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おとなのおもちゃタイトルGIF
ソニー「ネットワークウォークマン NW-E8P」
広野忠敏 広野忠敏
昭和37年新潟に生まれる。仕事はライターとプログラマの2足のわらじを履いている状態。どちらかといえばハードウェアよりはソフトウェアや技術的なものが得意である。ちなみに、2足はきこなしているかどうかはちょっと疑問。また、怪しげな小さいものと怪しげなプログラムと新しいものには目がないけど最近はちょっとパワーが落ちてきているかな。
(写真:若林直樹)


 元来極小機器が好きな私は、小さきノートパソコンに魅せられては買いに走り、PDAに魅せられては買いに走り、気がつけば数十キロの重さになっている。もちろん、ソリッドオーディオプレーヤーもその範疇に入る。MPmanだとかリストオーディオプレーヤーだとかNOMAD IIだとかRio500だとか初代メモリースティックウォークマンだとか、今はさっぱり使っていないソリッドオーディオプレーヤーがゴロゴロしていたりするのだ。それらのソリッドオーディオプレーヤー購入総額なんて怖くて計算したくないくらいだが、新しいモノや画期的なモノがリリースされると、衝動的に買ってしまうというクセはきっと死んでも治らないだろう。

 そんなわけで、今回のネタは「ネットワークウォークマン NW-E8P」である。ネットワークウォークマンといえば、ソニーのソリッドオーディオプレーヤーのブランドなのはみなさんもご存知だと思う。今回ご紹介する新製品のNW-E8Pは今までのソリッドオーディオプレーヤーとは一味違ったものに仕上がっているのだ。


ヘッドホン一体型デザインのプレーヤー

本体の重さは左右ともに45g(電池含む)。左右とコードを合わせると約90gだ

 まずは、ネットワークウォークマンについて簡単に紹介しよう。ネットワークウォークマンは、「ウォークマン」の名前がついているように、携帯用の音楽プレーヤーである。ちなみに記録メディアは半導体メモリだ。ネットワークウォークマンには、音楽を記録するための媒体としてOpenMG対応のメモリースティックが必要なものと、本体にメモリが内蔵されているものの2種類があるが、NW-E8Pは本体にメモリが内蔵されているタイプのプレーヤーだ。NW-E8Pを使って音楽を聴くためには、詳しくは後述するが、USBインターフェイスを搭載したパソコンが必要で、パソコンにNW-E8Pを接続して音楽をNW-E8Pに転送して再生するようになっている。

 NW-E8Pの一番の特徴は、耳かけ型のヘッドホンスタイルに、音楽プレーヤーとしてのすべての機能が備わっている点だ。普通の携帯用オーディオプレーヤーは、ご存知のとおり本体があり、ヘッドホンを本体に接続して使う。ところがNW-E8Pでは、ヘッドホン自身にプレーヤーの機能が含まれているので、普通に使うところの「本体と接続するためのコード」が存在しないのである。たとえば、プレーヤーをジャケットのポケットに入れているときに、ジャケットを脱ぐとコードがうっとおしくてイヤとか、プレーヤーをネックストラップで首から下げているけど、やっぱりコードがうっとおしくてかなりイヤという経験をしたことがある人も多いとは思う。しかしNW-E8Pの場合、ヘッドホンがそのままプレーヤーなので、コードが絡まってうっとおしいとか、本体とヘッドホンを接続するケーブルが妙に長くてうっとおしいとか、そういう携帯用の音楽プレーヤーを使っていてうっとおしく感じる部分が皆無なのである。


PCカードと大きさを比較するとだいたいこれくらい。耳に引っ掛ける部分が意外と大きい

 ヘッドホンにプレーヤーの機能が集約されているということで、きっと気になるのは大きさや重さ、そして装着感だと思う。耳かけ式のヘッドホンというスタイルなので、かなり小さいのではないかとイメージしている人も多いかと思うが、実際のところは写真を見てもらってもわかるように、ちょっと大きめである。市販されている耳かけ式のヘッドホンよりはふた周り程度大きく、外見は巻貝のような形状だ。少々大きめということで、装着感が損なわれているのではないかと思われるかもしれないが、その点は心配はいらない。実際に耳にかけてみると、装着感は市販の耳かけ式のヘッドホンとさほど変わらない。本体の重さは約90g、ちなみにバッテリを装着したときに右と左の重量がちょうど45gづつになるように設計されている。このあたりにコダワリを感じてしまうのは、きっと私だけではないだろう。


右耳側にはスイッチ類がたくさんついている。左側はもっとシンプル

 プレーヤーは右耳部分のヘッドホンについているスイッチですべての操作ができる。装着したときに、ちょうど右耳の後ろ側にあたる部分のジョグスイッチで再生、停止、スキップ、バックスキップなどの操作を、耳の上側にあたるスイッチで音量の操作をする。プレーヤーを耳に装着したままでも片手でなんら問題ない操作性だ。なお、ジョグダイヤルを使ったスキップやバックスキップは、スキップ側の操作をするとクリック音が2回、バックスキップ側ではクリック音が3回鳴るようになっていて、耳で操作を確認できるのもなかなか良い配慮だといえる。


<P ALIGN="LEFT">液晶表示部分はかなり小さく、最低限の表示しかされない。音楽を聴きながら見るようなものでもないのでこれで十分</P>
 右耳部分のヘッドホンには液晶ディスプレイを搭載する。再生中の音楽が何曲目なのかとか音量はどのくらいなのかといった情報を表示できる。また、液晶ディスプレイの下部には3つのスイッチがあり、プレイモード(ノーマル、リピート、1曲リピート、シャッフルリピート)の切り替え、MegaBass(低音強調)の切り替えなどが可能。さすがにこれらの操作は液晶ディスプレイを確認しつつする必要があるので、耳に装着したままではちょっとムチャかもしれない。

 気になる連続再生時間だが、付属の単4型ニッケル水素充電池で6時間、市販のアルカリ単4乾電池で7時間の再生が可能だ。ニッケル水素充電池は、付属の専用充電器ならば約1.5時間でフル充電できる。

■ 付属のOpenMG JukeBoxで音楽を転送


OpenMG JukeBoxでは楽曲の取り込み・ダウンロード・管理・転送など一通りの操作ができる

 NW-E8Pで音楽を再生するためには、NW-E8Pの内蔵メモリに音楽データをパソコンから転送する必要がある。そのためのソフトがNE-E8Pに付属するOpenMG JukeBoxだ。まずは、実際にNW-E8Pで音楽を再生するための手順を簡単に紹介しよう。初めにやらなければいけないのは、OpenMG JukeBoxを使ってパソコンに音楽データを用意することだ。OpenMG JukeBoxには、音楽CDをリッピングする機能、MP3データをOpenMG JukeBoxで扱えるデータ形式(著作権保護としてOpenMG、データ記録形式としてATRAC3が採用されている)に変換する機能などがあるため、そうした機能を使ってパソコン上にデータを用意する。もちろん、インターネット上のEMDサイトで購入した楽曲データでもOKだ。

 音楽データが用意できたら、次はパソコンのUSBポートにNW-E8Pを接続して転送する。ちなみに、OpenMG JukeBoxからNW-E8Pに音楽を転送する操作はチェックアウトと呼ばれ、音楽CDなどのデータをOpenMG形式にしたデータは3回までチェックアウトできるようになっている。チェックアウト回数は、NW-E8P転送するとカウントダウンされるが、同じ音楽を逆にパソコンへとチェックインすると、回数はカウントアップされる。なお、NW-E8Pにチェックアウトした音楽は、同じパソコンにしかチェックインできないため、プレーヤー間やパソコン間で音楽データをコピーすることはできない仕組みになっている。つまり、これが著作権保護機能というわけなのだ。

 NW-E8Pに搭載されているメモリは64Mバイト。ATRAC3では66kbps、105kbps、135kbpsのビットレートがサポートされているが、それらのビットレートでそれぞれ約120分、80分、60分程度の音楽を記録できる。ただし、66kbpsのビットレートではかなり音質が低下するため、実際には105kbpsで利用することになるだろう。なお、チェックアウトにかかる時間は64MBをフルに転送する場合でも3分弱だ。チェックインのときは、実際のデータは転送されずに管理情報だけを書き換えるのでもっと短い時間で済む。

■ 完成度は高い


 いままでもヘッドホン一体型のプレーヤーとしては、シャープのe-Musee、三洋のSSP-HP7などがあった。しかし、そうした製品群と比較しても、NW-E8Pの大きさは非常にコンパクトだし、軽く、装着感も群を抜くものがある。やはりコードの呪縛から解き放たれたプレーヤーはとても便利。プレーヤーからのケーブルが何かに引っ掛かってジャマになるということもないし、プレーヤー本体をカバンに入れてしまったがために、プレーヤーの操作が不能になるということもなくなる。ケーブルが引っ掛かってしまいヘッドホンが耳から外れて痛い思いをするなんていう、コードやケーブルにまつわる不快な思いが一切無くなるのはとても快感なのだ。でも、プレーヤーとして使えるのはもちろん、ただのヘッドホンとしても使えたらもっと便利なのになあ。



■評価(最高点は★5つ)
イバリ度 ★★★★★  文句なしにイバれます。耳かけヘッドホンスタイルでプレーヤーを内蔵しているわけですから、熱く自慢してやりましょう。巻貝的デザインは、賛否両論分かれるところかも。
実用性 ★★★  おおむね実用的。しかし、メモリが64MBというのはやや不満な点。音楽を聴くためには、パソコンを使ってチェックアウト、チェックインというやや煩雑な操作が必要になるため、搭載されているメモリ容量は多ければ多いに越したことはありません。やはり、最低でも96MB、128MBならベストという感じかな。1年前なら64MBでも評価できますが、今の時代64MB程度では少なすぎるのでは?
お値段 ★★  高いですねえ。安価なソリッドオーディオプレーヤーも次々とリリースされている今となっては、4万円というのはやや高すぎ。
価格 実売4万円程度  色々なソリッドオーディオを所有したり、使ってきたけれど、NW-E8P使いやすいという点ではトップクラス。理想の音楽プレーヤーに一歩近づいたという感じですね。ちなみに、わたし的理想のソリッドオーディオプレーヤーは、耳かけ式ヘッドホンスタイルあるいはネックバンドヘッドホンスタイルで、プレーヤーとしても単なるヘッドホンとしても使える製品で、重さは100g以下、連続10時間程度の再生が可能、128MB程度の内蔵メモリに加えて、メモリスロットも備わっていて欲しいです。再生可能コンテンツは著作権保護されているデータに対応しているのはもちろん、MP3やWMAのようなデータも再生できる、という感じでしょうか。どこかでこういうの作ってくれませんかね。
利用期間 180日
1日あたり単価 222円



・ 製品紹介
  http://www.walkman.sony.co.jp/webcm/network/e8p/index.html
・ ニュースリリース
  http://www.sony.co.jp/sd/CorporateCruise/Press/200103/01-0301/index.html


(広野忠敏)
2001/04/25 00:00

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