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湯野 |
一通り出揃った503iシリーズと503iSシリーズを見渡してみると、ファーストモデルからの変化の度合いが最も小さいのがこのSO503iSだろう。デザイン的にも大きく変更されているわけではないし、機能的にもほとんど同じ。
不具合を出して回収騒ぎになったという過去があるものの、それだけSO503iは端末としての完成度が高かったということなのかもしれない。なんと言っても予測変換機能の「POBox」は使いやすいく、一度この入力方式に慣れてしまうと、なかなか別の端末には移れない。iアプリの実行速度も速いし。
SO503iで気になっていた着信音のボリュームもやや大きくなったような気がするし、液晶も明るくなった。SO503iからの機種変更は少々悩みどころだが、その他の端末からなら悪くないんじゃないかと思う。
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伊藤 |
ソニー製iアプリ端末の第2弾。従来機種のSO503iはバグや液晶にキー痕が付くなど、良くない意味で話題が多かった。それを払拭すべく完成度を高めたセカンドモデルがSO503iS。
「あんま変わってないじゃん」と言われるとその通りなのだが、カタログには載っていない細かい部分が改良されている。まず大きな違いはスピーカーと液晶。SO503iでは、「オーディオビジュアルに強いソニーのハズなのにどうして」と思うくらい音質・音量ともに最悪だったスピーカーや、直射日光下だと反射して全く見えなかった液晶もしっかりと改善されている。
不満が残るのはiアプリの保存件数。503iシリーズ最大のウリがiアプリなのに、従来機と同じ最大10件というのは納得がいかない。また、6万5536色TFT液晶を生かすためにも、JPEG画像の表示には対応して欲しかった。あと、これは極個人的な意見だけど、壁紙のキャラクターは、どちらかというと「女の子向け」のモモより、男の子も女の子もどっちもいけるトロの方がよかった。
従来機種との比較がメインになってしまったが、これからiアプリ端末を買おうという新規ユーザーにぜひオススメしたいのだ。ベストセラーのNシリーズももちろんいいが、こっちだって負けてはいない。ジョグダイヤルでの操作を前提に設計されている操作体系や予測変換機能POBoxは、いったん慣れたら手放せない使い良さ。いじるたびに、ソフトウェアとハードウェアが高次元で融合しているってこういうことなんだなと感心してしまうくらいだ。液晶の見やすさ・明るさもトップレベルだし、iアプリの実行速度も相変わらず速いし。
というわけで、これからiアプリ端末を買うならコレだ。別段ソニーファンでもない伊藤も、ケータイに関してはソニー派になりつつあるくらいの完成度。ま、AIBOも欲しいですけどね。
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工藤 |
「ん? SO503iとどこが違うの?」というのが第一印象。ぶっちゃけた話、音が小さいとか液晶に傷が付くとか、ユーザーから指摘の多かった部分をはじめとして修正を施し、完成度を高めたバージョンと言ってよいのではないかと思います。改良された点としては、液晶が鮮明になり、PostPetのキャラクターが採用された点などが挙げられますが、トータルな印象はほとんどSO503iと同じ。iアプリの件数も変更なし。
あまり新味はないものの、細かい詰めがきっちりすれば、もともとSO503iもPOBox搭載など非常に魅力的な端末だったわけだし売れてもいたわけで、これからiアプリ対応端末を、という方にはお勧めの機種のひとつ。とくに、メールを多用する人には、POBoxは便利だと思います。
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