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怒濤の速さと手放せない楽しさ!!
「カロッツェリア HDDサイバーナビ」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。


わたくし、カロナビストーカーです

パイオニアのカロッツェリア HDDサイバーナビ「AVIC-H09」標準価格23万円。H09はDVD/CD対応だが、CD対応の「AVIC-H07」19万8000円とH07にワイドTVなどをセットにした「AVIC-XH07V」31万5000円もラインナップされている
 俺の場合、どっか行くとなればクルマばかり使う感じだが、最近ではもうアレがないとダメなのであって、アレとはすなわちカーナビである。以前はカーナビなんて単なるオモチャと思っていたが、GPSが利用されるようになり、自車位置が正確にトレースされるってことで使ってみたらコリャ便利!! その後はもう紙の地図なんか全部切り裂いたうえに全部焼き捨てる空想をしながら単にゴミ箱に捨て、カーナビ派として電子地図大活用野郎になった。

 てなわけで、ここ数年はクルマと言えばまずはカーナビ!! カーナビあってのクルマなんだよ!! いやむしろ俺が一般に“クルマ”と呼称しているのはカーナビのことなんだよ!! カーナビこそがクルマの核心部で、その周辺にあるハンドルとかエンジンとかタイヤなんか駄菓子のオマケみてえなモンなんだよ!! てな感じで、カーナビ信者となった俺。さておき、ここ数年、俺はパイオニアはカロッツェリアブランドのDVDカーナビ(俗称カロナビ)ばかり使ってきた。

 最初にAVIC-D909を使い、ついでAVIC-D919に乗り換え、今度はAVIC-D9000を使って、どの機種にも大満足。途中、他のメーカーの機種を見たり触ったりしたのだが、ぶっちゃけた話、DVDカーナビにおいてはパイオニアはダントツであった。マジで最強。本格的に抜群。もはやDVDナビ=パイオニアなのだッ……と思っていたが、去年から今年にかけてはそーとも言い切れない雰囲気になってきた。

 各社からDVD-ROMをメディアとして使ったナビがどんどん登場。カーナビのデータメディアの主流がCD-ROMからDVD-ROMになったという雰囲気。それぞれのDVD-ROMタイプカーナビは、触ってみるとけっこーイケてたりする。カロッツェリアブランドのナビは比較的に高級機の印象があったりして、つまり高かったりするのだが、他者のDVDナビはけっこー安かったりする。ふむー、パイオニアの牙城危うし!! DVDナビ市場の裾野が広がり競争が激しくなったからパイオニアの独壇場って雰囲気でもなくなってきた感じ。

 歴代のカロナビファンっていうかマニアっていうかいやむしろカロナビストーカーの俺としては、新機種毎に気合入りで設計・製造されている、他者(他社とも言う)の追従を許さないあの勢いがなーんとなく失われていくような感じで、少々寂……と思ったら!! またパイオニアがやってくれた!! 今度のは凄い!! 各社一線に並んで夏のカーナビ競争スタートと思ったらパイオニアだけワープ航法を使用して一気にゴールイン!! ソレはズルいと思う間もなく他社は口あんぐりという、大胆・斬新な攻め方っていうか、カーナビのイメージがガラリと変わるような新手で新機軸なナビを出してきたのであった!!

 むむむ!! カロナビストーカーとしては黙っちゃいられん!! どこまでもつきまとっていきたい!! 絶対に目を離さな……と、パイオニア本社にシツコい眼差しを向けたり呪文を唱えたりしていたら、その話題の新型を試用させてくれることになってイーヤッハァ早速試すゼ!! てなハコビに。


ちちちち、小さいッ!!

コンパクトな1Dボディ(下段がHDDサイバーナビ)。ヒジョーに小さい!!
 カロッツェリアの新型ナビことHDDサイバーナビは、データメディアとしてハードディスクを使った新機軸のナビだが、その詳細についてはココをご覧頂きたいものの、ナビに興味津々な読者様は既に知ってらっしゃいますな。

 ともあれ、このHDDサイバーナビを初めて見た時の印象は、こりゃまたヤケに小せぇですなってことだ。初代のカロッツェリアDVDナビは、今から思えばけっこーデカかった。古めのCDチェンジャーみたいなサイズ。なのでシート下やフロアには設置不能。セダンならトランクに、ワンボックスなら後部座席の後ろの荷物置き空間に設置するしかなかった。俺の場合、当時はマツダのロードスターに乗っていたが、DVDナビのおかげでトランク容量がかなり減り、あーもうタダでさえ狭いトランクなのによりいっそう狭くなりやがったからもースペアタイヤ捨てちゃおうかナとかイラついたことを記憶している。

 この“けっこーデカいサイズ”は、次の新機種であるD9000で大きく様変わりした。容量的には半分以下になったよーな感じ。それまでトランクにしか置けなかったDVDナビが、ラクに助手席シート下に置けるように!! こりゃコンパクト!! そしてシート下への設置を想定し、静粛性も高くなった。小型で静か!! もちろん処理性能も大幅にアップしており、速く賢く便利になっていた。

 だがしかし今度の新型はもーっとスゴい。内容的にも超スゴなのだが、まずはそのサイズがグレイト!! なんと、1DINサイズなんですよダンナ!! すなわちクルマのセンターコンソールの1段分。一般的な純正ラジオなんかと同等のサイズ。もはや「ナビをどこに設置しようかな~」という悩みとはオサラバ!! ……まあ既にセンターコンソール内にオーディオ類をビッシリ入れてるって場合は設置場所に悩むが、1DINサイズに従来のDVD-ROM式カーナビを大きく上回る性能(後述)が収まるとなれば、プライオリティ的にはナビが先頭に立つでしょう!! と、余計なコトまでコーフンしつつ考えちまうほど、HDDサイバーナビはコンパクトなのであった。


はははは、速いッ!!

スカイシティマップの画面表示例
 センターコンソールにスコッと収まったナビを見つつ、比較的に遠い目をして「技術の進歩というのは素晴らしいなぁ」などとふかしたタバコをフロアに落としたのは、そのヤケクソな速さのせいだ。つまり、HDDサイバーナビ、すげー速さで動作しやがる。

 誰でも何しろとにかく「速ッ!!」と驚くのは、そのルート検索性能。さーて今からどこに行こうかナ~と、HDDサイバーナビのマップを見て、でもどーせ忙しくて旅行なんざぁ行けねえやとヤケになって最強に遠くて果てしない感じの場所を目的地に設定し、検索。すると!! もう検索が終わってる!! 1秒かからずにルート検索完了!! 速ッ!! マジで速ッ!! 検索実行ボタン押したと思ったらもう検索済みのルートが表示される感覚だ。

 ナビのメーカーによっては、東京・大阪間の検索ばっかり速いとか、高速道路なら高速検索とか、なんかこうちょっとだけズルして検索速度を高めている場合もある。が、HDDサイバーナビの場合、日本全国どこを目的地にしても、(1ルート検索なら)いつでもフツーに1秒未満で検索終了。これまでのどのナビを使っていた人でも、HDDサイバーナビのルート検索の速さを体感したら“狐につままれた気分”になること請け合いだ。

 HDDサイバーナビは、それまでのカロッツェリアDVDナビと同様、6ルート同時検索ができる。また、現在地と目的地の間に、複数の立ち寄り地点を設定できる。ただ、従来のカロナビで、6ルート同時検索&立ち寄り地点付加なんてことをやると、検索終了までに十数秒から数十秒待たされたりした。しかし、この点でもHDDサイバーナビの鬼ッ速なルート検索性能は大発揮される。6ルート同時検索にして、立ち寄り地点を数点加えて検索させてみても、長くても3秒くらいしか待たされない。目的地や立ち寄り地点によっては、やはり1秒かそれ以下の検索時間しかかからないのであった。

 この検索速度の速さは、各種ピンポイント検索でも案の定十分に発揮される。例えば、ナビに直接電話番号を入力しての検索。有名どころの企業や施設や観光地はもちろん、場合によっては個人宅まで、電話番号を入れるだけでその場所をイキナリ検索できるのだが、その時の検索もやはり1秒とかからない。検索ボタンを押した瞬間パッとマップ上に目的地が表示されるのは、現在のところたぶんHDDサイバーナビにしかないストレスゼロの気持ちよさだ。

 それから、DVD-ROMやCD-ROMをデータメディアに使ったナビに比べると、マップの拡大・縮小やスクロールも非常に速い。メチャっ速とまでは行かないが、十分快適に感じられるスムーズさがある。多くのナビは拡大・縮小・スクロール時に「ありゃりゃなんか引っかかるなぁ」という、動作の一瞬の途切れがあるが、HDDサイバーナビの場合は(ほんの少しあるが)ほとんど気にならないというイメージ。他にも、マップの表示形式切替やメニュー表示など、いろんなところがスムーズ・クイックになっていると感じる。


シティハイウェイマップ画面(昼) シティハイウェイマップ画面(夜)

 って「速い速い速い」とばかり書いている俺だが、この速さは何を隠そうデータメディアとしてHDDを採用したからに他ならない。あ、他なる、かも。画像処理や演算などのチップ・回路も一新されて高速化されてるのであった。しかし、やはりDVD-ROMやCD-ROMなどに比べると圧倒的に速いデータ読み出しが可能であるHDDが、この速さにすげー大きく貢献しているようだ。ともあれ、HDDを採用することでここまで激ッ速となれば、今後はやはりナビのデータメディアとしてHDDが多く使われるようになりそーな印象だ。

 ちなみに、クルマにHDDなんか搭載して大丈夫かよ!? てな意見も多いと思う。が、俺の場合、とりあえず1カ月程度試用しているが、何ら問題はない。問題がないどころか、DVD-ROMやCD-ROMを使ったナビと比べると非常に静粛性が高く、また安心感もある。DVD-ROMなんかだとデータ読み出し時(ナビ使用中始終って感じですな)にはカコーキュッキュッカコキューみたいな音がするが、HDDはそーゆー音はほとんどなし。非常に静か。

 また、DVD-ROMやCD-ROMなどを採用したナビの場合、時々(1~2カ月に一度くらい!?)ディスクを出して拭いてやらないと、読み出しエラーが頻発する。ディスク表面に微細なホコリの膜ができたりして、データ読み出しをうまくできなくなるからだ。場合によってはナビ自体がハングアップ。この点、HDDは完璧にパッケージされているディスクメディアだから、メンテナンスは不要。ディスクの汚れなどを気にせず使えるあたりは非常にラクだ。

 まあ、もしかしたら、HDD表面をヘッドがシーク中に超強い衝撃を受けるなどすると、HDDがクラッシュするのかもしれない。これは“その時”になってみないとわからない。しかし、HDDのディスクは非常に速い速度で回転し、ヘッドとディスク表面の間に空気の膜が作られている。振動や衝撃によって、非常に軽いヘッドがディスクに接触すってのは、クルマをフツーに運転している状況ではちょっと考えにくい。とは言ってもやっぱり結局、クルマの振動等によってナビのHDDがクラッシュするかどうかは、その時になってみなければわからないことだ。が、それよりもむしろ、速さや静粛性やサイズなど、HDDを採用したことによる多大なメリットのほうをとりあえず享受しまくりたい気分の俺だ。


スカイシティマップ表示 ドライバーズビュー表示

もうオーディオ要らないかも!?

ミュージックサーバー画面。CD再生しつつ、自動的にMP3ファイル化してHDDに蓄積してくれる
 使ってみてヒッジョーに愉快だし実用的だと感じたのは、HDDサイバーならではの新機能、ミュージックサーバー機能だ。

 HDDサイバーナビには標準でCD-ROMドライブが搭載されていて、別売のデータCD-ROM(オービス設置場所データとかネ!!)や音楽CDを再生できる。で、ココに音楽CDを入れると、まあフツーに音楽が再生されるわけだが、それと同時にCDの曲を自動的にMP3ファイル化し、HDD内に蓄積してくれる。もちろん、HDDに入ったMP3ファイルは、いつでも自由に再生することができる。ちなみに、作られるMP3データのビットレートは128kbpsだそうだ。

 また、HDD内にはあらかじめGracenote CDDB(インターネット上のCDDBですな)のデータベースが入っていて、音楽CDをMP3化する過程でIDタグまで自動付加してくれる。HDDサイバーナビのCDドライブに音楽CDを入れるだけで、アーティストや曲名情報がビシッと入ったMP3ライブラリが自動生成されるというわけだ。加えて、HDDサイバーナビに携帯電話を接続していれば、HDD内のCDDBに登録されていないアーティスト名や曲名などを、インターネットからダウンロードする機能もある。メジャーな新譜なんかもキッチリライブラリ化可能というわけ。

 細かいところでは、HDD内に作られるMP3ライブラリは、プレイリストを作るなどすれば自由自在に再生させることもできる。さらに細かいところでは、HDDサイバーナビ内にはFMトランスミッタが入っているので、HDDサイバーナビ本体とクルマのスピーカーなどを直接つながなくても、(FM受信可能なカーオーディオが入っていれば)手軽にMP3ライブラリを聴きまくれる。

 このミュージックサーバー機能、最初は「ソリッドオーディオが流行ってるからオマケ機能として付けたのかナ!?」なーんて思っていた俺。しかし、実際に使ってみると、もうこれはヒジョーにラクで便利でしょうがねえ。音楽CDを入れ(て再生す)るだけで、そのCDが丸ごとMP3データとなってHDDに保存される。当然、HDD内のMP3データは、音楽CDを抜こうが割ろうが投げようが、いつでも再生可能。一度再生した音楽CDは、二度とクルマに持ち込む必要がなくなるのだ。

 これはですね、マジでですね、CDチェンジャーとか全然要りませんよホントに。さらにMDプレイヤーとかも不要な感じ。HDD内に蓄えられたサウンドは、前述のように128kbpsのMP3データなので、音質も上々。ロードノイズを始めとするノイズが多く、音楽を聴くにおいては劣悪環境と言える車内で聴くんだから128kbpsで十分快適。おーイイ音じゃんと感じられる。また、ディスクのかけ替えが不要だし、HDD内の曲を探すのが非常にラクだったりして、今のところ全体的に非常に快適だ。ミュージックサーバー機能を使うにおいて、さしあたって何もデメリットは感じない。


 ただ、HDD容量の問題はありますな。HDDサイバーナビでは、ミュージックサーバー機能用として別売の増設HDD(10GB)が用意されている。コレを使うと音楽CD(1枚60分換算)を約150枚ライブラリ化することができる。でも増設していない状態だと音楽CD 20枚分程度しか入れられない。んー、どうなんでしょう。ミュージックサーバー機能を使い込むためには、やはり増設HDDが必要かも。

 ところで、インプレスのDOS/Vパワーレポートの『俺はハマり者』という連載記事を書くために試してみたのだが、HDDサイバーナビの増設HDDとして、どーも一般の2.5インチ9.5mm厚のIDE HDD(ノートパソコン用HDDですな)が使えてしまうようなのだ。っていうか使えちゃった。なので、例えば30GBのHDDをHDDサイバーナビに増設することもできる(もちろんメーカー保証外ですけど)。ソリッドオーディオにもこだわりたい人には、ちょっとした朗報のよーな気がする。なお、その朗報の詳細に関してはDOS/Vパワーレポート10月号(8月29日発売)の『俺はハマり者』を読んでいただきたい。


“買い度”が非常に高い先端的ナビ

 1DINというコンパクトな本体に、怒濤の速さと手放せない楽しさを持つHDDサイバーナビだが、さて、ナビとしての性能はどうかと言えば、どうのこうの言う意味がないほど完成度が高い。HDDサイバーナビの紹介ページにあるナビ系機能紹介は、嘘偽り大げさということでは全然なく、まさにそうだと感じられる内容だ。HDDサイバーナビの前の機種となるAVIC-D9000と比べたりすると、D9000が何となく寂しい存在に思えるほど、HDDサイバーナビのデキはヒッジョーに良い。

 ただ、ひとつ、メール・ウェブ関連の機能には満足できなかった。ていうか不満。ていうかたぶんもう使わないと言えよう。HDDサイバーナビは、携帯電話を接続していろんなコトができまくりのナビで、例えばリアルタイムの天気予報をマップ上に表示したり、あるいは非常に高機能なハンズフリーホンとして使えたりもする。のだが、メール・ウェブ系機能に関しては、機能的には充実しているものの、その実用面での操作がどーも快適ではない。

 例えばカーソル移動や文字入力など、メール・ウェブ系のインターフェースでの操作がどれもミョーに遅い。いわば重い。加えて、リモコンで文字入力などをしなくちゃいけないので、面倒という感じもある。遅さに加えて面倒なので、ナビでメールやウェブを使う以前に「携帯電話やPDAでやればいいや」と思っちまう。内容的には良くできたメール・ウェブ系機能だが、俺思うに、反応の鈍さなどが目に付くあたり、ちょーっと実用性に欠けるのでは? と。

 でもまあ「メールやウェブもいちおーできますヨ」というオマケ的機能なのダと思えば納得できる。試用させてもらっといてナンだが、「あーそーかオマケかぁじゃあ使わなくてもいいや」みたいな気軽さで、他のもっと有用で快適でグレイトな機能に目を向けられる。で、カーナビとしてのHDDサイバーナビを吟味したり前述のミュージックサーバー機能を知ったりすると、「ヘンなオマケはあるけど本体がすっげーイカス!!」(←なんか失礼な気がしてきた)とか思えるようになる。

 いやマジでこのナビ、一度カーショップの店頭とかで見ておくといいと思う。特にこれからナビを買おうと思っているなら見ておくべきだ。さらにこれから強力なナビを買おうと思っているならば見なきゃダメだと言える。一度試してみれば、これまでのナビとは世界が違うことがわかると思う。いわゆるひとつの“最強のナビ”が欲しいってんなら、もうこれは現金持ってショップに出かけてHDDサイバーナビコーナーを目指すしかないと思う。


もちろん天気予報もチェックできる スギ花粉情報や積雪情報なども簡単チェック

・ カロッツェリア HDDサイバーナビニュースリリース(パイオニア)
  http://www.pioneer.co.jp/press/release245-j.html
・ カロッツェリア HDDサイバーナビ製品情報(パイオニア)
  http://www.hdd-cybernavi.com/
・ スタパ齋藤常時出演中!!「スタパトロニクスTV」(impress TV)
  http://impress.tv/it/article/stv.htm

2001/08/06 00:00

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