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3万円スマホ「AQUOS sense3」のカメラで撮れる写真、どんな感じ?

【AQUOS sense3 SH-02M】

 国内のAndroidスマホでもっとも売れているという「AQUOS senseシリーズ」の最新モデル「AQUOS sense3」がいよいよ登場しました。キャリア版やSIMフリーモデルなどが用意され、価格は3万円前後。省エネ性に優れたシャープの「IGZOディスプレイ」や4000mAhバッテリーで、「充電を気にせず使える」というあたりもポイントとなる機種です。

 そうした特徴のなか、ちょっと目を引くのがカメラ。AQUOS senseシリーズ初めてのデュアルカメラで、超広角と標準という組みあわせ。しかも画質エンジンはハイエンドの「AQUOS R3」と同じだそう。

 というわけで、さっそく撮影にチャレンジしてみたところ、結論から言うと、「かなり満足できる」仕上がり。この満足感、「これで十分だよな」で留まらず、「え、ここまで楽しめるの?」という感じなんです。

超広角で撮影
等倍で撮影
手動で2倍に
手動で最大倍率(8倍)に

 普段は、カメラを起動してシャッターを切るだけでOK。被写体を認識して、適切な状態で撮影してくれる。その写真も、SNSへの投稿や、ブログなどでもきっちり映える出来映え。ただ、ズームについては、さすがに昨今のハイエンドスマホにはかなわないような印象。通常の写真も拡大していけば、もっとパリッとした仕上がりを求める人もいるでしょう。

 画質以外にも、カメラそのものの使い勝手というか、使える幅の広さも良い感じ。そのひとつが超広角カメラです。

標準で撮影
超広角で撮影

 シャッターボタンのすぐそば(縦持ちならシャッターボタンの上)にある人物のシルエットのようなマークは標準カメラでの撮影。そこをタップすると超広角に切り替わります。今となってはお馴染みと言える超広角カメラですが、視野に近い感覚で撮影できるのはやっぱり気持ちいい。逆に標準カメラは、おいしいご飯に巡りあったときなどによく使う気がします。

シャッターボタンのすぐ横にあるボタン(このスクリーンショットでは山のようなマーク)で標準と超広角を切り替える

 画面の端(縦持ちなら左上)にあるアイコンは、現在の撮影モードを表わします。最初はAIオート。タップするとポートレート、モノクロ、マクロ、逆光、残像といったモードへ切り替えられるわけです。

 そうしたモードの中に、「マニュアル撮影」があります。いろいろと試してみたくなる機能で、また機会があれば本コーナーでご紹介したいところ。ざっくり言えば、シャッター速度や、ホワイトバランス、コントラストを調節できるというもので、使いこなせれば、アーティスティックな写真も手軽に撮れるようになるはずです。カメラにさほど詳しくない筆者にとって、マニュアル撮影はちょっと行き当たりばったり、だけど偶然の一枚に出会えそうで、カメラの楽しさを味わう気持ちになれます。知識がある人にとっては、さらに狙い通りの写真も楽しめるはず。

マニュアル撮影画面
マニュアル撮影で撮った写真

 カメラの操作面では、標準と超広角の切り替え方法や、マニュアル撮影の設定アイコンの意味など、「これはわかりやすいのかな? 迷わないかな?」と思える点もありますが、ほかにもタイムラプスなどの機能が用意され、端末価格からするとかなりのオトク感を感じます。もちろん、他メーカーの機種でも、たとえばファーウェイの「Pシリーズ」など、充実したカメラ機能を備えるものもありましたが、この秋の機種のなかでは「AQUOS sense3」、結構満足できる気がしております。じっくり使ってみて、本コーナーでまたご紹介していきたいところです。