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ドコモ、GPS機能搭載の「らくらくホンIV」

シルバー

シルバー
 NTTドコモは、らくらくホンシリーズの基本機能に加えて、GPS機能を搭載した富士通製の折りたたみ型FOMA端末「らくらくホンIV」(F883iES)を開発した。8月に発売される予定。

 「らくらくホンIV」は、「FOMAらくらくホンIII」(F882iES)の後継モデルとなるシニア向けFOMA端末。これまでの「らくらくホン」シリーズと同様に、シニア層にも使いやすい配慮がなされた端末となる。

 最大のポイントは、新たに搭載されたGPSを使った安心機能だ。本体底面部に用意されたワンタッチブザーで危険を周囲に知らせると同時に、キッズケータイで提供されている「イマドコサーチ」を利用して、利用者の位置情報をあらかじめ設定したユーザーに通知できる。

 また、iアプリには対応しないが、地図&ナビゲーションアプリがプリセットされており、ゼンリンの地図サービスが利用できる。「らくらくホンIV」の地図は従来の地図より大きな文字を採用しており、Javaアプリではあるが地図メニューのインターフェイスは「らくらくホンIV」のメニュー画面を模したものになっている。説明員によれば、通常メニューのようにGPS機能を利用してもらうための配慮だという。

 地図サービスには乗換案内機能も用意されており、音声入力に対応している。出発駅と目的地の駅名を音声で伝えると、サーバー側で音声を解析して乗り換え案内が利用できる。試しに発表会場最寄の「大手町」と編集部のある「市ヶ谷」を音声で検索してみたが、いずれも1回目で正しい駅名が表示された。

 GPSを利用した機能では、相手に自分の位置が手軽に伝えられる「かんたん位置メール」という機能も用意されている。ディスプレイ下部に配置されたワンタッチダイヤルボタンから位置情報付きメールが作成できるほか、通話中に相手側に自分の位置情報を読み上げる機能なども利用できる。

 なお、GPSの位置情報通知は、通話中の音声読み上げ機能を除いて、送信先がドコモユーザーでなければ利用できない。メールで通知される位置情報が記されたURLはドコモのサーバー内となるため、ほかの携帯電話会社の端末やパソコンからは確認できない仕様だからだ。GPS機能の利用料は無料で、パケット通信料のみで利用できる。


ピンク ネイビー
ピンク
ネイビー

一見、一般的な音声端末に見える
 メインディスプレイは、約2.6インチ、240×320ドット、26万2,144色表示の半透過型TFT液晶、サブディスプレイは約1.2インチ、64×64ドットのモノクロSTN液晶を装備。

 カメラ機能も搭載されており、背面側に有効画素数130万画素、記録画素数120万画素のCMOSカメラ、メインディスプレイ側に有効32万画素、記録31万画素CMOSカメラを備えている。側面部にはmicroSDカードスロットも用意される。

 ボタンや方向キー部は、従来と同様に大型キーを採用し、押しやすさや視認性に配慮したものとなるが、従来よりも一般的な携帯電話に近いようなデザイン性を取り入れたという。

 また、本体底面部には、周囲の騒音レベルを計測するマイクを装備しており、今回はさらに、通話相手の声が小さければ自動的に受話音量を上げる機能も用意された。これらの組み合わせを「スーパーはっきりボイス」機能としている。逆に、周囲の騒音に応じてノイズキャンセル機能が働き、自分の声が小さい場合に相手側に伝える声を強調させる「はっきりマイク」といった機能も搭載する。

 脂肪燃焼量が表示できる歩数計や赤外線通信機能も用意される。カメラには手ブレ補正や明るさ補正、歪み補正を自動的に行なう機能なども装備。通話中に後半1分間の内容を自動的に録音する「おまかせ通話音声メモ」や、デコメール用のテンプレートなども備えている。

 このほか、知的障害者や携帯電話の操作が困難なユーザー向けに、外部機器との連携機能もプリセットされる。グリッドマークが提供するメール作成ツール「ピコットブック(仮称)」(9月1日発売)は、端末下部の外部接続端子に接続したペン型スキャナーを利用して、専用冊子のアイコンを読むとメール文章が作成できるもの。接続して電源を入れると、「らくらくホンIV」側にプリセットされているメールアプリが自動的に起動して、メールが作成できる。価格は12,800円で、ドコモショップなどでも一部取り扱われる予定。

 「らくらくホンIV」の大きさは約104×50×17.6mmで、重さは約113g。連続待受時間は、歩数計ON(移動時)で約260時間、歩数計OFF(移動時)で約365時間。連続通話時間は約140分で、連続テレビ通話時間は約100分。ボディカラーはシルバー、ピンク、ネイビーの3色展開。


閉じたところ 開いたところ

側面部 もう一方にはmicroSDカードスロット

底面部にはワンタッチブザーなどがある 接写切替スイッチ

メインカメラの下に赤外線通信機能がある ヒンジ部中央にストラップホール

ピコットブック アイコンをスキャンするとメーラーアプリに文字が入力される

待受画面 メニュー画面 GPS機能メニュー

ナビ起動時に一瞬だけJavaのロゴが確認できる 位置情報を確認 地図画面

自宅を登録すれば帰宅ナビとして利用できる 音声検索機能 試した限りでは音声認識の精度は高かった

経路検索結果表示 ワンタッチボタンで位置情報も送信できる

撮影画面 撮影メニュー メール画面でデコメールのテンプレートを左右キーで切り替えられる。テンプレートは67種類用意される

おサイフケータイ対応「らくらくホン」を検討

ドコモの永田氏
 発表会でプレゼンテーションを行なったのは、NTTドコモ執行役員でプロダクト&サービス本部プロダクト部長の永田 清人氏。同氏はドコモが取り組んでいるユニバーサルデザインについて説明。「いろいろな人に携帯電話を簡単に使っていただきたい」と話し、高齢者や障害者にも配慮した端末を提供しているとした。

 なお、同社の「らくらくホン」シリーズは、今年4月に累計販売台数で1,000万台を突破した。ドコモの使いやすさへの取り組みがある程度ユーザーに理解されていると話した。同氏によれば、今後の「らくらくホン」シリーズでは、おサイフケータイへの対応なども検討しているという。

 ドコモでは今後、使いやすさへの配慮をメジャーラインナップとなる70Xi/90Xiシリーズにも拡大していく考え。会場の説明員は、「ドコモの端末は使いやすいと言われたい」と語っていた。


アクセシビリティ評価 シリーズ累計1,000万台突破

ラインナップ 歴代のらくらくホン


URL
  ニュースリリース
  http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/070712_01.html
  グリッドマーク
  http://www.grid-mark.co.jp/


(津田 啓夢)
2007/07/12 15:01

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