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フィルムカメラやるなら自家現像でしょ!フジの「ダークレス」

クレスのセットの中身。薬品はアンプルで提供される。左にあるのは推奨のモノクロフィルムの「ネオパンSS」。ダークレスはネオパン400プレストの現像も対応しているという。
 デジタルカメラが普及し、高価なはずだったデジタル一眼レフカメラが手軽に買える金額になると、逆にフィルムカメラにも興味を持つ層が現れる。カメラの世界に一度足を踏み入れれば、違う構造のカメラにも興味を持つのは当然といえる。

 そのフィルムカメラの王道といえばモノクロフィルム。そしてモノクロなら自家現像に行き着くのは当然の流れ。フィルムカメラに興味を持った人が周りに増えた影響もあり、筆者は久しぶりにカメラ店のディープなコーナーに足を踏み入れた。

 大手カメラ量販店は新店でも暗室用品のコーナーがあり、ただの家電量販店に成り下がったわけでないことを主張している。売り場ではD-76やナロファインといった薬に懐かしさを感じる一方、粉末の定着液がほぼ消滅したことに驚いていると、目に止まったものがあった。富士フイルムの「ダークレス」だ。

 その名のとおり暗室(ダーク)不要(レス)で現像ができるシステムで、多少制約があるが初期コストが安い。1970年代からある歴史ある製品で、タンクと3回分の薬が付属したセットを手に入れた。ほかに現像に必要なものは、水洗用の大きめの容器くらいだ。

 順序が逆だが、ダークレスに対応したフィルムも購入した。ダークレスはもともと20枚撮り向けで、36枚はフィルムが長く現像ムラができやすいので推奨外。今は24枚取りしかないので、何十年も前からある「ネオパンSS」の24枚撮りを用意、パシパシと撮ってみた。

 撮影が済んだので早速現像にチャレンジだが、ダークレスだけに暗室作業は一切ない。説明どおりにアンプルから現像液をタンクに投入、フィルムをタンクに浸け、説明どおりにひたすらハンドルを回す。回転をサボると現像ムラができるので、ここは手を抜けない。現像時間が経過したら、定着液に交換してまた浸けてひたすらハンドルをぐるぐる回す。

 連続回転は冬でも汗ばむほどの重労働。時間が過ぎたら開封して水洗だ。富士フイルムのパトローネは昔と構造が変わり、簡単に開かないものになってしまったが、付属の栓抜きのようなものですぐ開く。百円ショップで買った容器にフィルムを泳がせて水洗を済ませ、乾燥させたら完了だ。

 と、ここで次に印画紙にプリントといきたいところだが、ダークレスのプリントの機械はすでに絶版。たとえ入手できてもプリント用の薬や印画紙まで別途用意する必要があり今回はあきらめた。ここから先はフィルムスキャン対応のスキャナを使ってデジタルで写真を仕上げてみた。

 フィルムカメラでは、現像の工程も自分でやれば倍楽しめる。写真に興味をもったなら、ちょっと踏み入れてほしい世界である。


説明書は時代とともに改訂されているのがわかる。フィルムはダークレスの登場当時なかったはずの24枚撮りで、DXの文字まで描かれている これがハンドル。時計周りで3秒間に10回まわした後、ひっかかりがあるまで反対にままわす。これを指定時間中をずっと繰り返す。実はかなりの重労働だ

アンプルから薬品をタンクに入れ、フィルムをパトローネごと浸ける 現像が終わったら、フィルムを水洗する。フィルム上に画像が現われる感動の瞬間だ

乾燥させたら6コマごとに切断する。ネガ袋は別途用意しないといけない カメラテストのような写真で申しわけないが、モノクロの雰囲気のある画像のできあがりだ。撮影時は曇りだったので空が白っぽい

製品名 発売元 購入価格 購入場所
ダークレス 現像器キット 富士フイルム 1,065円 ヨドバシカメラ



URL
  製品情報
  http://fujifilm.jp/personal/film/monochrome/chemical.html


(江須田)
2007/11/21 10:52

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