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「Galaxy S10+」をバルセロナで使ってみた

【Galaxy S10+】

レビュー用としてプレスに提供されたGalaxy S10+

 先日、Galaxy S登場10周年という記念すべき年の「Galaxy UNPACKED 2019」を幸運にも取材することができました。プレゼンテーションの冒頭に折りたたみの「Galaxy Fold」が登場し、最初から興奮度マックスという発表会でしたが、その後のMWC19 Barcelonaでファーウェイが「HUAWEI Mate X」を発表したり、LGがケースを使って2画面化する「LG V50 ThinQ」を発表したりと、折りたたみスマホに注目が集中しています。

 ただ、Galaxy UNPACKED 2019では、Galaxy Foldを手に取って操作感を確かめることはできませんでした。その代わりというわけではありませんが、レビュー用にGalaxy S10+が報道関係者に提供されました。まだ数日しか使っていないので本当に単なる第一印象ですが、Galaxy S10+の使い心地を紹介します。

 Galaxy S10+は6.4インチの有機ELディスプレイを搭載。前面と背面はガラス、側面はメタルフレームという構成ですが、手に取ったときに感じたのが「あ、重くない」です。ガラスと金属でできたスマホはずっしり感があって、それが高級感につながっている部分もあるのですが、Galaxy S10+の場合、軽いとはいえませんが重いとも感じません。この絶妙な重量感が効いていて持ち心地が快適です。本体左右の端はディスプレイ面も背面も例によってカーブしていますが、手から滑り落ちそうな感じはしません。しっかり握れて誤操作もなく気持ちよく使えます。

このカラーはPrism White。見る角度によって青っぽく見えたりピンクのラインが見えたりします

 ディスプレイ内に置かれた超音波の指紋センサーは、スリープ画面をタップすると指を置く場所が示され、指を置くと素早く画面ロックが解除されます。位置を確認するために画面をタップする必要はありますが、認識精度は非常に高いです。指を強く押し当てる必要もなく、これまでの光学式の画面内指紋認証センサーよりも読み取りが速いかもしれません。

 また、パンチホール型のディスプレイでノッチがないのも、とても気に入りました。通知パネルや機能のオン/オフアイコンを出す際に、カメラのレンズを触らないように注意しなくていいのが非常にいいです。また、カメラレンズ部分しか隠れていないので、画面が広々としています。ノッチのない画面を見ながら使っていて、実はやっぱり自分はノッチに不満を感じていたのだと気がつきました。

超音波指紋センサーは画面内に配置。Mate20 Proよりも下の方にあります
カメラレンズの部分だけディスプレイが切り取られています。セルフィを撮るときにタイマーを利用すると、その部分が白い枠で囲まれていき、レンズの場所を伝えます。

 カメラはまだ少ししか使っていませんが、いくつか写真を撮ってみてると、安定の画質に超広角が加わったという印象です。ファーウェイのP20 ProやMate20 Pro、Pixel 3/3 XLのような夜景モードはありませんが、シーン認識と絞りの自動調節機能で夜景もちゃんときれいに撮れます。

同じ場所を標準、望遠、超広角で撮った写真。超広角は写真を撮るのが楽しくなります。こちらは標準
望遠
超広角
「ライブフォーカス」を利用し背景をぼかして撮影
バルセロナで食べたラーメン。普通においしかったです。なお、食べ物は何もしなくてもシーン認識機能で最適なモードで撮ることができますし、ファインダー上に「食事」モードのボタンを置いておき、それを利用して撮影することもできます
ファーウェイ端末やPixel 3/3 XLの夜景モードのように現実離れした感じはなく、自然かつきれいに撮れます

 なお、Galaxy S10+で楽しく夜景を撮影していたときに、信じられないことに財布を紛失しました。Galaxy S10+で撮る夜景撮影の楽しさ、美しさとともに忘れられないバルセロナの思い出となりました。みなさんも海外で写真撮影をする際にはくれぐれも周囲にご注意ください。