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携帯性と実用性が魅力! 「レッツノートR3」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。フォトエッセイのスタパデイズをAlt-R(http://www.alt-r.com/)にて連載中。


やっぱり夏にはキツかったTC1100

 本連載のバックナンバー『買っちゃいました! タブレットPC HP TC1100』で、日本HPのタブレットPCことHP Compaq Tablet PC TC1100を購入・使用しているっつーコトを書いたが、現在はTC1100でモバイルする頻度が激低下していたりする俺だ。

 その理由は、単純な話で、TC1100は常時携帯するにはやっぱり重めなのである。また、同じく本連載バックナンバー『家庭用PCとして役立ちまくり! HPのタブレットPC』の最後のほうにも書いたが、TC1100はCPU排熱用ファンがちょうど(本体を持って使った時に)手のひらの位置に来る。排熱がちょっぴりあったかいわけですな。

 ちょっと重めで、手のひらちょっと暖かめ。だけの理由でけっこう高価でありかつ便利でもあるTC1100の使用頻度が激減ってのは、我ながらモッタイナイ感が高い。が、ちょっと皆さん現実を見てくださいよ、今年の夏はオカシイっスよ!! いや梅雨頃からオカシかった!! いわゆる猛暑!! 外出ただけで汗ダク!! この原稿書いてる今現在だって外の気温36度で湿度も高い!!

 てな状況でTC1100をモバイルすると、その若干重めで若干暖かめという少々の難点は、俺の手のひらを汗だくにするわTC1100を常時携帯する気を根こそぎ奪うわで、いい歳コイたオジサンには辛いのである。

 で、そんな俺が最近持ち歩いているモバイルマシンが、今回のお題。パナソニックのレッツノートR3だ。レッツノートシリーズ中、最小・最軽量のモデルですな。


ライトウェイト&コンパクトなレッツノートことR3。みんな使ってるわけなんですけど、それにはやっぱり利便っちゅー秘密があった 暑くなる前は愛用していた!? 日本HPのタブレットPC、TC1100。モバイル系ノートPCと比較すると重いが、タブレットPCとしての利便、あるいはキーボードとの合体ギミックはグレイト。拙者は英語キーボードをゴーインに装着しております

辛抱たまらず購入!!

 実はこのR3、最初はそーんなに興味がなかった。既にモバイルマシンとしてTC1100があったし、まあ梅雨あたりからの暑さゆえ携帯頻度は落ちていたにしても、毎日モバイルするわけでもない拙者なんで、TC1100を使い続ければいいじゃん、と。またR3の場合、処理性能方面のスペック的にも、TC1100とそんなに変わらない。さらに、ぶっちゃけた話、レッツノートってみんな持ってたりするじゃないスか。別に珍しくない平凡なノートPCというイメージ。

 そんなわけで、重めで暖かめはちょっと残念だけど、実用上全然オーケー度が高しモノとしてもカッチョイイTC1100があるからR3とかは別にいいし、他のサブノートも別にいいや、と考えていた。

 しかし、仕事上でレッツノートR3を10日ほど借りることができた。そしてR3をややじっくり使ってみたら、これが非常に良い。毎度のパターンだが、実機見たら急激に欲しくなったという状態。そして結局、購入。TC1100の使用頻度が低下するのが目に見えていてモッタイナァ~イ!! とは思ったが、購入行為を禁じ得なかった。それほど、R3に強い魅力と実用性を感じてしまったのだ。

 R3のどの部分に後押しされて買っちゃったのかと言うと、まずその携帯性である。B5サイズというコンパクトさでありバッテリーを含めた質量が約990グラムという点。かなり小さいしかなり軽い。

 それから処理性能を含む実用性。1.1GHz駆動のPentium M、60GB HDD、768MBメモリ、10.4型XGA(1024×768ドット)表示の液晶、意外にも使いやすいキーボードとポインティングデバイス、他各種インターフェイス等々、触ってみると「モバイル用マシンとして不足ナシで快適」と感じられた。

 あとですね、拙者、店頭じゃなくてパナソニックのネット通販経由で購入したわけなんですけど、そうした時のいくつかの特典(ていうかBTOの要素)にも後押しされた感じ。

 さておき、R3を買って、使ってみて、結局どーだったのかと言えば、コレかなりイイですよ快適ですよ便利ですよ楽しいっス。モノとしては“パナソニックのいつものアレ”てな感じで、なんつーか平凡だし強力な個性もさほどない感じだが、ユーザーを満足させるエナジーをたっぷり持つ一台だと思う。非常に満足中の俺だ。

 てなわけで、早速俺愛用のR3の使用感などをレポートしてみたい。


嬉しい!! ド赤!! こーゆーの使いたかった!!

写真だと俺のR3の真っ赤がビシッと出てくれていなくて残念。若干朱色に見えるかもしれないが、実際は鮮血のような潔い赤。やはりこういったカラーが選べるってのは嬉しい……と思うのは俺だけ!?
 待ちに待ったR3が届いて、とりあえず非常に嬉しかったのは、そのボディーカラーである。R3等のレッツノートシリーズをパナソニックの通販サイトことMy Let's 倶楽部で購入すると、R3等をユーザー好みにカスタマイズできる。要はBTOできるわけですな。で、R3のBTOでは、マシンの天板をホワイトシルバー(標準色)、ギャラクシーブラック、ガンメタリック、レッドから選べる。

 BTO云々、ボディカラー云々でR3を選んだっつーわけではないのだが、注文時に「どーせ買うなら赤天板のマシンにしよっと!!」と考えて、レッドにしてみた。ら!! コレが非常に強くて痛快で美しい赤なんですよ!! 真っ赤っかのカ!! 鮮烈!! ピアノ塗装とまではいかないが、その表面光沢もツルリとしてイイ感じ!! てなわけで、とりあえずそのボディカラーをチョー気に入ってしまった。

 余談だが、この天板のカラーカスタマイズ(のBTO)は、出版社とパナソニックのコラボレートってやつである。ギャラクシーブラックはアスキー仕様、ガンメタリックがインプレス仕様、レッドがITmedia仕様となる。ってコトで、この記事で紹介するならオトナとしてインプレス仕様のガンメタリックだろ>俺。一歩引いて考えてもアスキー仕様(アスキーさんでも連載やってますんで)のギャラクシーブラックだろ>俺。仕事上の取引ほぼゼロのITmedia仕様のレッドは大人げないだろ>俺。とは思ったんですけど、だって赤欲しかったんだもん!!

 でも、赤にして良かったっス。何しろこの赤、例の3倍速くどうこうする人も真っ青の真っ赤。目に鮮やかであり、ある種オイシソウであり、冷静沈着な脳味噌をコーフンさせるような色でもある。こんな色のパソコン、めったにナイんとちゃいますの? ホンマのコト言うたらこの赤めちゃいい色とちゃいますのん? と、やはり似非関西弁を発して西日本在住の方々からウザがられるほど、俺にとって非常に嬉しい色なのであった。


My Let's 倶楽部でBTOすると、無料でネームプレートを作ってくれる。本来はユーザーの名前なんかを入れるモノだが、拙者は“R.T.F.M.”にしてみた!! どうすか? ダメすか!?

実はB5用紙未満サイズノートPC!?

 って赤って話だけで一段落かよ>俺!! 無駄に文字数使いすぎだよ>俺!! はいすみません。以降は真面目に使用感を書いていきますのでご勘弁。

 R3を使い始めてイの一番に感じるのは、やはりその携帯性の良さである。前述のとおり、R3はB5サイズのノートで、バッテリーを含めた本体質量は約990グラム。小さくて軽い。

 やや話が変わるが、俺が仕事の時にいつも持ち歩いているバッグは、A4書類は入らないサイズ。B5のファイルもギリギリ入らない、てなサイズのバッグだ。小さめなんスよ。なんで、前述のTC1100を持ち歩いていた時は、この常用仕事バッグと、TC1100+小間物が入るバッグを持ち歩いていた。バッグひとつにしちゃえばイイんですけど、外出時は絶対モバイル!! という方向ではない俺。PC持ち歩かない時はケータイで済ませて、PCが必要な時はTC1100も、というスタイルなので、バッグふたつ作戦は何かと融通が利いてラクなのだ。

 話をR3に戻そう。R3は、この“B5ファイルがギリギリ入らないバッグ”にも、スルリと収まってしまう。「R3はB5サイズのノートPC」とか書くと「R3はB5ファイルサイズなんだ」とか思いがちな昨今だが、実はR3、B5ファイルサイズではなく、B5版の紙のサイズとほぼ同じなのだ。

 R3のサイズは229ミリ×183.5ミリ。B5版の紙は257ミリ×182ミリ。短辺はB5の紙より1.5ミリ大きいR3だが、長辺は余裕でB5未満なのだ。面積も楽勝でB5未満。R3は“B5未満サイズPC”であり、拙者の小さめバッグにもスコッ!! と入る。

 同時に、約990グラムという質量もナイス。気軽に持ち歩けるサイズのバッグにR3を入れておいても“パソコンを持ち歩いている”という気分になりにくい。「あ、そうだR3持ってきてたんだ」的な軽快さがある。

 特にTC1100を(キーボード装着状態で)持ち歩いていた俺にとっては激軽。TC1100ってキーボード装着すると約1800グラムあるんスよ(キーボードなしだと約1400グラム)。モバイルするにはまあ許せる重さだとは思うが、これがR3の約990グラムに変わると、半分って感じの重さ。PDA的軽さとまでは行かないが、携帯電話とデジカメとメモリカードと通信カードと筆記具とメモとハンカチちり紙および財布等々と一緒に持ち歩いても、十分許せるモバイル重量だと感じる。

 いやマジこの軽さは大きな性能っスよ。何しろモバイルなんて、マシンを持ち歩かないことには始まらないのだ。R3は小さく軽いから、携帯がラク。携帯する気になるから、気楽にモバイルできる機会が増える。で、R3をとことん使い込める。やっぱり常時携帯する物品はサイズと質量が大切だなぁと改めて思い知る拙者であった。




R3のコンパクトさを伝えるべく、いろんなモンと比較した写真を撮ってみた!! 小振りのバッグに入るし、そうしても重みを感じないってのがR3の良さですな。ACアダプタも携帯電話程度のサイズ・質量なので、出張等のモバイルにも向く


電池もつしファンレスだし

 って寸法と質量だけでまた一段落かよ>俺!! ていうかマジR3の小ささ軽さはイイんで、お店で実機持ってみてくださいよ!! 等と話を誤魔化していく俺だが、実際にR3でのモバイルを始めると、さらにR3の魅力がビシバシ感じられるようになる。

 まずイイのは、R3のバッテリーのモチ。メーカー公称約9時間のバッテリー持続時間!! なのである。この数値はJEITAバッテリー動作時間測定法(Ver.1.0)によるもので、詳しくはこのPDFにある通りだが、画面暗めでHDDからMPEG1動画を読み出しつつ再生できる時間と、画面輝度最低でデスクトップ表示をし続けられる時間を、足して、2で割った時間、みたいな。使い方にもよるが、モバイルにおけるノートPCの使われ方を大雑把に考えると、まあ妥当な計測方法かなと思う。

 俺の場合、わりと多くのケースで、R3上でテキストなり画像なりを表示しっぱなしにしていることが多い。R3で資料を見つつ打ち合わせ、とか、R3でちょいとメモを取りつつ話し合い、とか。ただ、液晶輝度はあんまり下げない俺であり、R3を開いたらとりあえずメールチェックしたりもする俺。また、デジカメの画像を何となくR3へ転送して見たりもして。そんな調子で使いつつ、PHSデータ通信カードをこまめに抜いたり(節電のためですな)、無線LANアダプタの電源をOFFにしたり(これも節電;クリック操作で行なえる)していると、まあだいたいいつもは5~6時間って感じのバッテリー持続時間となる。

 このくらいのバッテリー持続時間があると、俺の場合は余裕で一日、場合によっては二~三日、R3を使っていられる。もちろん、通常はパワーマネージメントを細かく設定し、例えば10分使わなかったらHDD停止で画面オフで20分ならハイバネーションみたいなコトになるようにしている。そんなノリで使うと、まあけっこーR3を多用する状況でも「そろそろ充電しなきゃヤバいかも」とは感じずに数日使っていられるてな感じだ。

 ちなみにR3、ACアダプタも小型。その重さ・サイズとも携帯電話1台分+α程度なので、R3と一緒に持ち歩いても苦にならない。R3使用開始当初、ACアダプタも小型・軽量ってことで一緒に持ち歩いている俺だが、実は出先でR3に充電したことはまだない。

 それから、ファンレスであることもR3のひとつの良さだ。まあファン搭載であっても、今時のモバイルPCのファンは全体的に静かなので、別にファンレスまで行かなくてもいいじゃん、とは一瞬思う。しかし、PCの排熱ファンって、実は消耗品。モノによって長持ちするものもあるが、中にはナゼか半年くらいで異音を発し始めるファンもある。動作中のファン音がナイほーがイイってもあるが、どちらかといえば、ファンのトラブルからくる修理等の面倒が最初からないってことで、ファンレスノートPCって点が嬉しい。

 ただ、ファンレスゆえ、CPU等の排熱はR3ボディ全体で行なっている。ので、R3をある程度長時間使っていると、まずボディ底面がけっこー熱くなる。また、キーボード面もわりとホットに。この時期、例えば新幹線や飛行機で、R3を膝の上に乗せて1~2時間仕事、ってのは膝上汗ダクの可能性が高い。


R3の左側面にはコネクタ類、右側面にはカードスロットがある。手前には電源スイッチやイヤホンジャック等が並び、背面には何もナシ。え? 排熱ファンは!? そうなんですよファンレスなんですよ!!


洗練された細部、そしてバランス

小さめだが意外に打ちやすいキーボード。打鍵感も良く、タッチタイピング可能なキーピッチでもある。ちなみにコレはローマ字すっきりキーボード
 R3は細かいトコロもよくできている。例えば液晶パネルやキーボード、あるいはポインティングデバイスの使用感だ。いや、使用感っつーよりもその実装方法が洗練されているような感じ!?

 液晶パネルは10.4型のXGA(1024×768ドット)表示で、ノートPCの液晶としては平凡だが、狭額縁で、液晶面いっぱいに表示がなされる感覚だ。合理的な感じでイイ。より高精細なSXGAのパネルだったらさらに快適かも~とは思うが、でも、10.4型だとXGAあたりがちょうど見やすい解像度かも、とも思う。

 キーボードは、フルサイズキーボードと比べるともちろん小さいが、本体左右幅いっぱいにレイアウトされていて、これまた合理的。拙者のR3のキーボードは、基本的には日本語キーボードだが、五十音印字を省略した“ローマ字すっきりキーボード”なので、見た目がキレイで気分良し。だけど、純粋な英語キーボードモデルが、ぜひ欲しかった。せっかくBTOできるマシンなんだから、ぜひ英語キーボードモデルを!!

 ただ、この小さめのキーボード自体は、悪くないっていうか俺的にけっこー驚きの便利さ。キーピッチ17ミリ(横)×14.3mm(縦)で、キーストローク2ミリのキーボードだが、まずその打鍵感が小気味よい。見た目はペナペナだが、コキコキコキっと指に伝わるキーイン時の感触はなかなかのもの。また、キーボード全体の剛性もわりあい高く、やや強く叩いてもしなっちゃうよーなことがない。

 それと、キーの縦幅は狭めだが、横幅が広めであるため、俺でもタッチタイピングが可能だ。もちろん、キーによってすげぇ細かったりするので、完全なタッチタイピングとまではな行かないのだが、こーんなに小さなキーボードのわりには不思議とラクにタッチタイピングできてるなぁボカぁ、てな印象。このサイズのキーボードだと、いつもけっこー無理したり四苦八苦しつつ入力するハメになっていた俺なのだが、R3のキーボードは見た目とは裏腹、楽勝感が高くてナイスだぜ、と。


独自の丸形タッチパッドは、その円周を指でなぞることで(マウスのホイール操作と同様の)画面スクロールを行なえる。慣れるとかな~り使いやすいっスよ
 それから、おなじみ“くるくる回してスクロール”ができるポインティングデバイスは、丸かったりして若干デザインに走ってるのかぁ~と思いきや、ホイールスクロール的機能とタッチパッドを違和感なく融合させており、実際使ってみるとすげー実用的だったりする。スクロール機能を手足のように使いこなすには若干の慣れが必要───最初は単なるカーソル移動のつもりがスクロールになっちゃったりする。しかし、慣れてしまうと便利なポインティングデバイスだと感じる。

 他、インターフェイスも必要十分な感じ。一瞬、IEEE1394ポートが欲しいとか、PCカードスロットとSDカードスロットに加えてPHSカード等を挿せるCFカードスロットも欲しいとか思うが、まあそれらがなくてもとりわけ不便ってわけじゃない。逆にそれらポート等をなくした割り切りが、なんかこう、必要十分・質実剛健感を高めててミョーにイイかも。

 さらに細かい点だと、例えばBIOSが日本語表記だったりする。パナソニックのマシンはずっと前からそうだが、ほんのたまにしかBIOSに触れない人にとっても敷居が低い。あるいは、プリインストールアプリケーションが非常に少ないこと。相変わらずプロバイダ方面のオンラインサインナップユーティリティ等は入っていて、アンインストール面倒臭ぇ~ってのはある。が、10本程度の小さなアプリ等をアンインストールするだけで、邪魔な存在のない環境を作れるのは良い。

 また、パナソニック独自のアプリ──ネットセレクター、SDユーティリティ、ホイールパッドユーティリティ等々も入っていてるが、どれも実用的だったり必須だったりする。いわゆるひとつの“メーカーお仕着せの無駄アプリ”とは違うあたり、なるほどモバイラーの要望を知っての仕様だなぁと思う。

 R3について、俺的細かな要望・文句はある。ポツポツと前述したが、例えばキーボードはさらに(俺の指の太さ等にとって)打ちやすく(大きく)して欲しいとか、液晶の解像度をさらに上げて(みたりして)欲しいとか、CFサイズのPHSデータ通信カード専用のスロットもやっぱ欲しいとか、ていうかPCカードスロット要らなくネ? とか、天板だけでなくてボディそのもののカラーもカスタマイズさせてくれ~とか、ホントはタッチパッドタイプのポインティングデバイスは四角いほーが落ち着くわしですとか、もっと発熱抑えてくれとかイロイロ。

 しかし、実際にR3を使っていると、上記のコトがなんつーかこー、ある種“シッタカ&重箱の隅つつき”に思えてくる。B5サイズノートってことで、一般的サイズのノートPC等と違う使用感があることは確かなのだ。が、非常に短時間でソレに慣れることができるR3。その総合的な使いやすさ、なるほど昔からサブノートやってるノウハウが成せる技!? と思わせる。一朝一夕的な小さいだけカッコイイだけのサブノートとは違う、持ち歩いて使うためのコンピュータとしてのバランスを、R3は確実に持っていると感じる。



URL
  Let'snote R3シリーズ製品情報ページ
  http://panasonic.jp/pc/products/r3d/

2004/08/09 15:22

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