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DDIポケット、画像と音で遊ぶ「feel H"(フィール・エッジ)」発表

 DDIポケットは、大型カラー液晶と12和音のリアルサンプリングPCM音源LSIを搭載し、小型デジタルカメラユニットを接続することで画像撮影ができるカメラ機能を追加できるH"(エッジ)の新シリーズ「feel H"(フィール・エッジ)」を発表した。

 DDIポケット岡田社長は、「データ通信目的の利用シーンが増えることで、高速で、なおかつデータの従量課金ではなく時間課金であるH"のメリットが見直されている。しかし、現状ではまだ利用の多くは音声通信やメール。画像・音の機能を強化し、ユーザーもコンテンツを作って楽しめるfeel H"によって、データ通信事業をさらに活性化していきたい」と述べた。feel H"端末の出荷目標については、「メーカーさんのご都合にもよるので」としながらも、「可能な限りたくさん出したい。年内に100万台くらいいければ、と考えている」と述べた。また、今後のサービスの方針については、音楽配信については年内、パケット対応は2001年早々に、128kbps対応も現在開発中であると述べた。こうしたサービス強化により、IMT-2000対応の携帯電話に対しても「十分有利なポジションを取ることができると考えている」。


 従来のH"端末との切り分けについては、「H"はデータ通信における高速性が評価されてパソコンユーザーのデータ通信などに多く利用されているが、feel H"は、画像・音の機能を強化して、インターネット接続はH" LINKに対応。端末だけで完結する製品として企画した」と述べた。「feel H"のメインターゲットは若年女性ユーザー。メールを活用しているユーザー層のため、メール受信も1万文字までサポートした」。プロモーションのメインキャラクターにはターゲットユーザー層に人気のある梅宮アンナを起用。11月からCM放映を開始する。


feel H"の共通スペック。ワイドレンジスピーカー搭載や電解強度バー5本表示なども共通になっている H"シリーズの位置付けとブランド戦略

●撮る・見る・送る

 「feel H"」シリーズの端末では、すべてカラー液晶を採用。また京セラ製の500円玉サイズの小型デジタルカメラユニット「Treva(トレバ)」を携帯電話のイヤホンジャックに装着することで、デジタルカメラとして画像を撮影して、待ち受け画像にしたり送信したりすることができる。feel H"端末は、画像連続再生機能も持ち、最大8画像を最速2画像/秒で連続表示可能。これにより、動画的コンテンツも楽しむことができる。


京セラのデジタルカメラユニット「Treva」(11月初旬発売)。イヤホンジャックに接続、丸型プラグ採用により360度回転可能 インデックスが提供予定の「カワイイえーじぇんと」。キャラクターが、撮影した画像を貼ったメールを運んでくれる。キャラはメールの送信回数に応じて変化する

●聴く

 年内予定されている4機種すべてで、リアルサンプリングPCM音源(General MIDIベース)である沖電気工業製の音源LSIを採用。100音色を内蔵、12和音の着信メロディが楽しめる。DDIポケットでは、パソコンで作成したMIDIファイルからの変換ができるソフトを公開する予定だ。また、feel H"端末ではワイドレンジスピーカーを搭載、再生音質にも配慮した。


沖電気の100音色、12和音の音源LSI「ML2857」。パッケージは3種ある トーメンが提供予定の「歌っちゃ王」。画像+メロディ5分+歌詞テロップを組み合わせたケータイカラオケ

●遊ぶ

 画像・音の機能を強化したコンテンツの提供を予定。12和音・100音色に対応した着信メロディはもちろん、「Treva」で撮影した画像をキャラクターフレームと合成するサービス、歌詞とカラオケ着メロデータを同時に再生するカラオケコンテンツ、画像連続再生機能と音とテキストを同時に使った新作映画やCMのプロモーションなど、メディアミックス型コンテンツのサービスが予定されている。feel H"対応コンテンツは、端末が発売される11月初旬より順次提供を開始、11月中に45のコンテンツ提供を行なう予定だ。


feel H"向けには、向上した性能を最大限活かすコンテンツを提供するという 音・画像・テキストを組み合わせて提供するメディアミックス型コンテンツを用意

●対応端末

 feel H"端末の第1弾は三洋電機製「RZ-J90」(11月8日発売予定)。2インチカラー液晶を搭載、解像度120×160は、これまで発売されている携帯電話・PHSのカラー液晶では最大だ。また携帯電話・PHSで初のフロントライトを採用、明るい屋外でも見えやすくなるという。フォントは12ドット、16ドット、24ドットの3種を搭載し、メール作成/読み出し時は文字ズーム機能でいつでも文字の大きさを変更できる。最大10文字×8行の80文字を1画面で表示(12ドットフォント)。三洋電機のほか、京セラ、松下、東芝が年内にfeel H"端末の発売を予定。京セラは二つ折りタイプ、松下と東芝はスタンド型のモックアップを発表会会場に展示した。


feel H"対応端末の第1弾、三洋電機の「RZ-J90」。愛称は「Leje(レジェ)」、11月8日発売予定 閉じた状態で、H"ロゴが7色に光り分けられるイルミネーション搭載。かかってきた相手やメールの送信元によって、光る色を変えられる

京セラのfeel H"対応端末(モックアップ、参考出展) 東芝のfeel H"対応端末(モックアップ、参考出展) 松下のfeel H"対応端末(モックアップ、参考出展)


URL
  ニュースリリース(DDIポケット)
  http://www.ddipocket.co.jp/news/i_h120922.html
  三洋電機のホームページ
  http://www.sanyo.co.jp/
  feel H"専用デジタルカメラユニット「Treva」ニュースリリース(京セラ)
  http://www.kyocera.co.jp/news/2000/0009/0012-j.asp


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(工藤 ひろえ)
2000/09/22 15:39

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