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Bluetooth対応ケータイのための音楽プレーヤー

XDM-S710BT
 何年も前から「今年こそは……」と言われ続けてきたBluetooth。2004年はようやく各キャリアから対応端末がいくつか登場し、道交法改正でハンズフリー環境が注目されたこともあり、Bluetooth対応ヘッドセットも数多く発売された。

 しかし、普段、電車で移動している人にとってみれば、Bluetoothのヘッドセットはそれほど必然性を感じるものではない。電話が掛かってきたら、端末を耳に当て、普通に応答するだけだ。別にBluetoothが付いていてもそれほど恩恵を受けられない……と考えるのはちょっと早計。実は、Bluetoothを活かしたアイテムがヘッドセット以外にも発売されている。

 たとえば、ソニーがアイワブランドで販売するポータブルオーディオプレーヤー「XDM-S710BT」もそのひとつ。256MBのメモリを内蔵したシリコンオーディオプレーヤーだが、Bluetoothに対応している。XDM-S710BTはどのようにBluetoothを活用しているかと言うと、Bluetooth対応端末と接続(ペアリング)しておくことにより、シリコンオーディオプレーヤーとして音楽を聞いているとき、Bluetooth対応端末に掛かってきた着信がわかるというシロモノだ。しかもXDM-S710BTにはマイクも内蔵されており、本体側の再生ボタンを押せば、着信に応答できるため、Bluetooth対応端末がカバンやポケットの中に入っていても着信を逃さず、通話ができるというわけだ。


F901iTは無事にBluetoothで接続することができた。端末側の着信音がイヤホンから聞こえるのはちょっと驚き

W21Tも接続が確認できた。着信音は固有のものになるが、実用上はまったく問題ない
 XDM-S710BTは、Bluetooth バージョン1.2に準拠しており、Headset ProfileとHands-Free Profileに対応している。筆者が試したところ、NTTドコモのFOMA F900iT、auのW21Tと接続することができた。auのA5504Tも試してみたが、こちらは既に回線契約を解除しているため、動作を確認できなかった。ちなみに、W21Tと接続した場合は、XDM-S710BTに標準で搭載されていると思われる着信音(ピロピロ、ピロピロという音)がヘッドホンから聞こえてくるのだが、F900iTでは端末側に保存されている着信メロディがヘッドホンから聞こえてくる仕様となっている。もちろん、テレビ電話でも利用することが可能だ。ただ、テレビ電話のときはいずれにせよ、端末をカバンなどから取り出さないと、ビジュアルコミュニケーションはできないが……。

 実際の通話は着信があったとき、XDM-S710BTの再生ボタンを押せば、通話が開始され、終わったときは停止ボタンを押せば、直前まで聞いていたところから音楽再生が再開される。ただ、Bluetooth経由での着信は音楽再生中のみしか利用できない。ちなみに、BluetoothをOFFにして、音楽再生のみを楽しむことも可能だ。

 一方、オーディオプレーヤーとしての機能は、VAIOなどでもおなじみの「SonicStage」が付属しており、パソコンで音楽CDから取り込んだATRAC3plusの音楽データを再生できる。データの転送はパソコンと付属のUSBケーブルで接続して、SonicStageから行なう。SonicStageには、MP3形式のデータをATRAC3plusに変換する機能も用意されているが、XDM-S710BTはMP3形式の音楽データをそのまま再生することもできる。MP3形式の音楽データを転送するときはSonicStageではなく、XDM-S710BT本体に保存されている「MP3 File Manager」でファイルやフォルダをドラッグ&ドロップするだけだ。

 電源は本体に格納できる単3電池を利用し、Bluetoothが動作した状態でも約60時間の連続再生が可能だという。ただ、Bluetooth経由で通話をすると、XDM-S710BTの連続再生時間が短くなるので、その点は注意が必要だ。

 実売価格が28,000円程度と、iPod miniに届きそうなのが残念だが、ケータイとオーディオプレーヤーを手軽に連動できるのは他の環境にない大きなメリットだ。Bluetooth対応端末を購入したユーザーなら、ぜひチェックしておきたい製品だ。


先端部にマイクが内蔵されており、ヘッドホンと組み合わせることで、通話が可能。ヘッドホンは先端の円柱部中央に接続。円柱部は回転式シャトルスイッチになっており、音量調節や曲のスキップなどができる 側面にはボタンをロックする[HOLD]スイッチ、Bluetoothの動作を切り替える[Bluetooth ON/OFF]スイッチ、音質を変更する[SOUND]ボタン、曲をまとめたグループ(フォルダ)を切り替える[GROUP]ボタン、くり返し再生する[REPEAT]ボタンが備えられる

パソコンとは本体側面にあるUSBポートで接続する USBケーブルで接続すれば、Windows XPではリムーバブルドライブとして認識される

音楽CDから取り込んだATRAC3plus形式の音楽データは「SonicStage」でXDM-S710BTに転送する MP3形式の音楽データは本体に内蔵されているMP3ファイルマネージャを起動し、ドラッグ&ドロップで転送する

品名 発売元 実売価格
XDM-S710BT ソニーマーケティング
(アイワブランド)
28,000円前後



URL
  製品情報
  http://www.jp.aiwa.com/products/usb/flm_player/XDM-S710BT.html


(法林岳之)
2004/12/27 11:04

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