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母なる地球を外側から見て考える腕時計 「wn-1 」

説明書を読んで、ほんの数秒で組みあがる
 「Think the Earthプロジェクト」は、「ビジネスを通して、社会に貢献する仕組み」の実現と地球をテーマにした「新しい発想のモノ作り」を推進する「Non Profit Project」(非営利プロジェクト)で、今年の2月19日に発足した。このプロジェクトは、「地球環境を考える」コンセプトをベースに、送り出す側が「あったら良いな」という商品を考え、作るプロジェクトなのだ。その第1弾として、パートナー企業のセイコーSII社が「地球を考える」コンセプトを具体化した腕時計「wn-1」を担当した。3月1日よりウェブ上で販売開始したが、事前申込者には、発売の翌日には届けられた。

 宅配便で配送されたパッケージは、中央の丸くて赤い「Think the Earth」シールを取り外すと、はじけるように全体が四方に開く。中には、大きく3個の部品に分解されたwn-1と、wn-1を腕時計ではなく、デスククロックとして利用する場合に使う専用用紙がたくさん入っている。この用紙の真ん中にはwn-1を入れるための丸い穴が開き、さまざまなイラストが描かれている。

 3個の部品はしごく簡単に組み上がり、wn-1が完成する。重さ67グラムの時計は、軽いとは言えないが、そのぶん意外なほどの質感が感じられて持つ喜びは十分だ。
 文字盤の読み方は、一般の時計とは少し違うが、地球が24時間で自転していることを念頭に置けば、意外にわかりやすい。wn-1では「地球針」と「分針」がある。地球針は、24時間で1周するドーム状の24時針で、北極を中心に、反時計回りに自転している。腕時計の外周であるチタンマット仕上げの「ベゼル」には00~22時の目盛りが刻印されており、もし持ち主が日本に居るなら、日本の位置の真南にある「ポジション・インジケーター」が指すベゼル上の時刻が現在時刻にあたる。分針は、60分で1周し分を示す、普通の時計と同じ仕組みだ。
 なお、今回発売のwn-1は北半球バージョンだが、希望があれば南半球バージョンも検討しているようだ。

 腕に付けたwn-1を、思い切り腕を伸ばして眺めてみよう。この時、目とwn-1の距離間隔は標準的な体格の人だと、約65~66cmになるらしい。この時の「地球針」の感覚は、ちょうど、月面着陸を果たしたアポロ宇宙飛行士の眺めた地球のサイズと同じくらいらしい。地球が丸いこと、24時間で1回転していること、シリコンバレーは夕方か、なんてついつい余分なことを考えてしまう。世界中を飛び回るビジネスマンには、wn-1はとても便利で楽しいアイテムだ。24時間腕時計なので、慣れればひと目で世界中の都市の現在時間が理解できる。来週からのニューヨークには是非wn-1を持っていって、会う人ごとに自慢してこよう。


ごちゃごちゃしているが楽しいプレゼントをもらった気分だ wn-1は3つのキーコンポーネントで成り立っている バリエーションを楽しめるデスククロック・スタイル
品名 価格 発売元
「Think the Earth」プロジェクト第1弾「wn-1」 2万8000円
(税・送料別)
(株)スペースポート



URL
  「Think the Earth」プロジェクト
  http://www.thinktheearth.net/jp/menu.html


(ゼロ・ハリ)
2001/03/07 00:00

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