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フツーのケータイが欲しいっ!! 「au A1301S」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。


2003年の俺とケータイ

比較的にフツーの外見であり、スペック的にもフツーのau端末ことソニー・エリクソン製A1301S
 このようなサイトでこういったコトを書くのはどーかと思うが、書くと、俺が求める携帯電話は、結局、通話とメール送受信ができりゃイイと言えよう。

 ……以前は、そうは思っていなかったが、最近アレでしょ、常時接続なPHSデータ通信カードが当然化して、さらにサブノートやPDAの処理能力がこなれてきた。当たり障りがあるかもしれないが、ネット上のコンテンツで、携帯電話向けのものに関しては、全然魅力がないよーに思える昨今。

 仕事や生活に必要な事柄を、そういった携帯電話向けサイトで処理できるのは確かに便利だ。また、携帯電話だけしか持っていない状況では大いに役立つ。例えばチケット予約やバンキングや各種情報検索や、あるいはコミュニケーション等々。それからゲーム類ってのもありますな。しかし、当然ではあるが、同様のことをサブノートでもPDAでもヤレる。わざわざケータイでやる必要ってあるんだろーか!? と。

 以前は、いわゆる多機能・高機能携帯電話を使い“携帯電話だけでいろいろこなす”というコト自体を楽しんでいた。まあ実際に役立ってもいたわけだが、現在、冷静に考えると、役立つとか利用とかいうことよりもむしろ「俺のポケットに入ってる小さな端末だけでここまでこなせるんだ!!」という興奮が、真の目的だったように思える。つまり、ケータイっていろいろデキるんだゼ!! という事に慣れ、普通でしょソレってと感じられる現在、携帯電話の多機能さや高機能さに、魅力も興奮も感じなくなってしまった拙者。

 細かいことは省いて、結論から言えば、拙者思うに携帯電話で快適に行なえることだけヤレりゃぁイイや、と。具体的には、通話とメール送受信だけでイイのダ、と思うに至った。

 で、通話&メール、という事を考えると、俺的結論はただひとつ。auのソニー(エリクソン)製端末だ。やはり細かな話は省くが、俺の使用環境においてはauの通信方式が音質的にも安定性的にも最良。そしてPOBoxとジョグダイヤルの組み合わせ(スピードメーラー)による文字入力がイチバン好み。てなわけで、最近はソニー・エリクソン製のau端末を使用中なのだ。


フツーのケータイが欲しいっ!!

A1301Sを開いたところ。ヒンジ部にはモーションアイが組み込まれているが、その他ハードウェア的に目立つ部分はない
 先日、ソニー・エリクソンからA5402Sというハイエンド(!?)端末が発表された。モーションアイ第二世代端末!! しかもQVGA液晶だしサブ液晶もカラー!! ほほほ欲……と途中まで物欲が高まったが、んーむ、やめとこう、と急激にテンションが下がった。

 どうもウワサによると液晶は高精細なものの、表示フォントが精細ではなさそーだし、カメラは相変わらず30万画素台だし……GPSやJAVA(ezplus)に対応したのはいいが、結局俺ってそーゆーのに飽きちゃった奴だし、と。

 で、さて、拙者が使用中の端末は何かと言えば、auのソニー・エリクソン製端末ことA1301S。特徴としては、二つ折り端末で、デュアル着せ替えで、31万画素のカメラ(モーションアイ)内蔵で、スピードメーラー(POBox&ジョグダイヤル)採用というあたり。前述のA5402Sと比べると機能的に見劣りするし、当然だがau製5000番台端末と比べてもかなり見劣りするし、あるいはドコモの505iシリーズなんかと比べるとガックリと見劣りする。

 のだが、しかし、俺は非常に気に入って使っている。だいたい俺が使わない機能を最初から持たないってのがサッパリしていて良い。そして、使う機能・性能に関しては、コッソリと非常に実用性が高いというところがまたニクい。


専門用語辞書を入れてスピードメーラーを使っているところ。変換候補として固有名詞が多量に出現
 例えばスピードメーラー。使用感は従来のソニー製端末やソニー・エリクソン製端末のそれとあんまり変わらないが、辞書ダウンロードサービスに対応していてコレが最強に便利ッ!! これ、具体的には、ソニー・エリクソンのau製携帯電話専用サイトことSonyEricsson@ezから、POBox専用の専門用語辞書を無料でダウンロードできるというサービスだ。自分の用途等に合った辞書をダウンロードすれば、POBoxの予測変換入力の効率がズバッと高まる。凄く高まる。非常に高まる。ホントに高まりまくりでスゲェ快適!!

 辞書は常時130種類以上用意されており、A1301S上で同時に使えるのは20種類まで。辞書のカテゴリとしては、エリア情報、流行・ニュースな言葉、ビジネス・スタディ、エンタテインメント、趣味・スポーツ、生活・文化など。

 例えばエリア情報カテゴリから自分が住む地域を選び、方言の辞書をダウンロードすると、その地域独特の言い回しや言葉など(つまり方言ですな)をPOBoxの予測変換候補として使えるようになる。あるいは、ビジネス・スタディのカテゴリからコンピュータ・ITの辞書をダウンロードすると、A1301S上でのコンピュータ用語入力がものすげー効率良くなる。

 これまでもスピードメーラー(POBox&ジョグダイヤル)は、俺にとって最高の携帯電話用日本語入力システムだと感じていたが、これに専門用語辞書が使えるとなって、もはや向かうところ敵なし!! これ以上快適にメールを書きまくれるケータイは他に……あ、A5402Sもきっと同様の使いやすさだと思うが、スピードメーラーと辞書ダウンロードサービス最高!! 好き好き大好き!! みたいな。

 ただ、おもしろがって辞書をバシバシ入れちゃうとけっこー大変なことになる。方言とITと芸能と……みたいにたくさんの辞書を入れて使うと、フツーの表記のメールを書きたいんだけど、なーんかコンピュータ用語とか芸能人名とか方言ばかりが予測変換候補の上位に上がってきたりして。専門用語混じりのメール等を書くときには非常に便利だが、普通に使う分には少々ウザったい変換候補が出まくるというわけだ。

 ただ、各辞書の使用・不使用(ON・OFF)は容易に設定できるので、使わないときはOFFにしておけばいい。また、POBoxによる予測変換は学習もするので、ある程度使い込めば、専門用語辞書をONにしたままでも、効率よく日本語変換をしていける。でも、無料だしオモシロいもんで、最初はバシバシ入れちゃいがちなんですよね~専門用語辞書を。

 さておき、携帯電話の高機能化が進みまくりの現在において、なーんか今ひとつヒキがない感じのA1301Sだが、メールの送受信をするための端末としてはヒッジョーに最強に使いやすい(ジョグダイヤルを嫌わない人にとっては)。また、音質的にも、俺の使用環境では音が悪いことも通話が途切れることもないので、快適。GPSやJAVAやBREWにクラリとキたりせず、フツーの端末にしよう!! と、いつもと違って禁欲的(!?)なスタンスで選んだA1301Sだが、買って正解、使って大満足というわけだ。


使えるパネル色・柄がある!!

ベーシックな色が増えた着せ替え用パネル。拙者が持ってるのはこれら6色っス。オレンジや緑はややハデめだが、全体的におとなしい色なので持ってて恥ずかしくないのダ
 A1301Sはソニー・エリクソン製端末としては初の、っていうかこーゆーギミックはソニエリ端末にしかないが、着せ替え端末であり、かつ、それが表裏デュアルで行なえる。

 最初は、なるほどデュアルか……バッテリーカバーがカラフルな着せ替えパネルを兼ねているとゆーのはちょいと新しいアイデアですな、程度にしか思わなかった。着せ替えパネルで遊ぶのは、確かに楽しいし、端末色を変えて気分一新できるということで実用性もある。が、これもやっぱり、GPSやJAVAと同様、俺にとってはけっこースグ飽きちゃうギミックではあった。ので、まあデュアル着せ替えだっつっても遊ぶのは最初のうちでしょうな、とローテンションであった。

 しかし実際使ってみると、これまでの着せ替え端末よりも実用性が高いと実感した。着せ替え端末としてこれまで俺が使ったのは、C406S、A3014S、そしてこのA1301Sだ。

 で、俺の独断と偏見によれば、どちらの着せ替えパネル群もちょっとハデ過ぎって感じのものばかり。おとなしい色柄のものもあるにはあるが、全体的にケバかったりサイケだったりヤンキーっぽかったり。中年のオッサンが持つには突飛な色柄ばかりであった。ついでに、シンプルさに惚れて一時はA1101Sを買いそうになったが、この端末のパネルはもーハデハデだしパネルが光るしで、やっぱりオッサンには辛い。

 一方、A1301Sには、わりとベーシックな色柄のパネルが多いと感じた。ソニー・エリクソンの紹介ページでは、けっこーハデでサイケなパネルが多く紹介されているが、ソニースタイルのパネル売り場には、本体セット色(端末本体に付属するパネル色で別売されているのをあまり見かけないブツ)も揃っている。そこを見ると、ハデ・サイケな色柄よりもプレーンな色柄のほうが多いということがわかる。

 てなわけで、速攻で地味系・プレーン系の色柄のパネルを購入し、いろいろ着せ替えてイメチェンを。そしたらですね、楽しいのは当然なんですけど、案の定これが実用的。例えば仕事に行くときは白とか黒とかシルバーとかにして、遊びに行くときはオレンジとか緑とか、そしていつもはブルーなどとし、楽しむと同時に、場所に合わせた色選びってのを“マトモな色柄のパネルを使ってできる”わけなんですよダンナ!! パネルをちょくちょく変えると、いつも新しい端末持ってる気分になれるんですよお嬢さん!! って大したコトじゃないのだが、俺的視点から言えば、パネル色の実用性においても、なかなかイケてるA1301Sである。


カシオのMy Sync

 デジカメが好きでしょうがねえ俺は、携帯電話に内蔵されているカメラも非常に好き……だったのは以前の話だ。内蔵カメラは確かに楽しいし、時には便利だし、あったほーがイイと思えるデバイスではある。が、俺の場合はわりとすぐに飽きてしまったりする。だってOptio SとかEXILIMとかIXYのほーが便利じゃん、ていうかカメラ付きケータイと比べたら画質もサイズもサイバーショットU20のほーがイイじゃん、てな感じで、所詮は携帯電話に入ってるオマケだと思っちゃったりする。

 まぁカメラ付きケータイなんて、暇ん時に撮って遊んで時々メールに添付したりあとは全部消したりするだけの刹那的機能だぜ、てなスタンスだった。が、カシオのMy Syncを使い始めてから、ちょいとその考え方が変わった。

 My Syncは、いわゆる携帯電話メモリ編集ソフト、の、高機能版という感じのソフトウェアだ。最初はカシオ製のau端末A3012CA専用のソフトという印象が強かったが、その後続々とauの新端末に対応しまくって、現在はau端末所有パソコンユーザー必携っぽい定番ソフトとなっている。

 My Syncは3種類あって、auのカメラ付きケータイ向けのMy Sync Photo 2───ケータイで撮った写真を活用することに特化したバージョン、強力なメモリ編集ソフトとしてのMy Sync Biz───携帯電話のメモリをパソコンにバックアップしたりOutlook等とシンクロナイズ(!!)させられる多機能・汎用バージョン、それからMy Sync Photo 2かMy Sync Bizを購入したユーザーなら無料で使えるMy Sync Address───端末のメモリバックアップとアドレス帳編集を行なえる単機能メモリ編集ソフト、となる。Photo 2かBizを買えば、Addressもゲットでき、つまり写真指向のメモリ編集ソフトと携帯電話PDA化指向のメモリ編集ソフトとしても“買い分けられる”あたり、ユーザー本位な雰囲気があってナイスだ。さておき、俺が使っているのはMy Sync Biz。

 My Sync Bizは、個人情報管用ソフトおよびメーラとしてMicrosoft Outlook2002を使っている俺にとって、ヒッジョォォォ~に便利だ。何しろ、何ら工夫ナシ&面倒を気にすることなく、Outlook上の常用データをA1301Sなどのau製端末に転送できる(端末→Outlookへの転送やシンクロナイズもできる)のだ。


My Sync Bizのメイン画面。基本的にはアイコンを一発押すだけで各種処理が始まり、終わる。一見、低機能ソフトっぽいが、けっこー凝ったことがいろいろできたりする My Sync Bizでの環境設定画面。このあたりは、まあ、フツーの携帯電話メモリ編集ソフトと同じよーな雰囲気

 俺の場合、Outlookでの個人情報管理として、主に連絡先(アドレス帳)、予定表(スケジュール)、仕事(ToDo)を利用している。で、My Sync Bizを使って、A1301SとOutlookをつなぐと、スコッと一発でそれら常用データをA1301Sに転送できる。つまりOutlook上の連絡先データがスパァァッと一発でA1301Sに入っちゃうんですよ!! もちろんデータの整合が取れないとかいうダセぇ問題も一切ナシ!! 同様に、Outlookの予定表はA1301Sのスケジュールに、仕事はタスクリストに、というふうに転送されるので、ちょいと出かける程度ならPDAやサブノートがほぼ不要に。

 ……でもまあ、Outlookのメモを転送できないとか、連絡先データ内の詳細項目転送はやっぱり無理など、A1301S等携帯電話側の制限からくる物足りなさもある。また、今時の携帯電話メモリ編集ソフトでは、My Sync Bizとだいたい同等のコトができたりもする。

 しかし、なんかですね、使っていて調子イイんですよMy Sync Biz。それと携帯電話端末作ってるメーカーことカシオ製だからか、細かな機能や動作に関しても抜け目がない感じ───例えばOutlookと端末をシンクロナイズさせ、ああっシンクロナイズしちゃマズかったんだ古いデータのほーが正しいんだったぁ~てな場合でも、My Sync Bizのリストア機能を使って、端末側もOutlook側もシンクロナイズ直前の状態に戻すことができたりする。


シンクロナイズや設定の設定画面。Outlookとのシンクロナイズでは、携帯電話側とOutlook側のデータの対応まで詳細に設定可能。他の項目も細かく設定でき、どちらかというとPDA用のシンクロナイズソフトを使用している感覚だ

My Syncとカメラ付きau端末

ファイル転送時に表示されるウィンドウ。エクスプローラライクな使用感で、容易に携帯電話・パソコン間でのファイル転送を行なえる
 さておき、話を戻して、My Sync Bizを使ったら、カメラ付きケータイの良さを改めて認識した。カメラ付きケータイって、日記的にパシパシと写真を撮って、数週間あるいは数ヶ月もしくは数年後に「あ~以前はこんなコトしてたなぁ」とか思い返すのにうってつけな装置かも!! と。

 My Sync Bizには、au端末内の各データフォルダのファイルを、パソコンへ転送する機能もある。使い方はカンタンで、単にボタンを押すだけで、例えば携帯電話の中の写真を、パソコンに転送可能。で、毎日ケータイを持ち歩き、一日の節目節目で写真を撮って、家に帰ったら画像をパソコンに転送する。これをやっていると、わりとアッという間に、パソコン内部がA1301Sの画像だらけに。それら画像を後日見ると、カメラ付きケータイによる写真ってなかなかイイな、と感じる。

 これはデジカメを使い始めた頃の感触と似ている。フィルム式カメラだと、そのランニングコストや手間から、あの日あの時の些細な瞬間を取り損ねることが多い。が、デジカメだと、撮ろうかどうしようかと思う前にとりあえず撮っておける。すると、大したコトないデジカメ写真が、後日、意外な味を持ち始めたりする。

 カメラ付きケータイだと、この効用(!?)がさらに大きい。デジカメを持ち歩かなくても撮れるからだ。電話をかけたりメールをしたりコンテンツを見たりする“ついでに”パチリと撮れる。電源すら入れる必要がなく、思い立つまでもなく、何となく写真を撮っている。デジカメ以上に撮りまくり状態になるデジカメだと言えよう。

 しかし、その画像をパソコンに転送して保管するかと言えば、少々話が変わってくる。だいたい捨てちゃう場合が多いし、自分宛にメールしてまでパソコンに転送……しないのではなかろうか? ていうか拙者は捨てちゃってたし、ロクに転送もしていなかった。のだが、My Sync Bizを使ってからは、ビシビシ転送。カンタンに転送できるので、撮ったらその日か翌日かあたりには、パソコンに保存。となって、なるほどカメラ付きケータイで撮った画像ってのは、画質も状況もデジカメのそれよりも落ちる(というか雑!?)だが、記憶を蘇らせる画像としては非常に強い力を発揮するなぁと思うのだ。


ソニー製端末の大きな特徴であるジョグダイヤルは、ソニー・エリクソン製となっても健在。好き嫌いが別れるインターフェースだが、これを好む人にとっては虜になってしまうほど使いやすい モーションアイ御近影。ハードウェア的にはさほど目立った点はないが、使用感は非常に良い。ケータイのカメラは30万画素程度で十分っスよ、と思うなら非常に魅力的とも言える使用感だ

 話が私事に強く傾いてしまったが、My Syncはau端末ユーザーにとってかなり便利に使えるソフトウェアであり、また、カメラ付きケータイのおもしろさをさらに高めてくれるお手軽ソフトじゃないかしら、ということ。お試し版も用意されているので、興味のある人は一度手を出してみると愉快かも知れない。

 あ、蛇足だが、いや本来は蛇足にしてはいけない事柄だが、A1301Sのカメラ機能、かなりイイ感じっス。カメラ自体は31万画素で今ひとつパッとしない画素数だが、カメラ部290度回転して多彩な撮影スタンスが取れて便利。またカメラ部を下に向けるとレンズが保護されるので安心&盗撮疑惑を受けるよーなコトもない。撮影機能も、ホワイトバランス調整や露出補正ができ、撮れる画像もこのクラスの内蔵カメラとしては非常にキレイな部類だと言えよう。

 それから、撮影時モニタリングスピードは毎秒30フレームで、つまり液晶ファインダーの追従性が非常に高い。動き回るワンちゃんを撮るには向かないが、レンズの向きと液晶表示が一瞬ズレちゃって撮影時にイラつくようなストレスはほとんどない。ついでに、静止画や動画を処理するための専用チップを搭載しているため、撮影後の画像保存や再生が非常に速い。比較的に多くのカメラ付きケータイにありがちな、撮影や再生時の待たされ時間というのがほとんどないので、快適に撮影・再生を楽しめるのであった。

 A1301Sは、au端末だけに音質が良く、通話時の安定性が比較的に高く、まずは電話機として気分良く使える。前述のとおりスピードメーラー採用端末で専門用語辞書も使えるので、メールの書きやすさは抜群。ジョグダイヤルに関しては機構・使用感に関わる好みもあるが、それに違和感がないという人なら、携帯電話全体の操作効率を劇的に高めてくれると思う。カメラ機能も、画素数こそ低めだが、画質的にも機構的にも非常に良くできている。てなわけで、一に通話、二にメール、GPSもJAVAもBREWも要らなくて、My Sync Biz使って画像を愉快に楽しむという拙者においては、やっぱりベスト端末だなぁと思えるA1301Sなのだ。



URL
  au端末「A1301S」製品情報(ソニー・エリクソン)
  http://www.sonyericsson.co.jp/product/au/a1301s/index.html

2003/06/09 15:49

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