みんなのケータイ

「スマホが高い」と強く感じ始めた2018年

 “PayPay祭り”やファーウェイに関する一連の報道など、2018年の師走は例年に増して忙しない気持ちになっています。振り返ってみると、2018年は、ファーウェイのMate 10 ProのAT&T納入が急にキャンセルされたことから始まり、P20 Pro、Mate 20 Proの発売、そして年末のこの報道と、良くも悪くもファーウェイがクローズアップされた1年だったような印象を持ちます。また、官房長官の発言や総務省の検討会やら研究会やら、携帯電話業界が政治に翻弄されやすいということを改めて認識した1年でもありました。

 個人的な2018年のケータイ・キーワードは「高い」です。2017年でもiPhone Xあたりから「スマホ、高いな」と感じるようになっていましたが、2018年はダメ押し。iPhoneは当たり前のように10万円を超え、Android端末もハイエンドモデルはiPhoneに負けない価格になっています。SIMフリーモデルも、ファーウェイを中心にハイスペック端末が登場し、“格安スマホ”だけではなくなりました。

今年購入した唯一のスマホiPhone XS

 高額だと感じ始めたのは、分離プランによって、au、ソフトバンクで端末の割引がなくなってきたせいもあります。表示された価格が、そのまま端末の価格だと素直に認識するようになりました。もちろん、分割払いで負担は分散されますし、下取りやアップグレードプログラムを利用すれば、必ずしも高額になっているわけではないのですが、一度「高い」と思ってしまうと、なかなか高額端末に手が出ません。分離プランが一般のユーザーに浸透し、「スマホは高い」という印象が強くなったら、やっぱり買い控えが起きるように思います。私自身、結局今年はiPhone XSしか買っていないことに驚いています。これはマズイ。

 新しい端末を購入する軍資金を得るべく、iPhone Xを売りに出したところ、4万3000円で売れました。私のiPhone Xは以前、酔っ払って転んでディスプレイ面とステンレスフレームに大きな傷が付いているため、最高買い取り価格の35%引きになっているにも関わらずです。iPhoneのリセールバリューの高さには、ほとほと感心させられます。実はその前の週に、Galaxy Note8も手放していたのですが、こちらはずっと透明カバーを付けて比較的きれいに使っていたのに、買い取り価格は3万5000円に届きませんでした。人気の差だとはいえ、ちょっと悲しくなります。

 さて、新たに何を購入すべきか。Galaxy Note8がなくなって、素早く手書き入力できなくなったのが思いのほか不便なので、スタイラス内蔵の「LG Q Stylus」を検討しています。著名ジャーナリストのIさんが“ジェネリックNote”と名付けるほど手書き入力がGalaxy Noteに似て快適で、楽天モバイルの音声契約とセットで一括キャンペーン価格が3万6800円です。ほら、こうやって私もお安いスマホに手が伸びるようになりました。来年は3万円から5万円台のミッドレンジスマホが売れるようになるのでしょうかね。ここもファーウェイが強いレンジですけれど、どうなりますか。2019年も携帯電話業界は興味深い年となりそうですが、ハイエンドスマホがもうちょっと買いやすい価格に戻ってほしい。それが私の願いです。

オンラインショップで最新モデルの情報をチェック
docomoauSoftBank