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久々に大満足のcdmaOne端末「C309H」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。



■ドコモかauか!?

C309H
日立製au端末「C309H」
大き目のカラー液晶、16和音着メロ対応、ハムスターパラダイスのミニゲームや占い搭載。技術的アドバンテージが売りで男性向けイメージのあったcdmaOne端末に遊びの要素を盛り込んだ注目の端末

 わりと最近、俺は常用する携帯電話のキャリアを変えた。具体的には、ドコモからauにした。別にディープな理由はなく、単にauの端末の方が覚えやすい電話番号だったから、この際ってことで仕事等、メインに使う携帯電話番号をauのcdmaOne端末のものにした。

 改めて考えてみると、俺にとって便利な携帯電話は、ドコモかauのどちらかだったりする。他のキャリアがキライってわけじゃないのだが、いろんな条件を考えると、ドコモかauに絞られちゃうのだ。

 まず、通話圏と音質。これまでいろーんな携帯電話およびPHSを使ってきたが、結局のところ、俺にとってほとんど問題なく使えるデジタル携帯電話、特に通話圏的に問題がないものは、ドコモ(800MHz帯デジタル)かau(cdmaOne)になる。あくまでも俺の行動半径と通話圏の絡みの話だが、ドコモかau。音質となると、デジタル携帯電話よりもPHSの方がずっとイイのだが、クルマでも移動するし、仕事上いつでもちゃんと通話可能・メール受信可能ということになると、PHSは常用端末にしづらい。DDIポケットのエッジ端末という選択もあるが、実際、やはりどこでも無難に使えるかどうかということになると、デジタル携帯電話の方が有利だ。

 ドコモとauの音質についてだが、これは、まあどっちも十分イイ音だと感じられる。ドコモのハイパートーク対応端末なら、時と場合にもよるが、俺が使っている感じでは、わりと多くのケースでエンハンストフルレート通話になるので、かなり音がイイ。auのcdmaOne端末は、ご存知のようにモトから音質がいい。細かい印象を言うと、ハイパートークでのフルレート通話の方が自然な音がするよーな気がして、cdmaOneはなんかエフェクタをかけたような人工的な音がする気がする。でもまあ、声をしっかり伝えられて聞けるってことからすれば、どっちの方式もイイ音だと感じる。


 それから、メールの受信。俺の場合、(インターネット経由で届く)メールがちゃんと受信できる端末じゃないとイヤーンという感じなので、端末のみで何かしらのメール系データ通信サービスが使えないとイヤーン!!  で、いろいろ試したが、ドコモのiモードサービスとauのEZ系サービスは、なかなかイイ感じ。ていうか他のサービスはいまひとつ好きになれない。

 iモードのメールは、時と場合によってはメール配信の遅延があったりする。ていうかありがち。だが、サーバーからプッシュしてくる感じでメールの内容がどんどん端末に流れ込んでくるのは非常に便利だ。だったらJ-フォンも……とか思うわけだが、なーんか俺の行動範囲だとJ-フォンのスカイメールとかは残念感が高い。auのEZwebのメールは、サーバに届いたメールを端末で読み出しに行くタイプ。だが、Cメール(auのショートメールのようなサービス)で着信を知らせるようにしておけば、iモード端末っぽくメールの最初の数行だけを端末に自動的に配信することができる。また、EZwebのメールサービスは、受信可能な文字数も非常に多く、パケット通信対応端末で読めばかなり快適にメールを読むことができるので気に入っている。

 他にもキャリアの選択基準はあるのだが、でもまあ、大雑把に言えば、通話圏と音質とメールサービスで決めている。

 で、結局のところ、音質や通話圏に対しての印象はドコモ(ハイパートーク)もau(cdmaOne)も、どっこいどっこいという感じ。メールサービスに関しても、最近では携帯電話転送向けのメールフィルタリングサービスが増えたりなんかしてるので、iモード(250文字までをプッシュ)でもEZweb(2000文字までをサーバに保管)でも、おおよそだいたい似たような感じで利用できる。つまり俺にとっては、ドコモでもauでもまあどっちでもオッケーなのである。そこで決め手となったのが、電話番号。覚えやすい電話番号が取れたauの方の端末をメインに使おうというコトになったわけだ。



■俺とau、ていうか俺とcdmaOne


 思い起こせば1999年4月14日、人類滅亡まであと3カ月弱なのかーとか思いつつ手に入れたのが初めてのcdmaOne端末C201H(日立製作所製)であった。当時(ってほど昔でもないが)は、ドコモの超古いフルレート端末はサイコーに音がイイぜ~とか、J-フォンってフルレートでつながるコト多くなくなくなくなぁい!? などと携帯電話の音質にこだわっていたりした。が、cdmaOne端末を使ったら、そのようなこだわりは激減。この非常にクリアな通話が可能なcdmaOne端末ってのはスゴいですな、最高ですな、ということで、cdmaOne端末に惚れ込んだのであった。

 しかもcdmaOneはiモードに勝てるかもしれないデータ通信サービスがあるゼ!! その名はEZweb!! 音が良くてデータ通信が便……と思ったら、始まったばかりのEZwebサービスは比較的サイテーという印象。でも音質が非常に良かったので、俺は愛用した。

 それからしばらくして、パケット通信対応のcdmaOne端末が登場。超っ速のデータ通信ができるゼ!! とは思ったが、でもEZwebは以前と似たような感じ。ダメじゃんこれじゃぁ……と思いかけたものの、実際パケット通信でEZwebを使ってみたら、これがアータ、かなり快適。おーっ!! 音が良くて快適にデータ通信できるなら、これからはcdmaOneでしょぉ~!! という感じで、やはりその後はより気合を入れて使い続けたのであった。


 で、最近だが、カシオのC303CAを買ってしばらくした頃から、徐々に、cdmaOne端末に対する興味が薄れ始めてしまった。C303CAはハードな使用にも耐える防水型端末で、釣りとかに使うには非常にナイスこの上ない。パケット通信にも対応していて便利。だが、どうも、それ以降は欲しい端末がほとんど出てこないのであった。カラーのcdmaOne端末も出てこないし、二つ折りでEZweb対応という端末もない。一方ドコモからは、いろーんなタイプのiモード端末が出ている。せっかくau(当時IDO)の端末に快適さを見出しているのに、ドコモの端末ラインナップの方がずっと魅力的じゃん、という感じで、俺のau熱が下がった感じ。

 結局、ドコモのD502iとかに執心したりなんかして、auの方はC303CAをC106ST(三洋電機製折り畳み型cdmaOne端末)に機種変更したりした。au端末に関しては、まあ解約はしないけどさぁって感じで、お茶を濁していた状態であった。



■む!! 久々に魅力的!!

C100M
幻の端末、と言いたいくらい入手困難だったモトローラ製「C100M」。ただし仕様的にはモノクロ・単音で二つ折りという以外にとりたてて言うべき点はなく、モトローラ製ということに惹かれるマニア向けと言えよう

 しばらくcdmaOne端末に魅力を感じていなかった俺だが、モトローラ製のcdmaOne端末ことC100Mが出ると知り、ちょいとテンションが高まった。む!! モトローラ製か!! TACSな感じか!! いいかも!! とか思ったのだが、速攻予約とかはしなかった。まあそのうち買うかな~という緩やかな勢い。端末に対するテンションが全体的に低くなったりすると、電話マニア然としてニュースリリース発表即日auショップに予約するような気合が失われてしまうのであった。

 が、根っから電話が好きってこともあり、C100M発売日から数日が過ぎたら、突然、やっぱりC100M買うでしょ!! と気合が入ったりした。我ながらムラのある気合だが、とにかくauショップへ直行。

 そしたら、既にC100Mは売り切れのもよう。ていうか完売状態で、予約しても手に入るかどうかわからないという。俺の気合は一気に消沈。じゃあ要らないよーん。帰りにドコモショップ行くからいいよーん。そんなふうに思いつつ、帰ろうとしたら話題のカラー端末C309Hが目に付いた。が、ここでC309Hを買うのもなんか。日立製のcdmaOne端末はこれまで2台(C201HとC302H)買っているので、カラー端末は別のメーカーのにしたいなぁとか思っていたので、なおさら買う気が起きなかった。で、結局買わなかった。

 ところがその翌日、偶然にも友人のゲヱセン上野氏(電話マニア仲間だヨ!!)と会い、奇遇にも彼はC309Hを使用中であった。で、ちょっといじくらしてもらったところ、これが、すげぇイイでやんの!! C201HやC302Hなどの歴代の日立端末もヒジョーにナイス度が高かったのだが、それ以上にもっとナイス!! グレート!! 一気にC309Hが欲しくなってしまった。


 ちょうど翌日は、昼頃から再度ゲヱセン上野氏と会い、ちょっとお仕事をする予定だった。そこだ!! お昼前にC309Hゲット!! そうすればお仕事の合間に愉快でナイスでグレートな端末で遊べるじゃん!! というわけで、翌日またauショップに行き、店員のお姉さんに「なによこの人何度も来るわねぇ」というような顔をされているのを敢えて無視して即座にC309Hを購入したのであった。

 ちなみに、どーもC309Hは大人気のようで、状況的には品薄になっている印象が醸し出されている。品薄じゃないみたいなのだが、品薄というカンジにしているようだ。俺の場合、使用中の端末からの機種変更では買えなかった。機種変更で買おうとすると、既に約50人分の名前が連ねられたC309H予約リストの末尾に俺の名前を書き込んで数週間待つ必要があったのだ。が、新規契約ならその場で即買える。んー、なんか妙なシクミだが、まあ契約者を増やしたいのであろー。それと、もうひとつ加えてヘンなシクミとして、例えば現在持ってるcdmaOne端末に加え、もう一台のcdmaOne端末を新規契約すると、1年間のお約束契約を結ばなくてはならないようだ。つまり、2台目からはシバりのある契約。なお、この契約を1年以内とかに解除すると5000円とかの解除料(!?)が必要になる。

 俺がC309Hを買った時は、cdmaOneの回線契約は1回線(覚えやすい電話番号なのダ!!)、端末はC106ST。その場で即、C106STをC309Hに機種変更できれば最高に有り難かったのだが、機種変更でのC309H購入だと予約待ち。スグにC309Hを手に入れるためには、新たな回線としてC309Hを新規購入する必要がある。じゃあってんで、C309Hで新規回線契約。その後、C309Hを解約し、常用のナイス番号回線であるC106STと(白ロムになった)C309Hを機種変更した。が、速攻でC309H(新たに加入した回線)を解約したことで、5000円くらいかかり、白ロム端末(解約したC309H)持ち込みでの機種変更ということで4000円くらいかかった。結局、急いでC106STをC309Hに機種変更するために、端末代とは別に1万円近くかかったわけで、なーんかauはキビシーなぁと思った。ドコモだとこーゆーことないんですけどね~。まあ、新規契約で人気端末ゲットして即解約して高値で売って儲けようとしているよーな人がいたりするので、このような料金的工夫(!?)は頷けなくもないのだが、純粋に高機能で魅力的な端末を使いたいと思うユーザーには面倒で融通の利かないシクミだと感じられた。



■全体的に抜群テイストなC309H

C309H
C309Hの右側面にある2つのダイレクトキー。初期設定では、奥(アンテナに近いほう)がEZweb、手前がメールに割り当てられているが、変更も可能。よく使う機能を呼び出すのに便利

 何となく紆余曲折した感じで手に入れたC309H、現在3週間ほど使っているのだが、非常に快適。実に良い。久々に大満足のcdmaOne端末と言えよう。C309Hの詳細はココを見ていただくとして、使用した印象などを。

 まず、カラー液晶だが、コレ、すげーナイス!! カラーSTN液晶だということで、スペック的には何となくキレーじゃなさそうな印象があるが、非常に見やすい。ドコモのD502iのように、バックライトの偏りもなく、画面全体が均一に照らされる。色も(256色表示)よく出ていて、とりあえずは文句ナシ。それから120×143ドットの画面は精細度が高く、これは表示のインターフェイスが良くできているのか、例えばドコモのN502itよりも緻密で色鮮やかに見える。あ、ココにC309Hの表示の写真があるが、こういう緻密さがある。写真よりもちょっとコントラストが低いイメージになると思う。

 俺はこの端末をメインの通話用とEZwebによるメール閲覧用として使っているのだが、メール閲覧時も非常に快適だ。液晶自体も見やすいのだが、フォントも読みやすい。メールを10文字×8行表示で読めるので、読むためのメール端末としては実用性が非常に高いと思える。実際、この端末を買ってから、参加中の公開メーリングリストこと、オルトアール内のメーリングリスト5人組を、いつもC309Hから読んでいる。ちなみに、メーリングリスト5人組はiモード端末やEZweb端末からでも読めるようになっている(http://www.alt-r.com/info/mobile.html)。


 それから、C309Hの着信音等は脅威の16和音!! もはや電話機とは思えないよーな音がするのにはマジでビックリ!! ただ、現在のところまだそーんなに多くの16和音メロディが(EZインターネットなどで)配信されていないので、16和音の実力大発揮という感じではない。また、デフォルトで登録されているメロディは4和音だったりするのもちょい悲しい。でも、音色を変えたり曲の調子(ロック調とか演歌調とか沖縄民謡調とか)を変えたりでき、もちろん自作もできるので、着メロ愛好家にはたまらない魅力がある。非常にリアルな効果音(水の音や鳥のさえずり)なんかもあるので、着信音を聴いているだけでかなり楽しめる。ちなみに、俺は、黒電話の音を愛用している(ジリリリリーンという音)。最近ではこの“黒電話の音”、ドコモのNEC製端末なんかでも聞けるようだが、もしかしたら静かなブーム!? 単に同じ音源が使われてるだけ!?

 目立つところでは、そんな感じだが、密かにいろんな部分が使いやすかったりする。例えば、端末右側にあるふたつのダイレクトキー。C309Hのさまざまな機能の中からふたつを、物理的なボタンに割り当てられる。つまりはショートカットキーなのだが、位置もイイし、ふたつあるあたりがなかなか便利。俺の場合は、上のボタンにEZwebのメニューを、下のボタンにCメールのメニューを割り当てており、クイックにメールを読み出せる設定にしてある。

 ソフトウェア的なインターフェイスも好感触で、俺が日立製端末を使い慣れているというのも多少あるが、非常にわかりやすく、スムーズな操作ができるという印象。いや、ハッキリ言うと、例えば俺がこないだまで使っていたC106STとかC303CAとかとは、まったく別物という使いやすさがある。まあ別物なのだが、ちょっと次元が違う操作性がある。

 そんなわけで、現在C309Hにかなりハマり中。コレで毎日メールを読むのが楽しいのであり、電話するのが快適なのであり、ジリリリリーンと鳴る着信音が愉快なのである。





URL
  日立のC309H製品情報
  http://www.hitachi.co.jp/Prod/vims/mobilephone/c309h/menu.html

2000/09/18 00:00

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