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む! これは欲しいゾ「P209iSとN502it」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。



■む!! これは欲しいぞ、P209iS

P209iS
ドコモ P209iS(松下製)。カラー液晶の二つ折り、閉じていてもわかるプライベートウィンドウ搭載、デザイン。見た瞬間から気に入ったのだった

 松下製端末としては初で異端のP209iSは、折り畳み型カラー液晶搭載iモード端末として現在大注目品薄御礼中なようだが、俺の場合、この端末を初めて見た瞬間から気に入った。

 夏頃は俺の携帯電話熱がかなりさてめいて、同時に俺は電話マニアとしては情報収集能力に欠ける奴なので、俺がP209iSを初めて見たのはドコモショップの店頭だった。偶然にもその日に置かれ始めた端末見本だったらしいが、とにかく、見た瞬間、「むむむむッ!!」と感じた。で、その数分後、P209iSを予約。現在使用中というわけだ。P209iSの詳細についてはドコモの製品紹介ページを参照願いたいわけだが、本サイトの通信関連記事でも超おなじみ法林氏の、法林岳之の週刊モバイルCATCH UP『パナソニックの折りたたみケータイ「P209iS」』が非常にナイスなので、こちらを参照していただくのがより手っ取り早い。

 ついで、と言っちゃぁナンだが、P209iSを予約した直後、NEC製のカラーiモード端末、話題騒然人気沸騰し過ぎで人気蒸発中の新端末ことN502itも予約。発売日に入手できた。当初はサイコーにイカス!! ということでP209iS一筋でiモードするゼとか思っていたのだが、入手してみたらN502itも同じくサイコー度が高い。どーしよー迷っちゃう~という感じで、現在P209iSとN502itの両端末をダブルで使用中なのであった。なお、N502itの詳細についてはドコモの製品紹介ページを参照願いたいが、やはり速攻で法林氏が製品レビューをしていた。詳しくは、法林岳之の週刊モバイルCATCH UP『ついに登場! 502iシリーズの最終兵器「N502it」』を参照していただきたい。

 ていうか、なんか、ドコモの製品紹介と法林氏のレビューにより、なーんかP209iSのコトもN502itのコトもおおよそわかっちゃう感じなので、今回のスタパトロニクスはこれにて終了。ってブラウザをスクロールさせる前に終わってんじゃねえよこの原稿料ドロボー>俺。そんな声が脳内でこだましたので、両機に関しての印象などをポロポロと書いていきたい。



■ココが魅力っ!! P209iS

P209iS
二つ折りの場合「開かないと誰からの着信かも確認できない」という弱点を克服するプライベートウィンドウ搭載

 俺に「コレは絶対買う!!」と思わせたP209iSの魅力は3つ。ところで、日本人は“3”や“5”という数字に弱いそうだ。偉い人とかが「え~本日皆さんにお伝えしたい重要なポイントは3つある」とかいうよーに、なーんかポイントとか要点とかはいつも“3つ”だなぁというのは、3つとか5つということ自体が説得力を持っているらしい。

 あ。いきなり話が逸れまくりで悔い改めていきたい感じだが、ともかく、P209iSには3つの魅力を感じた。で、まずひとつめの魅力は、本体のカラー液晶裏、閉じた状態で見られるモノクロ液晶パネルことプライベートウィンドウだ。二つ折り端末について俺が感じる最大の不便さは、閉じた状態だと何もわかんないということ。現在時刻もわからない、着信があったかどうか留守電が入っているかどうかもわからない、メールが来てるかどうかもわからない。まあ、N209iなどや、その他比較的新しい折り畳み型端末だと、過去の着信やメールの到着を本体外側のLEDの点滅等で知らせるような機能がある。が、結局は、本体を開いて液晶パネルを見ないと、詳しい状況はわからないのだ。

 だがしかし!! P209iSならわかる!! 本体を閉じた状態でも、このプライベートウィンドウを見れば、現在時刻や日付、基地局からの電波の強度、電池残量、メールの受信、伝言メモの有無、端末の待機状態、着信時なら電話をかけてきた相手など、いろーんなコトがわかりまくり!! こりゃイイ!! グレイト!! うわー松下はこのギミックの特許を取っちゃったのかも~ヤラレましたね日電さんと思えてくる、非常に便利なシカケなのだ。これがまずすげー気に入ったし、実際使ってみてもヤケクソに便利。細かいコトといえばそうだが、こういう、ある意味、隙間的な工夫こそ、日本の端末はやっぱりウルトラすげぇイイなぁと思わせる点だと感じた。

 それから、カラー液晶搭載の折り畳み端末である点。やっぱりこれから買うとなると、カラー液晶がイイと思うわけだ。また、液晶パネルのサイズの自由度、テンキー等ボタンのサイズなどを考えても、折り畳み端末の方が有利に感じる。携帯電話っつーモンが単に通話するだけにとどまらない装置として進歩しまくってる現在だと、インターフェイスとなる物理的な面は広い方がいいわけで、そうなるとやはり折り畳み端末はナイス。それと、折り畳み型だと、スピーカー(耳に当てる部分/イヤホン?)とマイクの距離が十分離れていて、つまり、人間の耳と口にしっかり当たる感じで通話しやすい。




 ただ、俺の経験から言うと、どーも折り畳み型端末は、普通の棒状の端末に比べると若干、受信機としての感度が低いような印象がある。折り畳み式端末全般に、なーんか受信電波強度表示がちょいと低めのような……。まあ実用上困ったことはないのだが。それと、P209iSに関しては、ボタン類の大きさは良く、操作感も上々なのだが、カラー液晶パネルは比較的小型。もうちょいデカくて高精細ならよりナイスなのだが……。



 それから、端末のデザインがかなり好き。ドコモショップでアンケートを取っていたお兄さんに訊いたところによれば、この独特のタマゴ型(シェル型)デザインは、好む人と嫌う人で真っ二つに意見が割れたそうな。ん~、なるほど。ある意味サイバー過ぎでSFっぽ過ぎるのかもしれない。でもまあ、俺はこの斬新で異端なデザインが好きだ。と同時に、サイズ的にも手のひらに収まる感じで良い。そんなサイズなのだが、前述のように、電話機としては十分快適に(耳と口に当てて)使えるってことで、やはりかなり良い。

 さて、そんなふうに気に入って買ったわけだが、ここしばらく使っていたら、iモードメールの受信操作が案外スムーズであることもわかった。インターフェース的にはP209iと同様らしいが、ふぅん、Pシリーズって使いやすいんだぁと思った。具体的には、二つ折りにした状態で、メールが来ていると、プライベートウィンドウにメールのマークが表示される。そしたら開いて、メールボタンを押すと、受信メールの一覧が出る。その後は(押下可能な)十字キーでメールを読む。それに続くメール消去操作も軽快。一度慣れてしまうと、もしかしたら最もスピーディにメールを読める端末かも!! と思えてくる。ただ、前述のように、液晶自体が狭く、表示文字も大きい(読みやすいことは読みやすい)ので、やや長めのメールを読む時には一覧性に欠ける。

 それから、充電器がなかなかイカス。半透明すなわちトランスルーセントの樹脂製で、今時においてはありがちな外見なのだが、この充電器は実用性が非常に高い。つーかよく考えられた形状だ。というのは、充電時、この充電器に対してP209iSを立てるように置く。端末を開いている状態だと、ちょうどノートパソコンの液晶を開いたような感じで、液晶の内容が見やすいのだ。また、閉じた状態でも、前述のプライベートウィンドウが正位置でよく見える。机上に置いて充電中、端末が開いていても閉じていても、時刻やメールの有無などが一望できるあたり、これは技ありの充電器だと思える。

 欠点、と感じられる点はほとんどない。強いて挙げれば前述のように液晶パネルがちょいと小さめということ、それから着メロの音色がやや貧弱(とは言っても3和音でイイ音出します)というあたりか。でもまあ、二つ折り端末としてはすげー小さいし、Pシリーズから受け継がれた操作性も上々、超コンパクトに持ち歩いて、軽快に使えて、しかも欲張ってカラーでiモードを使えるあたり、なるほど現在超品薄中ってのも頷ける。



■ちょいデカいけどサイコーなN502it

N502it
ドコモ N502it(NEC製)。二つ折り、デカいカラー液晶、操作性など、全体的に満足感の高い端末だ

 N502itについては、実はまだあんまり深く使い込んでいないのだが、おおよそだいたい全体的に非常に高い満足感を得ている。すげーデカいカラー液晶(明るさも均等で色もしっかり出てるヨ!!)、二つ折りであるコンパクトさ、インターフェースのこなれ具合、それから非常に強まったメール系機能の操作感など、まずは文句ナシ。

 待ち受け画面にカレンダーを表示させておき、そこからボタンを数度押せばスケジュールの閲覧や記入ができたりするあたりは、さすが高精細液晶だぜ見せつけてくれるゼ、という感じもするが、それ以上に、なるほどケータイってのはPDAに成り代わっていくっていうかPDAを吸収しちゃうんだなぁなんて感じもする。

 正直な話、こういうふうに、やや長いテキストでもラクに読めるし、カラーだし、同時に多くの情報を表示できるという端末を手にすると、「PDAって生き残れるのか!?」なんてコトを考える。まあ、PDAには現在の高機能携帯電話端末にはない色々な機能があるわけだが、さほど詳細でない内容の住所録やスケジュール、それから簡単なメール送受信程度なら、N502itで十分こなせちゃう感じ。携帯電話のこんな進化がもっと進んだら、PDAが危うくなっちゃったりすることは、誰にでも想像が付く。まあ、消費者としてはケータイもPDAも混ざっちゃって1個になった方がいいのだが、物欲野郎としては物欲の矛先すなわちPDAという分野がなくなっちゃいそうで少々寂しいんですけど、でも携帯電話マニアとしては歓迎すべきって感じで、複雑な状況である。

 話を戻して、N502it。結論から言っちゃうと、使いやすさも機能も、P209iSよりおおむねだいたいイイと感じたりする。表示等の処理速度も、前の世代よりクイックになっており、N209iと同様の感覚でサクサク動くという印象。他にも、例えば、パズルゲームのパニックルートはけっこうハマれるとか、着信イルミネーション(7色変化のLEDランプ)はちょいと愉快だとか、N209iのようにかなりイイ音で音色も非常に豊かな着信音がナイスとか、さすが折り畳み端末命!! のNEC、抜かりがないなぁと感じる。

 が、そういう満足の上で、ちょっと苦言を呈したりすると、いくつか挙がる。ひとつは、筐体のサイズ。このサイズのカラー液晶を搭載しているわりには小型、とも言えるが、やはり他の端末に比べるとゴツくてやや重い。男のケータイ!! という感じ。まあ、通話もできる情報端末というような見方をすれば十分コンパクトなのだが、俺としては、この内容がN209iのサイズに収まったらさらに抜群にジョリーグッドだと感じる。ぜひ小型化を推し進めて欲しい。

 それと、やはりN209iのような、イルミネーションのギミックを大々的に取り入れて欲しかった。小さなLEDが7色に光る、ってのも愉快だが、もっとビカビカ光るのが本体背面に付いてて欲しい!! とN209iユーザーとしては言いたい。あのギミックが付いてるだけでN502itの予約待ち人数3割増しって感じだと思うのだ。

 それと、これもやっぱりN209iとの対比になってしまうが、N502itの十字ボタンは、選択決定ボタンと別個になっている。つまり、上下左右に選択項目を移動させ、そのまま押して決定、というスムーズさがない。N209iの場合は、十字ボタンの中央に押下可能なボタンがあるので、親指などで選択操作をし、そのまま決定操作までできる。が、N502itだと、十字ボタンの上に個別に決定ボタンがあるので、選択操作をした後、指をちょっと移動させて決定操作をする必要がある。慣れればまあそんなにギコチなくなくなるわけだが、やはりN209iのようなスムーズさがあった方が嬉しい。

 これらはどれもN209iとN502itの差別化を狙ったものと思いこめなくもないが、でも、やっぱり最強の液晶と最強の機能を持ったN502itには、NEC端末の使いやすさや良さを全部集中させて欲しいと感じたわけだ。

 それと、液晶パネルについてだが、コレ、ちょっと左寄りに付いてるんですな。カタログや写真を見ただけでも、気づく人は気づくと思う。ド真ん中に配置できなかった技術的な理由があるのだと思うが、慣れるまで、ちょっとだけ、違和感があった。

 また、NECの二つ折り端末ではおなじみに、メールの文字の縮小表示だが、相変わらず、縮小表示状態のフォントはヒジョーに読みにくい。ぜひLCフォントを導入するとか、独自の液晶パネル用縮小フォントを開発していただきたい。

 そんな感じ。後半、文句ばっか垂れてる俺だが、使いやすいカラー液晶搭載iモード端末で隅から隅までビシッとまんべんなく利用できる端末が欲しいと思うなら、N502itは現在最良最適な選択になると思う。P209iSはもうちょっとライトに使うって向きにオススメか!? ともあれ、N502itもP209iSも、これから花咲くカラー端末時代を十分楽しめる機種だと言えよう。





URL
  NECの携帯電話製品情報サイト「わいわいモバイル」(N502it情報)
  http://www.nec.co.jp/japanese/product/mobile/
  松下通信工業のP209iS製品情報
  http://www.mci.panasonic.co.jp/prdct/P209iS-000818160237.html

2000/10/02 00:00

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