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大量の名刺をまとめて読み込み! 「名刺ふぉるだ~V4」

製品本体と付属の専用カラースキャナ。フラットベッドスキャナ用の読み取りシートとセットになった製品も存在する
 あらゆるところでデジタル化が推進されているビジネスシーンにおいて、名刺というアナログツールは依然として不動の地位を保っている。もっとも、最近はスキャナを利用して名刺をデータ化し、名刺管理ソフトで閲覧するという方法が広まりつつある。名刺バインダーやファイルなどで分類・整理することが多かったこれまでと違い、名刺そのものをデジタル化して管理しようという発想である。

 この種のソフトに共通するのは「名刺をOCRでテキスト化しつつ、画像で管理する」というパターンだ。つまり、名刺に書かれている名前や社名をOCRによってテキストに変換する一方で、名刺全体を画像としても保存するわけである。名刺に書かれた社名や氏名は書式がバラバラで、OCRといえども完全に認識するのは困難だ。また名刺に刷り込まれている社名ロゴやカラーは非常にインパクトが強いものであり、これを不用意に省くと名刺としてのリアリティに欠けてしまう。オリジナルの名刺を画像として保存するこのスタイルは、ある意味で合理的だと言えるだろう。

 今回紹介する「名刺ふぉるだ~V4」は、手のひらサイズの専用カラースキャナが付属した名刺管理ソフトである。本ソフトをパソコンにインストールし、専用スキャナをUSB経由で接続すれば準備完了。20~30枚の名刺をまとめてセットし、スタートボタンを押すだけで、取り込み→データ化まで自動的に行なってくれる。実際に試してみたところ、名刺10枚を5分弱で取り込むことができた。だいたい1枚につき30秒のペースである。100枚の名刺を保有していたとして、1時間で全部データ化できる計算だ。

 本製品に行き着くまでに何種類かの名刺管理ソフトを試してみたが、現在市販されている同種の製品は、読み込み時間もOCRの認識率もほとんど変わらない。最終的に手入力によるデータの修正が必要なのはどの製品も同じで、過剰な期待は禁物である。むしろポイントは「複数枚をセットできること」と「カラーであること」の2点ではないだろうか。

 これから名刺管理ソフトを購入する方の場合、おそらく手元に何十枚、いや何百枚という名刺があるだろう。それらを1枚ずつスキャナにセットして読み取りを実行する作業は、かなりの苦痛を伴う。「今後は名刺をもらうたびにスキャンすればいいし、最初は多少手間がかかってもいいや」と考えがちだが、筆者の経験上これはお勧めしない。


 名刺1枚あたり30秒という読み取り時間はけっこう中途半端で、パソコンで別の作業と並行して行うのは難しかったりするのだ。スキャナに名刺をセットしてスタートボタンを押し、マウスに持ち替えた途端「次の名刺をセットしてください」と表示される、という具合である。その点、複数枚セットできるスキャナであれば、名刺の補給は数分おきで済み、このようなわずらわしい思いをしなくて済む。別の作業をしながら名刺をどんどん取り込んでいくことが可能だ。

 また、スキャナがカラーであることも重要だ。前述の通り、人が名刺を識別する際は、社名やロゴの色が重要な意味を持っている。名刺がモノクロ化されてしまうと、それまでパッと見れば認識できた名刺がさっぱり識別できなくなったりする。モノクロタイプのスキャナをセットした製品はカラー対応品に比べて安価で入手できるが、ここは多少の出費を惜しまず、カラースキャナ同梱製品を選ぶべきだろう。

 裏面の取り込みが一括で行なえないこと、さらに英字名刺の判読率が他のソフトに比べ劣っていることなど、若干不満な点もあるが、総じて優秀なソフトであることに間違いない。今後はQRコードへの対応や、携帯電話と連動した機能などのブラッシュアップも期待したいところだ。


カラースキャナ正面。20~30枚の名刺を一度にセットできる カラースキャナ側面。パソコンとはUSB経由で接続する。バスパワーで電源不要

名刺を連続読み取りしているところ。他社製品では、複数枚セットができるのに、1枚ごとに「認識開始」ボタンをクリックしなくてはいけない不思議な製品もあるが、この製品は一連の作業が自動的に処理される 名刺管理データベースの画面。名前・社名といった基本的なデータだけでなく、名刺が画像で管理されるので直感的に分かりやすい。もちろんソートや検索も容易だ

品名 発売元 購入価格
名刺ふぉるだ~V4 リコーシステム開発 26,040円



URL
  製品情報
  http://www.rsk-tokyo.co.jp/products/pac_solution/folder_v4/


(kizuki)
2004/09/29 11:24

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