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35年目に電子辞書になったコンパクト辞書「GEM」

GEM電子辞書のパッケージ(左)と本体(中央)、筆者のアナログ版GEM(右)
 1980年代後半以後、電子辞書が普及するまで、アナログ版三省堂「GEM英和・和英辞典」は超小型でモバイル可能な英和・和英辞書の最右翼だった。ひょっとすると現在も、そうかもしれない。筆者が生まれて初めて購入した「GEM」は、1983年発行の第六版だった。現在販売されている最新版(第七版)は4,200円だ。表紙には当時も今も最高級の本革を使い、ページは約960ページ。収録語彙数こそ英和3万3,000項目、和英3万1,000項目と、現代の電子辞書に比較すると少ないが、A7サイズのコンパクトさは最高に便利な携帯用辞典だった。

 1925年に第一版が生まれた三省堂「GEM英和・和英辞典」は、80年余りの歳月を経て、GEM電子辞書「PageMark Edition」(以後「GEM電子辞書」)として全く新しく生まれ変わった(アナログ版辞典も併売される)。筆者は、リニューアルされた東京日本橋の丸善本店地下のステーショナリー売り場でGEM電子辞書を見つけ、早速、衝動買いをしてしまった。20年以上昔、給料日前に小遣いをはたいて購入した「GEM英和・和英辞典」には特別の思い入れがある。

 今回発売されたGEM電子辞書は、薄さ7mmの薄型デザインを採用、パッケージには、「PageMark(しおり) Edition」と記載されている。重さはボタン電池込みで約60g。iPod nanoよりは重い。最軽量クラスのPHS端末に近い重量だ。7mm厚の本体は、英語の書籍にしおりとして利用できる薄さだろう。本体から伸びるもう1個のブックマークの役目を果たす「赤いヒモ」もグッドアイデアだ。

 その半面、SII社の「しおり」的な薄さやイメージだけが先行したプロダクト企画は、ユーザーインターフェイスとして、使いやすさを大きく犠牲にしている面がある。すべてのキートップを共通にしているフィルムキーボードは、相当な指先の力で押さなければ文字入力が難しい。本体を両手で持って挟むようにして親指で入力する体勢を要求される。今まで、数々の優秀な電子辞書を開発したSII社製としてはまだ改良の余地がいろいろとありそうだ。

 ポケッタブル辞典の代表格である伝統ある「GEM英和・和英辞典」の電子辞書の再復活に期待したい。


薄さ7mmで、ペーパーバックに挟んでも違和感がない GEM電子辞書を裏表紙の内側にクリップで固定し、現在読んでいる箇所にしおりを挟む

製品名 購入価格 購入場所
SEIKO しおり型電子辞書
「PM350 (三省堂GEM英和・和英・漢字辞典)」
5,980円 東京 日本橋 丸善本店
B1Fステーショナリー売り場



(ゼロ・ハリ)
2007/05/09 10:50

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