みんなのケータイ

「0円廃止」でも楽天モバイルを使い続けることにした理由

 楽天モバイルが、7月1日から新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」に切り替えました。これまでは0円から運用できていましたが、新プランでは1078円からのスタートとなります。

 自分も楽天モバイルの回線を0円で使っていたユーザーのひとり。10月31日まではポイント付与で実質無料で使えるとはいえ、利用料は支払う必要があります。そこでどこか別の通信キャリアに移行しようと思いましたが、結局のところ自分に使い方では、楽天モバイルが一番安いとうことになり、そのまま契約を維持することにしました。

メールでしっかりとした案内が届くので、意識せざるをえない

 楽天モバイルの使い方は、この連載でも以前お伝えしました

 このときはPixel 5でしたが、現在はPixel 6 Proで運用しています。また、モバイル通信用のIIJmioは、外出先でそこまで通信はしないのと、インターネット接続が必要な場合は、メイン回線として使っているドコモの「5Gギガホ プレミア」でテザリングすればいいので、すでに解約しています。

 楽天モバイルを挿したPixel 6 Proは、サブのサブ的というか、基本的にはボイスレコーダーとしてしか使っていません。アプリなどのアップデートや、写真・録音データのバックアップは、Wi-Fi接続時に行うよう設定してあることもあり、基本的に1GBを超えることはありませんので、これまで0円で収まっていました。

アプリのアップデートなどは、Wi-Fi接続時のみに設定している

 それならSIMを挿している必要もなさそうですが、楽天モバイルはRakuten Linkを使った通話が無料というのが大きなポイント。ほかに契約している回線は通話し放題系のオプションなどをつけていないので、通話をする際には、楽天モバイルの回線を使っているわけです。ちなみにRakuten Linkでの通話で使用するデータ通信はカウントされないので、どれだけ話しても1GBを超えません。

先月は約110MBしか使っていない
6月も27日の段階で約240MBに抑えている

 というわけで、「0円」で「無料通話」ができる他社プランを探してみたのですが……やはりありませんね。

 「povo 2.0」は0円で維持できますが、通話は従量制です。5分以内通話し放題のオプションは550円ですが、通話かけ放題のオプションは1650円と楽天モバイルより高くなってしまいます。

povo2.0も通話かけ放題のオプションをつけると1650円に

 またHISモバイルの「自由自在 290プラン」のように、100MB未満なら290円と料金が安く、さらに9円/30秒と通話料金の安いプランも最近は出てきています。ですが通話でのコミュニケーションをする場合、なにかのサービスのサポートへ問い合わせをしたり、メーカー広報さんとのやりとりをしたりと、長電話になるケースが多く、通話料が従量制だったり5分などリミットがあるのは不便です。

HISモバイルのように、通話料を安く設定しているプランもでてきている

 なにより、楽天モバイルはRakuten Linkを使えば、海外でも無料で通話でき、Androidなら海外での着信通話も無料です。最近は海外取材の話も増えてきており、海外から日本に居る人と無料通話できるのも大きなポイント。海外ローミングも追加料金無しで2GBまで使えるので、海外ではメインとして使用するahamoに加えて、押さえの回線としても重宝します。

Rakuten Linkを手放せなくなっている

 結局のところ、新プランで0円から1078円になっても楽天モバイルをそのまま維持したほうが便利だし安いためキープすることになりました。それと同時に、今まではこれだけ使って0円なのですから、三木谷社長も「ぶっちゃけ、0円でずっと使われても困る」と言いたくなるのはわかるなと、値上げに対して変に納得もしています。