auの折りたたみ型ワンセグ端末としては最薄となるなど、コンパクトさをセールスポイントとしている。昨年末のW44Kで築いた「コンパクトは京セラ」のイメージを引き継ごう、ということだろう。131gは他キャリアの薄型ケータイに比べると、決してコンパクトではないが、ワンセグ搭載なので仕方がないところか。
機能面では、ウーファー付き充電台など、W43Kなどの流れを継承し、音楽再生機能も重視されている。ウーファー付き充電台は、ケータイのスピーカー特有のシャカシャカ感がなくなるので、ワンセグ視聴時などは実用度が高いと思う。卓上テレビの代用には十分だ。イヤホン端子カバーがスライド式になっているのも、地味ながら嬉しいポイントだと思う。
ヒンジ部の「フロントメディアキー」も面白い。本体を閉じていると音楽再生専用だが、開いているときは、ワンセグだけでなく、メニュー操作やカメラ操作も行なえる。側面ボタンに比べると、画面と同じ面にボタンがあるため、非常に操作しやすい。いっそのこと画面の上にABボタン、下にカーソルボタンをつけて、ゲーム機風にして欲しいくらいだ(そのために本体が大きくなるのはイヤだが)。
メニュー回りは従来の京セラ端末を踏襲している。待受画面の「ペタメモ」など、ポイントは押さえてあって使いやすい。ボタンもフレームレスデザインで押しやすい。使いにくい、と感じることはないだろう。今春モデルの新機能である、機能中断による擬似マルチタスクにも対応しており、中断機能はペタメモの下に表示される。ペタメモは上下カーソル操作が中心なので、中断機能とペタメモの切り替えもスムーズだ。使い勝手面で不満を感じることはないだろう。
ワンセグケータイにしてはコンパクトだが、ケータイとしてはコンパクトではない。ワンセグが必要ない、使えないという人には、ただの大きなケータイになってしまう。コンパクトさにこだわるならば、「W51S」か昨シーズンの「W44K」あたりがオススメだ。しかしワンセグに興味があるならば、悪くはない。「MEDIA SKIN」は軽量でワンセグにも対応しているが、外付けアンテナが必要となる。利用スタイルによっては、W51Kの方がコンパクトに感じられるだろう。ただ、今春のauではワンセグケータイが非常に多い。W51Kは最軽量だが、W51CAとは4gしか違わない。コンパクトさは軽さだけでは判断できないし、そもそも人によって感じ方も違う。最終的には店頭でモックなどを手にして、その大きさを手で確かめると良いだろう。