった今までの状況も、Ovi Storeの開始でようやくiPhoneに追いついた格好になった。端末から直接手軽にアプリを探し、インストールするというiPhoneでは当たり前のことがNokia端末でも可能になったのだ。なお、Ovi Storeの利用にはアカウント登録が必要だが、N97本体からも登録できる。パソコンの無い環境でも利用でき、例えばN97を買ったその場ですぐにOvi Storeを利用できるのは便利。またOvi Storeは利用中の端末に対応したアプリだけが表示されるため、N97のような新しいプラットフォームを採用した端末に特化したアプリも、優先的に表示される。さっそくタッチ操作対応アプリを探してみたところ、すでに100種類以上が用意されていた。このあたりはさすがシェア1位のNokia、アプリメーカーの対応も早いようだ。ちなみに日本製のゲームも、いくつかが対応している。

 さて、アプリの数が多すぎて探すのが大変だと感じたなら、Ovi Storeのパソコン版にアクセスし、パソコンの大画面上でアプリを検索できるのも便利なところ。パソコン上でアプリを見つけたら「端末に送信」ボタンを押せばばよい。あとはN97にSMSが送信されるので、開けばOvi Storeのアプリインストール先URLにアクセスできるのだ。仕事の合間でも、Ovi Store WEBを開きいくつかアプリ情報をN97に送信し、後で休憩時間にインストール、なんてこともできてしまうわけで、これも結構便利な使い方である。Ovi Storeを使ってみると、Nokiaが本気でアプリストアに力を入れていることが感じられるのだ。