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Googleら34社が携帯プラットフォーム提案、ドコモ・KDDIも参加

 GoogleやT-Mobile、HTC、クアルコム、モトローラら34社は、「Open Handset Alliance」を設立し、携帯端末向けプラットフォーム「Android」(アンドロイド)を発表した。11月中旬には開発者向けにソフトウェア開発キット(SDK)の提供が開始される予定で、同プラットフォーム搭載製品は2008年上半期にも登場する見込み。

 今回設立された「Open Handset Alliance」は、携帯端末向けにオープンなソフトウェア、デバイス、エコシステムを構築することを目的に設立された組織。プラットフォーム「Android」の提案が行なわれており、OSやミドルウェア、ユーザーインターフェイスやアプリケーションを含む包括的なものになるという。

 「Open Handset Alliance」にはNTTドコモ、KDDIも参加している。ドコモでは、「W-CDMAの国際的な普及促進に期待でき、共通化されたプラットフォームは利便性も高くなる」としている。KDDIは、「ニーズが多様化する中、KCP+とは違う切り口の携帯電話を模索する中で参加した」としている。なお、両社とも現時点で具体的な商品化は未定で、既存のプラットフォームを置き換えるものでは無いとしている。

 設立メンバー企業は、Aplix、Ascender、Audience、Broadcom、China Mobile、eBay、Esmertec、Google、HTC、Intel、KDDI、Living Image、LG電子、Marvell、Motorola、NMS Communications、Noser、NTTドコモ、Nuance、Nvidia、PacketVideo、Qualcomm、Samsung、SiRF、SkyPop、SONiVOX、Sprint Nextel、Synaptics、TAT - The Astonishing Tribe、Telecom Italia、Telefonica、Texas Instruments、T-Mobile、Wind River(ABC順)の34社。


「オープン性」で選択肢の幅を広げる

米グーグルのRubin氏

米グーグルのRubin氏
 グーグル日本法人は6日、同社内で記者説明会を開催した。説明を行なったのは、米国本社モバイルプラットフォーム担当のAndy Rubin氏で、現地から映像と音声を生中継する形で進められた。

 Rubin氏は、まず今回設立された「OHA」を通じて、「インターネットでは新たな機能、アプリケーションが産まれているが、(OHAによって)ネットと携帯電話は互いの革新を利用できる。また今回のプラットフォームを使えば、携帯でもマッシュアップできることが特徴だ。たとえばグーグルマップと他社サービスを組み合わせて利用できる」と説明した。

 参加表明している34社には、携帯キャリアや端末メーカー、ソフトウェア開発事業者などが含まれている。OHAを通じて開発される「Android」はオープンソースとして提供され、加盟各社が自由に利用できることになる。Rubin氏は「ビジネスモデルをオープンソースに変えていく。垂直統合ではできないが、Androidにあわせた新しいビジネスモデルができてくる。たとえば加盟各社はAndroidに付加価値を加えて提供することができるようになる」と説明した。

 「Android」に関する詳細な技術情報は5日時点では明らかにされていないが、OHAのWebサイトでは、11月12日よりSDK配布と案内されている。Rubin氏は「Androidでは、Linuxのカーネル部分を使う。それもpure GPLの部分でメディアフレームやコンポジットシステム、インスタントメッセージなどは社内で開発していく。700MBのコードを使うが小さな部分(サブセット)を携帯電話向けに持って行く」と説明していた。

 プラットフォームとして用意される各機能は、モジュールのように扱えるとのことで、Rubin氏は「ローエンドからスマートフォンのような高価なハイエンドまでAndroidで対応できる」と述べており、端末メーカーやキャリアにとっては、必要な機能を取捨選択することになると見られる。セキュリティ面に関してRubin氏は「グーグルには非常に強力なエキスパートがいる」と断った上で、基本部分をまず提供し、その後必要な段階でパッチを提供していく考えを明らかにした。

 「Android」がもたらす影響については「1社に依存したものではない。複数企業からベストな方法を選択できる。これがクローズとオープンの違い。ユーザーにとっても選択肢の幅が増えることになる」という。

 具体的なアプリケーションのイメージとして、Rubin氏は「メールに写真を付けて送る場合、通常通り写真を選んでメールアプリを選択するということができるが、さらにAndroid側で写真をピックアップするというプログラムもできる。Androidを利用して、いろいろなものができるのではないか」と語っていた。



URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.openhandsetalliance.com/press_110507.html
  Open Handset Alliance(英文)
  http://www.openhandsetalliance.com/


(関口 聖, 太田 亮三)
2007/11/06 12:29

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