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このマイクロキューブに惹かれたんですよ!!
「BOSE Companion3 Series II」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。


BOSE Companion3 Series II

BOSE Companion3 Series II。2.1chのマルチメディアスピーカーで、PCでの使用を始め、iPod等ポータブルオーディオプレーヤーとの接続にも向く。実勢価格は32,000円~34,000円くらい
 BOSEのマルチメディアスピーカー、Companion3 Series IIを買った。これまで使っていたBOSE Companion3とのリプレイスである。

 Companion3 Series IIは2.1chのマルチメディアスピーカー。2本のマイクロキューブ(フロントに設置する左右のスピーカー)にベースモジュール(サブウーファー+電源部)というセットですな。出力は、マイクロキューブが各18W、ベースモジュールが60W。出力としては、机上に置いてPCからの音を聴くスピーカーとしても、8~10畳くらいのスペースでBGM的に音楽を聴くスピーカーとしても楽しめる。


出力18W×2のフロントスピーカー 台座部は金属で、底部には滑り止めのシリコン足が付いているので、設置時の安定性は高め 出力60Wのサブウーファー部(ベースモジュール)。このユニットにはアンプや入出力コネクタ類も集まっている。低音、ドガドガ出ますヨ!!

 入出力系統は、その端子の多くがベースモジュール部背面に集まっている。ここにある出力端子は専用の左右スピーカー用のみ。入力端子は“From Computer”と刻印されたPC用のステレオ入力(3.5mmステレオミニジャック)があり、PCからの出力の他、ポータブルオーディオプレーヤーからの出力を接続できる。

 ユニークなのは、コントロールポッドと呼ばれる丸形のワイヤードコントローラーだ。このコントローラーにより、Companion3 Series IIの音量調整やミュートを行なえるほか、ヘッドホンや外部音源もこのコントローラー経由で接続できる。


ベースモジュールはサブウーファーユニットだが、アンプや入出力端子が集まった“Companion3 Series IIの中枢部”でもある。このユニットが持つ汎用の端子はPC向けの入力端子のみだ ベースモジュールとコード接続して使うコントロールポッド。中央の丸い部分に触れるとミュートのオンオフとなり、周囲の黒いリングを回せば音量調整となる。下部にはヘッドホン端子と外部入力端子も備える

 マイクロキューブをユーザーの前方左右に置き、ベースモジュールを足下とかに置いて使うんですけど、机上等に載るのはマイクロキューブとコントロールポッドだけになる。ので、ま、かなり省スペースな感じで使える汎用マルチメディアスピーカーシステムなんですな。


バランスの良い音質だと感じたが……

 さて、まずは音質だが、PC用スピーカーとして考えると十分高品位だと感じられる。非常に小さい左右スピーカーからは比較的にきめ細かな中~高音が出て、サブウーファーからはPC用スピーカーとしては圧倒的とも言える低音が出る。PC上の圧縮音楽ファイル等を気楽に再生するにはジョリーグッドですな。

 スタンスを変えて、音楽専用のスピーカーと比べて考えると、全体的にソフトな音というイメージ。高音のキレとかボーカル域の生々しさ、楽器の存在感といった点では物足りない感じ。だが、パソコンでも使えるしポータブルオーディオプレーヤーをつないでも楽しめる汎用スピーカーとしては価格以上のパフォーマンスを発揮しているのではないか、と感じる。

 ただ、これは個人差もあると思うんですけど、BOSEのこのシリーズって、相変わらず低音がヤケに出まくるという印象だ。コンパクトな本体でも、分厚く、リスナーを包み込むような芳醇な低音が楽しめるのがBOSE、とはわかっていても、Companion3 Series IIの低音は過剰なほど出まくったりする。これは、旧機種であるCompanion3でも同様だった。

 とは言っても、この“出まくりの低音”、もちろん調整可能。ベースモジュール背面の“Bass Compensation(低音補正)”ツマミで低音音量をコントロールできる。デフォルトでは中央になっているが、拙者的にはこれだと低音出過ぎ。さらにプラス側に回すと低音に酔っちゃうような感じで超激出過ぎ。なので、若干マイナス側に傾けて使っている。


低音の音量はベースモジュール背面のツマミで調整できる。デフォルトではこの状態になっていた。が、これで音楽を聴くと「ちょっと低音出過ぎ!?」とか感じる拙者 ツマミをプラス側に回すと、さらに強烈に低音が出まくる。拙者的感覚では「過剰すぎる低音」てな感じ。でも、人によっては低音出しまくり派もあるので、調整幅が広いのは悪くはないと思う 拙者好みの低音音量はこのあたり。これでも、そのヘンのPC用スピーカーと比べたら分厚くパワフルな低音が出る

 あと、前の機種でもそう思ったのだが、低音の調整をコントロールポッドで行なえないのが残念。ベースモジュールって、足下とか、比較的に手が届かないところに設置するケースが多いと思う。つまり低音調整のたびにベースモジュールまで手を伸ばすのが面倒。低音調整はそー度々行なうものでもないが、いつも手元に出しておけるコントロールポッドで調整できたらラクなのになぁ、と。

 ともあれ、好みの量の低音が出るように調整しさえすれば、PC用スピーカーとは思えないほど、低音から高音までバランスの良い音が出るのは確かだ。が、音質傾向の好みは人それぞれなので、一度実機の音質を耳で確かめてみて欲しい。


このマイクロキューブに惹かれたんですよ!!

 って、ミョーにマジメっぽく書いてきたが、ぶっちゃけた話、これまで使っていたCompanion3も、新しいCompanion3 Series IIも、全体的にあまり差がない製品ではある。

 旧機種は銀色&“円形”を所々にあしらった意匠だが、新機種はグレー~黒な感じで角張っている、というデザイン面の違いはあるものの、機能的にも、音質的にも、コントロールポッド等の利便も、旧機種と大きな差はないっていうか、だいたい同じって感じ。

 なのにナゼ、この同じよーなスピーカーをリプレイスしたのかーッ>俺!! 新しいのが出たから何となく……とかいう理由だとしたら無駄遣いではないのかーッ>拙者!! いや、違うんです。リプレイスの最大の理由は、サイズ・形状が一変したマイクロキューブ(左右スピーカー)にあるのだ。

 ヒジョーに細かいっちゃぁ細かい話なのだが、旧型Companion3の左右スピーカーは、小さくて良かったものの、意外に設置の自由度が低かった。机上にポンと置くには問題ナイが、コロッと倒れやすい。液晶ディスプレイ上部に設置、というのも難しかった。別途、液晶ディスプレイ装着用アダプタが発売されていたが、これは液晶ディスプレイの左右に装着するためのものだった。


旧機種Companion3のマイクロキューブ。机上に置くと斜め上を向くスピーカーで、高さは約9センチ。コンパクトで扱いやすいスピーカーではある 接地部は、スピーカー前面下部2点と背面1点の3点支持。安定性について大きな問題はなかったが、ふとした拍子に倒れて(転がって)しまうのであった。ちなみに、その形状から、横置きはできない このよーな設置は超危険!! 液晶を回した瞬間落ちたりするヨ!! でも、スピーカー形状から、両面テープで固定、ってのも行ないにくい

 一方、新型Companion3 Series IIの左右スピーカーは、まず、そう簡単には倒れない安定性を持つスタンドが付いている。また、実はこのスタンド、取り外せたりする。取り外すと、旧型Companion3の左右スピーカーよりも小型となり、かつ、机上等に置いた時の安定性も高いのであり、かつ、底面が完全に平らゆえ一工夫すれば液晶ディスプレイ上部に設置することも現実的なのである。


新型Companion3 Series IIのマイクロキューブは、形状的に旧型のそれと大きく変わった。金属(+プラスチック)の台座が付いているので、わりと安定した設置が可能 台座を取り外すと、旧型よりも小さくなる。ペタリと机上に置けるので、座りもいい。この状態で使うための滑り止めシリコン足も付属する このような設置方法も現実的。17~20インチくらいの液晶ディスプレイなら、スピーカーがちょうど耳の高さに来るようにセットすることもできそうだ

 つーわけで、んがぁッ!! この新型のマイクロキューブ、超便利そう!! と思ってCompanion3 Series IIを買った俺なんでした。

 で、実際使ってみての結論を言えば、音質やコントロールポッド周辺の操作感は旧機種とほぼ差がないように感じたものの、やはりこの小さくて設置の自由度が高いマイクロキューブにデカめの価値を感じた。

 スタンドを外せば上面底面とも平らなスピーカーであり、サイドには角度があるが垂直方向に平ら。工夫次第で、さまざまな場所へ確実にセットできる。見栄えもシンプルで飽きなさそー。やっぱりこういう機材は、なるべく小さく、また、なるべく奇をてらっていない形状・デザインがいいですな。


コントロールポッドは、もちろん、拡張

 Companion3 Series II購入時、当たり前のようにIE-3IIを同時購入した。


Companion3 Series IIとCompanion5のコントロールポッドに接続できる拡張ボックスユニットことIE-3IIy IE-3IIyの実勢価格は3,000円少々 IE-3IIはCompanion3 Series II等のコントロールポッドと合体させて使う。合体方法は付属の専用プラグで接続し、IE-3IIに付帯するゴムバンドで両ユニットを固定するだけ

 IE-3IIは、Companion3 Series II(およびCompanion5)専用の“コントロールポッド拡張ボックスユニット”。これを追加すると、Companion3 Series IIの入力系統を増やすことができる。

 Companion3 Series IIの入力系統は、ベースモジュール部に1系統、コントロールポッド部に1系統で、合計2系統ある。各入力系統はステレオで、またそれぞれの入力はミックスされるので、2系統のステレオ音源を同時に聴くことができる。

 で、IE-3IIを追加すると、2系統だった入力端子を、4系統に増やせるのだ。実質上、コントロールポッドの入力系統を増やすオプションなので、手元でつなげられる入力端子が1基→3基に増える。プラス2基ですな。


コントロールポッドとIE-3IIを合体させたところ。両ユニットを接続するゴムバンドやプラグにより、コントロールポッドのデザイン性がプチ失われて残念 だが、入力系統が2系統も増えて活用幅が広がる

 まあ、Companion3 Series II単体でも、例えばベースモジュールにPCからのサウンドを入力し、コントロールポッドにiPod等のポータブルオーディオプレーヤーをつなげる。ので、十分と言えば十分な入力系統がある。

 のだが、PCを複数台使っている場合とか、ポータブルオーディオプレーヤーもデジタル楽器も、さらにCDプレーヤー等もつなげた~い、てな状況においては、この拡張ボックスユニットがヤケに便利な存在になる。市販の小型ミキサーのようなものをコントロールポッドに接続すれば入力系統を増やせるが、IE-3IIはCompanion3 Series IIのコントロールポッドと完全合体しちゃって省スペース&見栄えもスッキリするので、便利ですヨ、と。

 ただ、これもまたCompanion3からの残念感を引きずっているのだが、この拡張ボックスユニット、合体時の見栄えがちょっとナンですな。接続用のプラグが出っ張っちゃうし、固定はゴムバンドだし、ちょいとカッコ悪い。次に出す時は、上下ユニットを重ねて嵌めるだけ、とかで接続でき、合体時もスッキリとカッコ良く見えるよーにして欲しいなぁと思ったりして。
 もうひとつ、コントロールポッドには“ボリュームの設定量を知り得る目盛りの類”は一切ナイ。ので、現在、どの程度のボリュームに設定しているのか、パッと見ではわからない。てか、よく見てもわからない。


Companion3 Series IIのコントロールポッドにも、ボリューム位置を視認できる目印のようなものはない。うっかり大音量に設定して音楽かけたりするとビックリ!! こちらは拙者が使っていたCompanion3のコントロールポッド。黒や白の三角は自分で貼ったシール。黒三角がボリュームの最小~最大の位置を示し、白三角がボリュームの現在位置を示す。このような表示を、もっとカッコイイ方法で実装してくださいBOSEさんお願いします

 コントロールポッドでのボリューム調整は黒いリング部を回して行なうが、このリング、けっこースルッと回っちゃうんですな。目盛りナシ&リングがスルリと回るので、不意に大音量に設定しちゃったりして、そこでPCから音が出たりすると驚いちゃうよーん!! と。

 このボリューム部の目盛りナシ問題(!?)もやはり、Companion3と同様の使いにくさなんだが、M3なんかにもボリュームの目安表示がありませんな。デザイン重視も良いが、こういう切実な不便はぜひ改良の方向でヒトツ。

 ともあれ、機能・性能的には旧機種Companion3とそーんなに変わんないCompanion3 Series IIだが、マイクロキューブの扱いやすさ、それから落ち着いたボディカラーであるとゆーコトで、さらに満足しつつPCでBOSEサウンドを楽しんでいる俺なのであった。



URL
  BOSE Companion3 Series II製品情報
  http://www.bose.co.jp/jp_jp?url=/consumer_audio/multimedia_speakers/computer_speakers/companion3_ii/companion3_ii.jsp

2007/10/29 10:57

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