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久々のマイクロソフト製マウス。Bluetooth使用のワイヤレス2機種
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。フォトエッセイのスタパデイズをAlt-R(http://www.alt-r.com/)にて連載中。


プレゼンター vs レーザー

 ハッと気づいたら、なんか俺ってBluetooth好き!? と思い当たったっつーか、Bluetooth対応製品を好んで使っているのであった。

 Bluetooth(ブルートゥース)とは、比較的に近距離で使う無線通信技術・規格。通信距離は(Bluetooth機器の種類により)半径10~100メートル程度で、データ通信速度は(拡張データレート使用時なら)最大3Mbpsだそうで。2.4GHz帯の電波を使って通信士、干渉やフェーディングにも強いそうだ。って俺はBluetoothの細かいコト知らないんですけど、使ってみると非常に便利な最近のBluetooth機器だったりする。

 例えばこないだ、パソコンとGPSユニットを接続して、パソコンで使う電子地図&ナビシステムを作ったが、この時にBluetooth接続のGPSユニットを使った、ら!! あらま!! 無結線で便利!! GPSユニットを帽子の上とかに置ける!! みたいな利便を味わった。

 ノートPCで使うマウスもBluetooth接続だったりする。てのは、ノートPCの電源入れて、マウスの電源入れてボタンクリックすれば、それでマウスを使えるようになるから。やはり無結線がラクなのであり、また、USBアダプタの類も不要(ノートPCがBluetoothアダプタ内蔵なら)だし、出先でマウスを使う気が約256倍出てくる。

 Bluetooth接続のヘッドセットの類も便利だ。特にケータイがBluetoothアダプタ内蔵品なら、無線のヘッドセット(つまりハンズフリーホンユニット)を使える。これも無結線でラクなのであり、ヘッドセット側でオフフック・オンフック等の操作も行なえる。ただ、Bluetoothヘッドホンの場合、多くの製品で少々のノイズが聞こえちゃうので拙者的には……。

 ともあれ、なぁんだやっぱりBluetooth製品って使うと便利なんじゃん、てなわけで最近は身辺のハードウェアをできるだけBluetooth対応にしていきたい俺である。そんなところにマイクロソフトからBluetooth対応マウスが2機種発表された。具体的には、マイクロソフトワイヤレスノートブックプレゼンターマウス8000と、マイクロソフトワイヤレスレーザーマウス8000。てか名前長過ぎ。長いので、前者をプレゼンター8000、後者をレーザー8000と略させていただきますネ。


マイクロソフトワイヤレスノートブックプレゼンターマウス8000。モバイル向けの小型マウスだ マイクロソフトワイヤレスレーザーマウス8000。デスクトップ用のやや大柄なマウスである

 そして、プレゼンター8000 vs レーザー8000 !! 銀河の運命は、彼らに託された。今、最強エイリアンとナノテクソルジャーが未来を賭けて激突する!! 2007年元旦。全世界同時公開。全米震撼の最新SFアクションに、キミのWindowsXPは耐えられるか!? という妄想を緊急開発したが、関係ないうえやや寒いが、すみませんでした。

 さておき、Bluetooth好きの俺の前に、2種類のBluetoothマウスが登場したわけだが、タイミング良くこれら2機種をメーカーからお借りできた。で、使ってみたらけっこー良さげだったのでレポートしてみたい。


久々のマイクロソフト製マウス

 各Bluetooth接続マウスの詳細はマイクロソフトの製品紹介ページ───プレゼンター8000はココ、レーザー8000はココをご参照いただきたい。なお、試用実機は発売前の評価版ゆえ、製品版とは若干異なる部分があるかもしれないので、あらかじめご了承願いたい。

 あらかじめ繋がりで、あらかじめ両機共通のスペックを述べてみると、まず前述のように両機ともBluetooth接続の無線式・光学式マウスとなる。各パッケージに(あらかじめペアリング済みの)USB接続のBluetoothアダプタが同梱されており、このBluetoothアダプタは汎用品のようで、最大7台までのBluetooth製品を接続できるようだ。


両方ともBluetooth接続のレーザー式マウス。それぞれにUSB接続のBluetoothアダプタが付属する。それぞれのBluetoothアダプタとマウスは、あらかじめペアリング設定がなされている


 光学式マウスとしては毎秒6,000回スキャン・1,000dpiのレーザー式。両機を使ってみたところ、今時のマウスとして十分に高感度だと感じられた。光学式マウスの鬼門、拙宅仕事場の真っ白なテーブル上でも完璧に動作した……昔はマイクロソフトの光学式マウス、ウチの机上じゃ全体的にダメだったんスけど、最近のはビシッと高性能化されててプチびっくり。


両マウスとも、レーザー式マウスとしては十分に高感度。マウスパッド上はもちろん、様々な材質の机面上に直接置いて使用することができる

マイクロソフトノートブックオプティカルマウス3000。超小型でモバイル向けのUSB接続マウスだ。これも高感度でカーソル追従性が高い マイクロソフトワイヤレスノートブックオプティカルマウス4000。これもやっぱり高感度。本体裏面にUSB接続のアダプタを格納(というか填め込み)可能の無線式マウスだ

 それから多ボタンってコト。マウスとしてのボタン数はホイールを含む5ボタンで、もちろんカスタマイズ可能。また、ホイールの使用感は両機とも“マイクロソフト的”。引っ掛かりゼロで非常に滑らかに動き、もちろんチルト機能を持つ。


両方とも、マウスとしては5ボタンタイプになる。プレゼンター8000はプレゼンテーション系機能のためのボタンがさらにいくつも(裏にも)ある


 おもしろいのは、ていうか前からあったのかもしれないけれど、拙者的にけっこーインパクトを受けたのは、インスタントビューアと拡大鏡。
 インスタントビューアは、開いているウィンドウを画面上いっぱいにサムネイル表示し、これを選ぶことで目的のウィンドウをアクティブにできるという機能。画面全体を使って使用中アプリ・ファイルのサムネイル表示をしちまうってのは大胆だが、実際に使ってみると複数のアプリを手っ取り早く切り替えるには超便利。とりわけ、多数のウィンドウが開いている場合は有り難い。


インスタントビューアの表示例(UXGA表示環境で使ったところ)。デフォルトの設定では、ホイールを押下すると現在開いているウィンドウを全てサムネイルとして表示してくれる。サムネイルが表示されたら、ホイールやカーソルでサムネイルを選択すると、そのウィンドウがアクティブになる。6~9程度のサムネイルなら、ある程度内容を読むこともできる


 拡大鏡はWindowsのソレと似た機能だが、こちら(IntelliPoint 6.0で使える)拡大鏡のほーが汎用性があるし、使用感も良い。動作としては、マウスカーソルがある場所を中心に画面表示を拡大して、マウスカーソルに追従して動く専用ウィンドウ上に表示する、というもの。ていうか写真を見ていただくほーがわかりやすいですな。


拡大鏡の表示例。デフォルトの設定では、両マウスとも右側端のボタンを押すことで機能する。また、このボタンを押しながらホイールやマウス自体を動かすことで、拡大鏡ウィンドウサイズや拡大倍率を調整できる。WindowsXPの拡大鏡機能に比べると非常に手っ取り早く使える


 これねぇ、単純にねぇ、細かい文字・柄を自由自在拡大表示できて、見やすくて便利っす。例えば製品紹介ページの注釈とかあるじゃないスか。最強に小さいフォントでギッシリ書かれてたりするアレ。あーゆーのがストレスなく読めるようになる。また、拡大倍率や拡大表示ウィンドウ自体のサイズもマウス操作で簡単に変更できる。見やすいわ扱いやすいわで非常に気分よく使える。それと、ほとんどの画面表示を激拡大してジックリ見られるってのも愉快ですな。


PowerPointユーザーに最適かも!! のプレゼンター8000

 お次はそれぞれのマウスについて。まずはプレゼンター8000だが、このマウス、その名の通り、プレゼンテーションに関する便利機能が盛り込まれたマウスである。

 通常はBluetooth接続の光学式マウスとして使える。本体は非常にコンパクトで、専用ハードケース&ストラップ付き。モバイル用マウスですな。電源は単4形乾電池2本なり。でまあ、通常はフツーのマウスとして使う。


非常にコンパクトなモバイル向けマウスのプレゼンター8000。パッケージ部材がそのまま専用ハードケースとして使える。ハードケースに付けるためのストラップも付属する


 本体上面、ホイール手前の逆三角ボタンを押すと、マウスモード←→プレゼンタ/メディアモードが切り替わる。マウスモードはフツーのマウスとして使うときのモードで、プレゼンタ/メディアモードがプレゼンター8000のヒミツ機能を使うときのモードだ。


本体上面、ホイール手前のボタンを押すたびに、マウスモードとプレゼンタ/メディアモードが切り替わる。プレゼンタ/メディアモード時は、本体裏面のボタン類が機能する。裏面中央に見える黄色いマークのボタンはレーザーポインタ用ボタン。このボタンはモードに関係なく使える(=レーザーポインタは常時使用可能)。ちなみに、裏面から見て、左上がレーザー射出口となる


 このヒミツ機能を発動っていうかプレゼンタ/メディアモードにすると、プレゼンター8000の底面にあるボタン類が使えるようになる。これらのボタンを使うと、例えばMicrosoft Power Pointのスライドショー表示の時、スライドを1枚ずつ送り・戻しすることができる。プレゼンター8000にはレーザーポインターも内蔵されているので、プロジェクタースクリーンに表示したスライドの一部をレーザーポインターで指し示す場合にも煩わしさがない。

 Windows Media Player等で使うのもおもしろい。この場合、楽曲等の再生・停止・送り・戻しやPCの音量調整をプレゼンター8000から行える。多機能ではないものの、メディアプレイヤー操作用のワイヤレスリモコンとしても使えるってわけだ。

 なお、プレゼンタ/メディアモードにした場合、プレゼンター8000をマウスとして使うときのボタン類や機能は無効になる。ので、プレゼンテーション時にうっかりとマウスカーソルを動かすなどの誤操作はない。

 ていうかですね、ヒジョーにたま~にノートPCとプロジェクター等を使ったプレゼンテーション風なコトをする俺なんスけど、そういうコトする場合はこのプレゼンター8000、スゲく便利だと思う。“マウスを机上に置いて”という制約をなくせるからだ。机がなくても立っていてもある程度PCから離れていても、PowerPointのスライドを操作できる。レーザーポインタ内蔵、ってのもあるが、テーブルから離れた位置でプレゼン操作を行うには、なるほど無線コントローラーって役立つんだろうなぁと思う。

 なお、マウスとしての使用感は、フツーですな。光学式で十分に高感度なので、ちょいと前なら“マウスとしても高性能”と言えたが、各メーカーから高性能な光学式・無線式マウスが出ている現在では、ま、平凡。だが難点は特にない。モバイル向けマウスとして考えると、十分小型・ハードケース付きってのに加え、ホイールやボタンの操作音がほぼナイという点は秀逸ですな。これなら静音ノートPCと併せて図書館みたいな環境でも使えるであろー。


ベーシックな無線マウス、レーザー8000

 Bluetooth接続ってコトでレーザー8000も試用してみたが、結論から言えば前述のプレゼンター8000ほど目新しい製品ではない。ていうかフツー。至ってベーシック。難なく快適に使えるって感じっス。レーザー8000の特徴と言えば、マイクロソフト製の普通サイズのマウスらしからぬスマートさと、独特の充電台あたり!? だろうか。


レーザー8000はデスクトップ向けのマウスだ。やや大柄に見えるが、比較的に細身で背も低いので、小さな手の人にも扱いやすいよーな気がする


 あくまでも俺的印象からだが、これまでの比較的に多くのマイクロソフト製普通サイズマウスは、ちょい甲高判広!? てなイメージがあった。ちょいデカめな感じ。だがレーザー8000はスリムでロープロファイルなので、見た目は大きめだが、実際に使うとコンパクトなマウスという印象がある。

 それと、各ボタンの押下感が軽めで、左右クリックボタンは手前に長く伸びている。ので、指先にあまり力を入れずに扱える=操作感全体に軽さがある。このあたりは、昔からの“マイクロソフト製マウスは操作感が非常に軽い”というイメージと合致する。

 レーザー8000の電源は単3形ニッケル水素電池1本。これを専用の充電台で充電して使う。充電台はシンプルで平ら。この上にレーザー8000を置くと充電モードとなり、マウス表面の緑色のランプが灯る。また、裏面には電源オン・オフのためのスイッチもある。


左右のクリックボタンは手前まで長く伸びている。先端が最も軽いタッチで押下できるが、いちばん手前部分を使っても軽快にクリックできる 電源は単3形ニッケル水素電池。汎用的な二次電池を利用可能なのは便利ですな

付属の充電台。シンプルだが、単に平たいだけって感じ!? 充電時はマウス本体上部中央が緑色に点灯する


 でまあ、ホントにBluetooth接続とかIntelliPointの機能とかサイズ・ボタン感触以外は、至って非常にフツーのマウスであるレーザー8000。しかし、逆に言えば特殊さがないだけ、誰にでもとっつきやすいとも言えよう、とは言ってみたが、やっぱ普通である。

 個人的にレーザー8000に対する要望を言えば、シンプルな外見は好感が持てるが、IntelliPointによるカスタマイズ性の高さがあるんだし、もちっとボタン数を増やして欲しいかナ、と。レーザー8000には5個のボタンがあり、これでもマイクロソフト製マウスとしてはボタン数が多い部類っていうか最多の部類になるが、他メーカーの多ボタン・多機能マウスとか使うと、若干物足りないと感じる。


IntelliPoint 6.0の表示例。多種多様なマイクロソフト製マウスに対応している。カスタマイズ時はマウスの画像が表示されるので理解しやすい。項目も豊富なので、ヒッジョーに特殊な動作をするマウスにカスタマイズできたりもする


 それと、これはさらに個人的な見方となるが、平らな充電台は扱いやすくてなかなか良いものの、俺的には立てて置ける充電台のほーが好き。充電時のマウスは非使用状態であり、非使用状態のハードウェアが机上の面積を圧迫するのは残念感がある。平らな充電台は、実はACアダプタ内蔵の超シンプル充電台だった!! とか、実は無接点の電磁誘導式充電台だった!! というなら話は違うが、単に平なだけだと、なんつーか、説得力がないですな。

 でもまあ、両マウスともBluetooth接続である。各マウスに付属するUSB接続のBluetoothアダプタは汎用的に使えるようだし、既にBluetoothアダプタを持つPCにつなぐ新参無線接続マウスとしては非常に手っ取り早く使えて良い。今後もビシバシとBluetooth接続のマウスとかを出して欲しいと思った。あとBluetoothキーボードもさらに出して欲しいと思った。ついでに英語配列でコンパクトなBluetooth接続キーボードを出してくださいお願いしますと思いまくった。



URL
  「マイクロソフトワイヤレスノートブックプレゼンターマウス8000」製品情報
  http://www.microsoft.com/japan/hardware/laser/wi_note_pre8000.mspx
  「マイクロソフトワイヤレスレーザーマウス8000」製品情報
  http://www.microsoft.com/japan/hardware/laser/wi_laser8000.mspx

2006/11/20 15:18

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