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抜け目ナシのEZナビウォーク機能「au A5505SA」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。フォトエッセイのスタパデイズをAlt-R(http://www.alt-r.com/)にて連載中。


俺好みのEZナビウォーク端末が欲しいっ!!

電子コンパス内蔵のEZナビウォーク端末「A5505SA」。FMラジオ機能も内蔵する
 auの東芝製端末ことA5501Tを触ったその日から、俺はEZナビウォーク大好きのEZナビウォークマンになっちまった。携帯電話がGPS徒歩ナビゲーションシステムに!! ソレってサイバー!! そして実際便利!! てな感じでハマった。

 しかしEZナビウォーク利用においてA5501Tを凌ぐ端末が登場した。auの京セラ製端末であるA5502Kだ。何しろ電子コンパス内蔵!! 自分の現在位置はもちろん、端末の方向と地図の向きがピッタリと一致する。ので、要は自分がどちらを向いているかが一発でわかるのだ。ある種カーナビっぽい利便が、EZナビウォークにも加わったっていうか加えてくれたA5502K。

 A5502Kのインプレッションはコチラに書いたとおりだが、正直な話、A5502Kという端末自体はそーんなに好きではなかった。ていうかわりとキライな使用感であった。詳細は省くが、携帯電話端末としての使用感なら、A5501Tのほーがイイと感じていた。けど、電子コンパスの利便で、A5502Kユーザーで居続けた拙者。

 いやね、二つ折り端末の使用感が好きなんスよ、それにインターフェイス的にもA5501Tの方が好みで……とかいうオブラート包み作戦はヤメだ!! 結局、リボルバースタイルおよび京セラ的インターフェイスは、どーにもこーにも、好きになれない俺ッ!! あぁどこでもいいから電子コンパス内蔵でリボルバーじゃなくて京セラ的インターフェイスでもない端末出してくれよタノムよ!!

 てなところへ出てきたのが三洋電機製のau端末、A5505SA。わー電子コンパス内蔵のEZナビウォーク対応端末だ~二つ折りだ~!! というコトだけでとりあえず機種変ッ!! バイビーA5502K!! と、A5505SAを使い始めて2カ月弱、アレコレ感じたコトなどを書いていきたい。


メイン端末にするかも!?

 A5505SAの機能・性能・使用感に関して、使い始めの頃は細かな違和感(他の端末とのインターフェイス等の違いからくるもの)はあったが、全体的に慣れちゃった現在、難点はほとんどナイとゆーよーな印象である。

 現在、この俺、カシオのA5403CAとこのA5505SAを併用している。ナゼかと言うと、主に仕事用に使う端末と、EZナビウォークしまくりの端末を分けたいから。メイン端末がA5403CAであるのは、ココで書いたように、PCとのシンクロナイズのお手軽さ。その利便を知った以降、仕事関連データをA5403CAへ転送する手順が日常化しているからだ。要は何も考えずにいつもの調子で操作すれば、A5403CA上に必要な情報がアルからラクだし便利だネってコトですな。

 しかし最近では、A5505SAをメインの端末としようかと考えている。EZナビウォーク体験当初ほどは“オモシロがってEZナビウォークしまくり”ではなくなったし、冷静に考えてみると、なーんかA5505SAのほーが使い勝手良くなくなくなくなぁい? とか思い始めたからだ。

 とかいった拙者環境的な話はさておき、A5505SA。この端末の俺的結論から言えば、前述のとおり難点が非常に少なくて、利点盛りだくさんの一台だと思う。電子コンパスを使ってのEZナビウォーク、グローバルパスポート(国際ローミングサービス)、FMチューナー機能、メイン・サブともデカくてキレイな液晶あたりがこの端末のウリだと思うが、これら要素に強い魅力を感じない人にもオススメできる秀逸な製品だと思う。

 マジな話、かなりキてるしイケてる端末だと思うのだ。


拙者が感じるA5505SAの難点

A5505SAの色やデザインは、拙者的には若干の残念感が。シャインゴールドもシャドウパープルも拙者的には少々地味な印象だ
 で、どの辺が最強にナイスかと言う前に、恐らく多くの方が気になさるであろー難点に関して書いてみると、まずはサイズと質量。

 一般的な二つ折り端末と比べると、ほーんの少し厚めで、若干重めだ。超薄系とか超小型系の二つ折り端末と比べると明らかに厚めで重め。だが、その機能・性能を実現している各デバイスのコトを考えたら十分コンパクトだと思う。けどまあ、ソレを乗り越えて薄型化・軽量化して欲しいとは言えよう。

 色やデザインに関して、拙者的には若干の残念感が漂っている。俺的観点からすれば、シャインゴールドもシャドウパープルも地味ッ!! 外観的にも高年齢層向けなフィーリングっ!! すなわち何だかオッサン臭い気がするんですけど、まあ俺ってオッサンだからジャストマッチ!? にしても、外観はともかく、カラーはもう少々ホットだったりクールだったりポップだったりシックだったりグルーヴだったりする色が欲しいところだ。

 通常の使用ではさほど問題にならないが、A5505SAの各機能をビシバシ使いまくると、電池が若干心細い場合がある。電話してEZナビウォークしてFMラジオ聴いて写真も撮って、とかしていると、場合によっちゃぁ「一日持のかコレ!?」的不安が。そこまでやらなくても、メイン・サブの大型液晶によるものか、1日使ったらちゃんと充電しないと翌日に若干の電源的心細さが残る。

 出かける時に充電台から端末を持ち上げて、帰宅したら端末を充電台に戻す、てな人なら心配ナシだとは思う。が、「ケータイなんてフツー3~4日したらテキトーに充電しときゃイイんじゃん!?」といったスタンスの人の場合「ンだよこのA5505SAとかいうケータイ、すぐ電池切れるよ故障してんじゃねーのか?」と思うかも。


 あと、ソフトウェアインターフェイス。まあどの端末も一緒で、住めば都、慣れれば使いやすくなるパターンが多いわけですけど、俺的には1点、どーも納得しきれない点がある。フォントだ。アドレス帳やメールなどの表示において、フォントサイズを4種類(極小、小さめ、大きめ、極大)に変えられて便利なA5505SAなのだが、大きめ以外はあんまりキレイじゃない!? みたいな。また、メニュー表示等はフォントサイズの変更ができないってのも(せっかく高精細で大きな液晶を搭載しているのに)残念な気がする。まあ些細なコトではあるんですけどネ。

 ハードウェアインターフェイスとしては、使用開始時には若干の違和感はあった。フツーは4方向キーの下にありがちなクリアキーが左下にあるとか、画面表示と実際の位置が違うSUBキーとか、閉じた状態で本体外部にないマナーモード移行用ボタンとか。しかし、これも慣れの問題かもしれないっていうか慣れちゃった……んですけど、1点、これはどーなのか? と感じるインターフェイス的特質が残る。

 ボタン類の押下感なんですけど、これは好きずきだとも思うんですけど、A5505SAのテンキーおよびその周辺のボタンって、軽すぎるよーな気がする。ていうか俺にとって軽すぎで、キーの上を親指でなぞっただけで押せちゃうこのフェザータッチ感は使いにくさにチョイ通じたりする。少し意識すれば押し間違えは防げるし、またそうなればスムーズに押していけるボタンとして使いやすさもでてくるが、でもやはり過度に軽く押せ過ぎなA5505SAのテンキー&周辺ボタンだと思う。

 あと、音量調整をもう少し微妙に行なえるようにして欲しい。大口径ステレオスピーカー搭載だからか、A5505SA、音の通りがすげーイイんですよ。例えばメール着信音を最小にしても、夜や静かな環境で鳴るとけっこーウルサめだったりする。ので、音量最小と音量ゼロの間にもうワンステップ欲しいかな~、とか感じたりして。

 でもまあ、どれも大して大きな難点ではないのだ。また、後述するA5505SAの良さ楽しさを考えると、これら難点など難点のうちに入らないマイクロ難点と言えるし忘れ去れる程度の存在だとも思えるから、A5505SAは良くできてるなぁと思う拙者である。


抜け目ナシのEZナビウォーク対応

EZナビウォークを実用的に使いたいなら、やはり電子コンパスは必須。地下鉄の出口を出て、方向感覚を失ってても電子コンパスがあれば、どっちに向かって歩いているのかすぐわかるのだ
 A5505SAはEZナビウォーク対応端末で、つまりGPSとBREW対応だが、これに加えて電子コンパスを内蔵している。さらに100万画素カメラ内蔵で接写モードもあって、QRコードを認識することができる。俺的結論から言えば、現状のEZナビウォークを利用するにおいては、不足はありませんな。

 EZナビウォークを使っていてつくづく思うのは、やはり電子コンパスっちゅーモンの必要性だ。コレがナイ、もしくはちゃんと働いてくれないと、初めて歩くような裏道細道曲がり道において進行方向が全くわかんなくなっちゃうケースが多い。表通りとかなら、目立つランドマーク的存在があるからまあどうにか方角を判断できるが、斜めに走る細い道が多数あるような住宅街だと「あーもーEZナビウォークなんかよりソコにいるオバチャンに道聞こう」てな状況になりがちだ。

 それから、QRコード。これもやはりぜひ認識していただきたい!! と思うようになる。QRコードは現在進行形にて普及中で、ウェブサイト、名刺、あるいは出版物なんかに続々登場中だが、こと地図関連書籍ではQRコード対応のものが増えている。

 一瞬、EZナビウォークが使えれば、もう紙の地図なんか不要なのでは? と思うのだ。また、それは間違いではなく、EZナビウォークだけで目的地に行けるし特定のスポットを探すこともできる。が!! EZナビウォークだけで全部やろうとすると、パケット料金が嵩むし、地図・スポットの検索性自体もそーそー良いモンではなかったりする。全部やろうとするとお金と時間と手間がかかりがち。

 EZナビウォークを効率よく使うには、結局、QRコードに対応した(QRコード掲載の)ポケットブック的なマップが欲しくなる。例えば、こーゆーのとか、こんなのとか。まずは紙の地図で大雑把に目的地なりスポットなりを探すわけですな。で、携帯電話で紙の地図の上のQRコードを読み込んで、現場ではEZナビウォークに道案内させる。このパターンが一番手っ取り早いし現実的。なので、やはりEZナビウォーク対応端末たるモノ、QRコード認識できなきゃネ、と。

 ちなみにA5505SA、電子コンパスもQRコードもOKでEZナビウォークを快適に使えるわけだが、本体処理速度が速いのか、画面表示等もサクサク切り替わって快適だ。サーバからマップを読み込むのが速いってことではなくて、通信以外の細々した処理をキビキビこなしてくれるという印象がある。


非常に便利なサブ液晶

A5505SAのサブ液晶は、いまどきの携帯電話の相場から見てもデカめで高精細であり、何かと便利に活用できまくり
 A5505SAのメイン液晶として、2.4型のQVGA(240×320ドット)液晶が実装されている。大きさ・精細さともジョリーグッドであり快適に使えるメイン液晶だが、利便的驚きはサブ液晶のほーがスゴい。

 サブ液晶は1.5インチの120×160ドット液晶で、かなりデカめで高精細。一昔前の端末のメイン液晶を凝縮したよーな感じだが、さておき、このサブ液晶が何かと便利に活用できまくりなのだ。

 具体的には、カメラ使用時のファインダーとして使える、データフォルダ内の画像等を表示できる、カレンダーやメモなどを表示できる、ボイスレコーダーや簡易コンパス(電子コンパス利用)を使える、FMラジオチューナー使用時に情報表示等ができる、さらにメールが読めるしEZウェブを利用できる!!

 とまあ、けっこー行ないがちなコトをだいたい全部サブ液晶からヤレちゃうのだ(電話はかけられないけど)。俺的プチ便利感としては、サブ液晶だけで受信したメールを読めることと、あとサブ液晶の待ち受け画面として1カ月表示のカレンダーを設定できること。カレンダー表示の上には、西暦、月、現在時刻、待ち受けモード、電波状況やバッテリー残量なども表示される。そうそう、端末開かずにしかもワンボタン押すだけでこのくらいの情報を表示して欲しかったんだよ!! と思えた嬉しい仕様だ。にしてもしかし、ここまでサブ液晶を使い倒せる端末って他にはナイんじゃなかろーか? 

 この端末が偉いと思うのは、単にサブ液晶でデキるコトを増やしているだけではなく、そのインターフェイスも十分実用的なレベルになっていること。サブ液晶絡みのボタンは計7個と多いが、使用感としては、メイン液晶手前にある4方向ボタンとその中央のボタン、およびフレキシブルキーと呼ばれる表示に応じて機能が変化する2つのボタンと同様だ。要は、メイン液晶での操作感と、サブ液晶での操作感に統一性があるので、なんとなく使っても迷わず機能を活用できる。

 三洋電機製の端末って、他の機種でもけっこーそうなんスけど、密かにその操作性を着々と向上させてるよーな印象がある。決して斬新でも画期的でもない。いやむしろ平凡でアリガチでベーシックだと感じる。が、細かいところで、より引っ掛かりが少なく、感覚的に理解でき、鬱憤がたまらないような仕様になっていると思うのだ。抽象的な話でスマンが、なんつーか、作法をわきまえつつも間口の広さを持ったアプリケーションソフトウェアのような感じ。決して変則的でないが、かと言って形式的過ぎもしない、適度なバランスを持つインターフェイスだと思う。ていうか一度触ってその感触を確かめて欲しい。かなりイイんで。


意外に楽しいFMラジオ

A5505SAのFM聴取時における画面。移動時などたまに音楽を聴きたいが、ミュージックプレーヤーを常時携帯するほどでもない場合にも便利。FM波拾ってるわけなので、携帯電話を解約してもFM放送は聴けてしまうのだ
 A5505SAを使い始めて、我ながら意外だったことがひとつ。「こーゆーオマケ機能は要らない~」と思っていたFMチューナー機能が、実はオモシロいし実用性が高かったってコト。単純に、暇つぶしには持ってこいだし、また、携帯電話という通信端末の中に入れる付帯的機能としてはよくマッチすると思う。

 前の機種であるA5503SAから搭載されるようになったFMチューナー機能だが、A5503SAの時はハッキリ言って「バカみたい」と思った。あ、使いもしないのに、ですけど。だってカードサイズのFMラジオとかあるじゃないスか。携帯電話にFMラジオ入れるメリットって……まあ放送とリンクして流れてる音楽の曲名がわかるとかってあるかもしれないが、わりかし無理矢理の付帯機能だと思い込んでいた。

 だが、実際に使ってみると「あぁこれはナイよりアルほーが確実にイイ」と感じた。まずは前述の通り、単純に暇つぶしに適切だからだ。放送を聞くだけなら、基本的にゼロ円で、退屈な時間を愉快に過ごせる。また、聴いている音楽の曲名を得られる(要パケ代)のは、予期しない新たな好奇心をうまい具合に刺激してくれる。「そうかこの何か気になってたラッパーは下町兄弟っつーのか!!」てな感じで趣味の幅が広がったりする。なるほど、見えるラジオ的存在が常時携帯性の超高い装置の中に入ってると、便利だし楽しいネ、と。

 ただ、若干の使いにくさもある。アンテナだ。A5505SAの場合、ポケッタブルなFMラジオ等と同様、ステレオイヤホンがアンテナとなって放送を受信する。ので、イヤホン外しちゃうと何も受信できないのだ。A5505SAにはけっこーイイ音で鳴るステレオスピーカーが内蔵されていて、そのスピーカーで放送を楽しめるが、その時もイヤホンは接続していないといけない。またこのイヤホン、専用品で、なんかこうしなやかさに欠ける=巻きグセがなかなか直らなくてダラシナイ&チープな感じなのもイヤ~ン。

 これ、どーにかなんないんでしょうか? 超小型薄型の巻き取り式アンテナとかを内蔵するとか、なんか……。いや、A5505SAのスピーカーから音楽流すのけっこー好きなんスよ。巷のA5505SAマニアの人らは、miniSDにサウンドファイルを入れてA5505SAをソリッドオーディオプレイヤーとして活用する、みたいな裏技的使い方をしているようだが、手間かけず&ランダムに音楽流してくれるFM放送ってソレとはまた違った良さがありまくりなわけで、そんな楽しさをぜひスピーカーで楽しみたいわけで、でもいちいちイヤホン接続するのタルいわけで……と、けっこーA5505SAでのFM放送受信に積極的な俺。

 あともうひとつ、AM放送も受信できるようにして欲しい。短波放送までは求めないが、音楽中心のFM、トーク中心のAMってことで、両方受信できるとより楽しめる携帯電話端末になると思うんスよ。

 ともあれ、A5505SAで聴くFM放送はけっこーイイ感じ。また、本体を閉じた状態でFM放送受信操作等を全て行なえるあたり、「ポケッタブルFMラジオやめてA5505SAにしようかな……持ち物ひとつ減るし」と考える人は少なくないよーな気もする。


使えるし面白いから一度いじくれれ~

 その他、まだまだいろいろな機能・性能を持つA5505SAである。

 例えば、他メーカー製の端末にもあったが、A5505SAはサイドキーを長押しすることで“プチフラッシュ”を使える。本体背面カメラレンズ左の白色LEDが光り、暗い場所をちょいと照らせるのだ。暗い場所でメモを読み書きするとか、夜に鍵穴照らすとか、小さな機能だがけっこー活躍してくれる。

 あるいはマスストレージ機能。A5505SAとパソコンをUSB接続すると、A5505SAはパソコンから“外部ドライブ”として認識される。ので、持ち運んだりしたいデータをA5505SAに入れられる。USBメモリデバイス的にちょっと役立つかも(拙者は全然使っちょりませんが)。

 細かいところでは、端末を閉じた状態でサイドキーを一押しすると、時刻を音声(女性の声)によって読み上げてくれたりする。あるいはマナーモードにしたままでも、充電台に載せると着信音等が鳴るようになる“おうちモード”があったりする。日本語入力環境(予測変換もデキるヨ)のAdvanced Wnn使用時には、独自のUNDO機能を搭載していたりもする。

 てな感じで、大きなところから細かいところまで、ヒッジョーに機能豊富。また、それら機能の大半が、実使用に十分耐えるレベルまでブラッシュアップされている印象がある。まあ、そーゆー多量の機能を全部使うかどーかは疑問が残りがちなところだが、楽しめることは確かだ。一度試した時点で「へぇこんなコトまでデキるんだ」と楽しめる。で、そういう機能が決してお遊びレベルで終わっていないので、「じゃあこの機能はアレに使おう!!」とちょいと興奮できたりもする。

 携帯電話端末にはよくあるじゃないスか、鳴り物入りで最大のウリにしている機能のハズなのに、何これ全然ダメじゃん使えやしねえ糞ったれ!! みたいなの。A5505SAの多くの機能に関して、そういうアッタマ来る結果にはならなかった拙者。いやホント、よく練り込んである端末だと思う。てなわけで、やはりA5505SAをメイン端末にしていこうかな、てな最近である。



URL
  A5505SAニュースリリース(au)
  http://www.kddi.com/corporate/news_release/2004/0317/index.html
  A5505SA製品情報(三洋電機)
  http://www.sanyo-keitai.com/html/au/a5505sa/

2004/07/26 17:09

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