ケータイWatch　本日の一品

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２メガピクセルに買い換えたカシオ「EXILIM」

EX-M1からの移行なので、外観も含めあまり変化がなく、新製品を買った喜びは少ない

　もともとMP3機能が必要だったわけではないのに、商品の在庫とボディカラーの関係から124万画素の初代機は、MP3機能付きのモデル（EX-M1）をやむなく購入するはめになったのは以前ご紹介した通りだ。結局のところ、MP3機能を一度も使うことなくEX-M1は他人に譲ることとなった。124万画素の発売から３カ月経つか立たないかのうちに、予想はされていたが、今度は200万画素のモデルが追加発表された。

　前のモデルとしてではなく、「エントリーモデル」として、今回はカタログ上に残った124万画素のモデルは、今後は実売価格を少しずつ下げながらいずれは姿を消すのかもしれない。新しい200万画素のモデルは、旧来の124万画素のモデルに比較してCCDの高画素化とともに、「ベストショット機能」と呼ばれる新しい機能が「売り」になっている。ハードとして装備されたデジタルカメラの各機能を詳細に調整・採用することで、被写体の種類や時刻に合わせたベストな撮影ができることは誰でも理解できる。しかし実際には、そのベストな設定を求めて、多くのパラメータを調整することはそれほど簡単ではない。「ベストショット機能」はこれらのパラメータ微調整を、あらかじめ作られたサンプル写真を選択し、その指定を利用することで、できる限り簡単に綺麗な気に入った撮影結果をゲットする新しい仕組みだ。

　内部のROMに収録された「ベストショット・シーンサンプル」には、人物、風景、夜景、レトロ、トワイライト、白黒の６つのプリセット画像が用意されており、初心者ユーザーは目的の撮影を行なう前に、この６つのシーンから適当な写真を選択することで、パラメーターが自動設定され、本番撮影に入れば、望み通りのイメージを自分の撮影環境に持ち込むことが可能なのだ。

　「ベストショット機能」と200万画素以外に、新モデル（EX-S2）に従来の124万画素モデルを越える点はないが、画素数の違いは数字で見る以上に大きい。モデル間の価格差が１万円なら、従来モデルの存在価値はあまり感じられないのが実感だ。なお、現在、このEXILIMと張り合うモデルはソニーの「サイバーショットU」だが、日常手元のモノを撮影する機会が多いユーザーの場合、「接写機能」がなく、距離１メートル未満の被写体をほとんどまともに撮影できないEXILIMは明らかに不利だろう。最近、筆者が使用しているJ-フォンのシャープ製端末J-SH09のように、もはやケータイ電話に内蔵のデジカメ機能でさえ「接写機能」が当たり前になりつつある時代に、デジカメでありながら接写機能がサポートされていないのは、時代錯誤以外のなにものでもないだろう。

　「接写機能」をサポートしたEXILIMが今後発売されるかどうか、筆者にはわからないが、それまでEX-S2を使い、接写対応モデルが発売されれば、その時にまた買い換えるつもりでEX-S2を購入した。


唯一、２メガピクセル機買ったという証	モデルの追加とともに発表されたカラフルな専用ケースの１つ

品名	発売元	購入価格
EXILIM EX-S2	カシオ計算機	３万9800円

・ EXILIM製品情報（カシオ計算機）
　 http://www.exilim.jp/

（ゼロ・ハリ）
2002/10/15 17:01

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