スタパ齋藤のコレに凝りました「コレ凝り!」

2018年モデルのホンダ・スーフォア買ったゼ!

ウワサのバイクは噂以上に凄かった

 2014年頃から「400cc・4気筒エンジンのバイクが欲しい」と思っていたんですが、4年越しで購入。ホンダの「CB400 SUPER FOUR」(公式ページ)です。バイク乗りの間では「スーフォア」という愛称で親しまれているマシン。正確にはカウル付きモデルの「CB400 SUPER BOL D’OR」を買いました。

左がホンダの「CB400 SUPER FOUR(CB400SF)」。右がそれにカウルを装着したモデルの「CB400 SUPER BOL D’OR(CB400SB)」です。平成28年度排出ガス規制に対応しつつ細部をブラッシュアップして登場した新型。スーフォア・シリーズは25年以上続く非常に息の長いモデル群で、排気量1300ccの新型もあります。
スーフォア2018年モデルのカラーは4色。左上からキャンディークロモスファイアレッド、パールサンビームホワイト、グリントウェーブブルーメタリック、グラファイトブラック。
このカラーを買いました。購入は5月。夏は猛暑であまり乗れませんでしたが、秋に入ってからは山岳方面のツーリングを楽しんでおります。

 このバイク、多くのライダーが「スーフォアは良い」と評します。スーフォアについて悪く言う人って……確かに見当たらない。逆に「完成度が高すぎておもしろみがない」という評判もあるほどです。そんなウワサを以前から聞いていましたが、何となく「退屈そう」とか思い込んでスーフォアにあまり興味を持ちませんでした。

 ですが、乗ってみたら、こりゃ凄い! 「良い」どころの話じゃない! 「おもしろみがない」どころかオモシロ過ぎて休憩を忘れて走り続けてしまうほど! バイク歴が無駄に長い筆者ですが、これまで乗ったバイクのなかで一二を争うほど走りやすく、楽しさはトップクラスであり、なんつーかバイク野郎魂の揺さぶられ感がもう最高です♪

 余談ですが、筆者のバイク歴をザッと。バイク免許取得が1980年で、最初は原付(スズキRG50E)から乗り始め、続いて400ccのいわゆる中型バイク(ヤマハXJ400S/カワサキGPZ400S/カワサキZXR400/カワサキエリミネーター400など)を乗り継ぎ、1993年にクルマの免許を取るまでバイクにばかり乗っていました。

 その後はクルマばかりで、7年ほどバイクに乗らず。でも2000年頃から原付に乗るようになり、2011年頃から200ccのスクーター(ジレラ Runner ST200) →400ccオンロードバイク(カワサキER-4n)→250ccオフロードバイク(ヤマハセロー250)と乗り継ぎました。

ジレラ「Runner ST200」。原付にちょい乗りしていて「もっとパワー欲しいな~」と思って買ったスクーターです。すっごくよく走るスクーターでした。
カワサキ「ER-4n」。Runner ST200で走りまくっていて、「やっぱりシッカリとニーグリップしてツーリングしたいな~」と思って買ったオンロードバイクです。
ヤマハ「セロー250」。標高が高い山道方面を走りたいっ! と思って買ったオフロードバイク。現在でも乗っています。

 あっ全然ホンダ車乗ってないかも~。いや、じつは乗ったんですけど、車種忘れちゃって。2台くらいホンダ車乗ってました。どちらも短期間だったけど。あーヤマハの50ccアメリカンみたいなのにも乗ったなあ。けっこう忘れちゃいますねこういうの。

 ともあれ、ちょうど80年代バイクブームの真っ直中にバイク免許しか持ってない若者だったんで、足としても趣味としてもかなりバイクに乗りました。で、2011年にリターンライダーとなり、やっぱバイクはおもしれーな! というなか、スーフォアに。なななナニこれ凄いバイクじゃん! と。

 なぜこのマシンをスルーしていた? あっそうか~スーフォアが登場したのが1992年で、1993年にクルマの免許取ってマツダのNAロードスター(当時はユーノス・ロードスター)乗ってハマって走りまくり。スーフォアとはすれ違いなのでした。

スーフォアが、どうイイのか?

 さて、ホンダの「CB400 SUPER BOL D’OR(CB400SB)」ですが、乗って走っていきなりイロイロとイイ感じでした。まず、エンジンがイイ。排気量約400ccで直列4気筒DOHCの水冷エンジンですが、4気筒バイク独特のフォォーン! ファオン! 的な吹け上りの良さやエンジンブレーキのタイトさが心地よいです。わりと鋭くスムーズに回転数が上がるタイプのレスポンスの良いエンジンで、トルクも十分。

 あと、このバイク、排気音がかなりイイ。スーフォアの排気音・エンジン音って「シュルルルル~」的な、あまり重くない軽快なサウンドというイメージがありました。が、2018年モデルは「ヴォォォ~ン、ヴォン!」みたいな、ちょっと重く太く大きめな音に。レーサーレプリカ的な排気音で、エキゾーストノートって言葉がよく合う。

CB400SBのエンジンとマフラー。新型2018年モデルは、平成28年度排出ガス規制に対応しつつ、出力が3PSアップして56PS(11000rpm)となりました。またマフラーなども変わり排気音は「際立つ、太く鋭い直4サウンド」に。
CB400SBの排気音です。
こちらはイグニションをオンにする様子。メーター部の演出がステキ♪

 それと、エンジンにはホンダの「HYPER VTEC Revo」を搭載しています。これは回転数に応じて作動バルブを2バルブ/4バルブに切り換え、トルク特性や燃費に寄与するという機構です。

 おもしろいのは、このHYPER VTEC Revoが動作する様子が体感できるという点です。回転数を上げていくと、6300~6750回転でエンジン音も排気音も変わります。イメージ的には「フォォォーン」だった音が「パァァァーン」という高めの音になる感じ。同時にトルクがさらに増して回転数の上がり方も少し速くなり伸びが良くなるという感覚。

 ザックリした印象で言えば「6500回転あたりになるとエンジンが豹変する」みたいな。さっきまでツーリングモードだったのが、何と言うか戦闘モードに入った、的な。HYPER VTEC Revoには高速道路での追い越し加速の良さがあったり、ワインディングでのスムーズな走りができたりと、実質的なメリットがあります。ですが、それ以上に「ライダーを歓ばせる4気筒エンジンならではの魅力」をさらに強める演出的効果も大きいと感じられます。

 あとこのバイク、凄くバランスがイイですね~。クセが無いというか安定感があるというか、真っ直ぐ走ってキュッと止まるのはもちろん、安定感をもってしてよ~く曲がります。簡単にコーナリングがキマる、みたいな。

 もちろんどのバイクでも、適切に乗れば真っ直ぐ走ってキュッと止まってコーナリングも決まると思います。でも、ライダーがバイクの特性を掴んで、バイクの性格に合わせた乗り方をする、というのもありがち。その点、このスーフォアは、労せずに走れて止まれて曲がれる感じ。

 筆者はよく奥多摩とか大菩薩ラインとか彩甲斐街道とかをツーリングするんですが、CB400SBに乗り始めてから「この一連のコーナーをこんなにテンポ良くスンナリ曲がれたのは初めて!」とか「ここの下りのタイトなコーナーが全然怖くナーイ♪」といった走りやすさを、度々感じます。バイク全体のバランスが良いということなんでしょうね。これまで感じていたちょっとした不安や緊張が、CB400SBだとかなり少なくて、そのぶん走る楽しさを堪能できます。

 ツイデと言ってはナンですが、シートの座り心地がよく、ライディングポジションも前傾し過ぎずちょっとラクな感じ。シート高も低めで、足付き性もいいです。前述の「バイクのクセから生じがちな不安や緊張」も少ないこともあって、走っていて疲れにくいバイクだと感じます。

 教習車にスーフォアが多々採用されているそうですが、実際に乗ってみると「なるほど~」と頷けます。教習車仕様はHYPER VTEC Revo無しで出力特性も違うんだそうですが、バイク自体にクセがないし、足付きもいいし、乗車姿勢も楽だし、なるほど、と。とくにクセのない走行感は、バイクの挙動を正しく学ぶにおいてとても重要な要素だなあと思います。

後押しされた感じで購入?

 ちょっと余談ですが……冒頭で書きましたように、2014年頃から「400cc・4気筒エンジンのバイクが欲しい」と思っていました。「どうせ買うなら新車がいい!」とも。有力候補はホンダのスーフォアと、スズキの「GSR400ABS」(公式ページ)。ただ、どちらのバイクを買うにしても、置き場所の問題が。

スズキ「GSR400ABS」。400cc・4気筒エンジンで、出力は61PS(12000rpm)。前述のスーフォアより高出力ですが、車体が大きめ重めだったりします。現在は生産終了。

 筆者はヤマハのセロー250というオフロードバイクを気に入っていて、これはまだまだ乗ろうと考えていました。セローに加えて400ccバイクを置くとなると、スペースがギリギリな感じ。

 また、セローは屋外でカバーをかけて置いています。その横に400ccバイクを置けないことはないものの、カバーの付け外しを考えると、これ以上スペースがなくなるとビミョー。また、カバーをかけていてもバイクってけっこう埃などで汚れますし、カバー自体のかけ外しも面倒。

 なので、いっそのこと、バイクを格納できるレンタル・コンテナを借りようと考えていましたが、自宅から遠いところにしかありません。それ以前に、バイクが2台入るコンテナは全然空きが見つからず。

 てな感じでモヤモヤしていて、400cc・4気筒エンジンのバイク選びを積極的に進めていませんでした。買いたいんだけどぉ~、買うとなると細かな問題があるしぃ~、みたいな。

 ところが、2017年あたりから、あのバイクもこのバイクもって感じで、日本メーカー各社のバイクが次々と生産終了に。前述の「GSR400ABS」も生産終了。えーっ! これでスーフォアも生産終了になったら、400cc・4気筒のバイクは現行ラインナップから消えちゃう!

 と思ったら、スーフォアは新型が登場。一安心です。同時に、筆者の選択肢はスーフォアだけに絞られてしまいました。まあ悩まずに済むって感じではあるんですが。

 そうか~スーフォアかー。でも置き場所どうしよう……と思って久々にレンタル・コンテナを調べたら、なななナンと近所にレンタル・コンテナが新設されていたッ! さらにそのレンタル・コンテナったら使用料金半額キャンペーン中!

 なんというタイミング。そうか……これは、筆者への「バイクを買え」というお告げに違いない。じゃあとりあえずレンタル・コンテナを内覧してこよう♪

 結果、セロー250もスーフォアも両方入る。レンタル・コンテナにアリガチな「シャッターや扉の前にバイクを取り回せる十分なスペースがない」的な問題もナシ。素晴らしい! ってコトで内覧したその日にレンタル・コンテナを借りちゃったんでした。

こんなコンテナを借り、2台のバイクを収納しました。シャッター式もあり、そちらのほうが開閉はラク。ですが、シャッター式コンテナって微妙に砂埃が入るっぽいです。こういう扉式コンテナは密閉性が比較的に高いようで、使用して半年くらい経過しますが、内部が埃っぽくなったことはありません。
このコンテナの床は、地面より30cmくらい高くなっていて、そのままではバイクを入れられません。なので、イナバ(稲葉製作所)のバイク保管庫用のスロープ(カタログpdf)を使用。スロープだけだとまだ高さが足りないので、スロープの上に厚手のベニヤ板を取り付け、スロープの長さを延長(延長すると高さもUP)して調節しました。バイクを入れるときは乗ったままエンジンでスロープを上がり、バイクを出すときはバイクに乗ったままエンジンをかけずにバックして下っています。バイクを出すとき、なんとなくコケそうでちょっと怖い。

 選択肢がスーフォアのみとなり、ちょうど安いレンタル・コンテナが見つかり、空きもあって……コンテナ借りたその足でディーラーに行ってCB400 SUPER BOL D’OR(CB400SB)ご成約~というわけでした。それから約半年。まだまだ楽しいCB400SB。秋はバイクツーリングのハイシーズンでもありますので、どんどん乗っていこうと思います♪

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。