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リアル・フリートの「モノリス」はブラウン電卓「ET55」を超えるか!?
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平成の平静を覚ます、こだわりをもった電卓の登場だ
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リアル・フリートは、2004年4月に東芝製の液晶テレビをベースにしたピアノブラック仕上げの液晶テレビを発売開始した。同社は「美しいカデン」をコンセプトに、家電を従来の「生活必需品」という枠を超えた「インテリア」と捉え、日本の住空間のデザイン向上を実現するさまざまな商品提案を行なっていくという。
今回、筆者が購入した電子計算機「モノリス」は、リアル・フリートの新デザイン・ブランド「amadana」の1つとして、すでに発売されているＡＶマルチリモコンに続くニュー・カテゴリー商品だ。今後、加湿器やデスクトップオーディオ、マッサージチェア等も幅広くラインアップに加え、発売する予定であるようだ。
筆者の生活範囲では、まず使うことのない12桁という余裕のある電子計算機「モノリス」は、独自の度量衡変換や通貨換算機能のロジックも登載しており、ビジネスピープルのプロフェッショナルな要求にも応えられるハイスペック仕上げだ。
国内で販売されている多くの電卓は、生産コストを横目でながめながら、とにかく軽く薄く、というテクノロジーのリーディングエッジの実装を目指すしているように見える。これに対してモノリスは、ごく普通の人間の手のひらのサイズを考慮し、ごく一般的な指先のサイズを前提にキーピッチを決め、適度なストロークを持ち、キーを打った時の総合的な使用感覚に重点を置いて全体を設計している。昨今ではこうした方向性は珍しく、好感度の高い商品だ。
しかし、残念ながら実際に使用してみると、キーボードは安物のモバイルPCのように、キートップ左右上下の遊びが多い。これは、電卓初心者のスロー入力でも、経理部20年のプロのスピード入力でも、大型サイズの電卓に手慣れた人間なら、入力時には不安定感を感じるだろう。また、すべてのキートップは、一般的なパソコンキーのように表面に凹面の窪みがまったく同じようにデザインされているが、できることなら凹凸を組み合わせて、新しい入力提案を行なうチャレンジマインドが欲しかったところだ。さらに、電子計算機にはセンターポジションは不要かもしれないが、電卓には必須だろう。
コスト一辺倒ですべての商品が同じように見えるこの日本から、面白いモノは生まれないのか？ と落胆していたこの時期に、リアル・フリートのチャレンジ精神は素晴らしく、その商品に対する消費者の期待値も大きい。使い勝手を重視した機能をさらに追求し、その機能を確実に実現するための「大義のあるデザイン」がともなえば、より魅力ある商品になっただろう。
現状のスペックからでは、ターゲットとする層が見えにくいきらいがある。モノにこだわるデザインコンシャスな一般のビジネスマン、ビジネスウーマンなのか、それとも、拡張された多岐な機能を真面目に活用する経理部門などのプロなのか？ ターゲットセグメントの詳細をより深く分析して、“MUST”と“NICE TO HAVE”を明確にした上で、一刻も早く「ET55」を超えて欲しいところ。期待値の高い「本日の一品」だ！
次回発売予定のデスクトップ・オーディオ（AD-103）も筆者のBOSE社AWMやB&O社のBeoSound1と比較するためにも、ぜひとも購入したいと考えている。
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パソコンのキーボードを感じさせるモノリスのキートップ
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独自の度量衡・通貨換算ロジックを登載。どのくらいの人が使う？
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12桁の液晶は見やすくて、必要十分な桁数だ
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| 製品名 |
価格 |
購入場所 |
| amadana 電子計算機「モノリス」 |
5,250円 |
六本木ヒルズ2F AGITO |
■ ＵＲＬ
リアル・フリート
http://www.realfleet.co.jp/
（ゼロ・ハリ）
2004/10/13 11:01
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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