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ソフトバンクモバイルは、20色のカラーバリエーションを用意した「812SH」やワンセグ対応のスライド型端末「911T」など、春モデルを発表した。
今回新たに発表されたのは、ワンセグ対応のスライド端末「911T」、モバイルSuica対応で全20色の「812SH」、812SHベースでカメラなしのビジネスケータイ「813SH」、320万画素カメラやGPS搭載の「813T」、薄さ13.5mmのワンセグケータイ「805SC」、200万画素カメラ搭載の「706P」、スリムなラウンドフォルムボディの「706N」、薄型端末「707SC II」、薄さ8.4mmの「708SC」、フルキーボード搭載ビジネスケータイ「X01NK」の10モデル。
派生モデルとなる「ホークスケータイ812SH」「813SH for Biz」「707SCスワロフスキークリスタルバージョン」や、「コドモバイル812T」などもあわせて紹介されたほか、ホワイトプラン向けオプションプラン「Wホワイト」なども発表された。
■ 孫氏が語る「さらに薄く、薄さに付加価値を」
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25日の発表会では、14機種も発表
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25日、都内でソフトバンクモバイル春モデルの新機種発表会が開催され、代表取締役社長の孫正義氏がプレゼンテーションを行なった。
孫氏は、春モデルの特徴を紹介する上で「他社の春モデルが発表されたが、当社はもっと薄く、もっときれいなワンセグ端末を提供する。ボーダフォン時代はなんとなく分厚くて、色が少なくて格好悪いという評価がかなりあったと思うが、今冬の調査では満足度の比率が一気に上がった。ワンセグ・薄型を次のステージに推し進めたい。もっとスリム、そしてスリムに付加価値ということだ」と述べ、携帯電話の薄型化というトレンドに対して、同じ方向を選びながらも差別化を図る姿勢を打ちだした。
今後も薄い端末をリリースし続けるのかどうかについて、孫氏は「薄さナンバーワンというポジションを占め、当社の携帯電話の平均的な薄さは他社をしのいでおり、今後も追求していきたい。基本技術として薄さを突き詰めれば、デザインなどで必要な場合、いつでも厚みを増した端末は提供できる」とコメント。また、iPodとのセット販売に関しては「今後もできるだけ続けていきたい。音楽再生機能を搭載するために分厚くなる、というのはナンセンスだと思うが、今回のラインナップでは、音楽再生付きでも薄い」とも述べた。
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薄型化をアピール
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薄型化だけではなく、さらに付加価値をつけていくという
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■ カラーバリエーションについて
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「世界初」と紹介された
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パントーンとのコラボをアピール
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20色というカラーバリエーションが用意される「812SH」については、「十人十色と言う言葉があるけど、これは“20人20色”。さまざまなライフスタイルや好みにあわせ、その人の心を掴む世界初の20色だ。これはまさにファッショナブルに携帯電話を変えていくということ」とした。ボディカラーの充実という選択肢を採った理由については「ここ2~3カ月、女性ユーザーは比率では少なかった。女性のニーズに応えるべく用意した」とした。
また、ゴージャスさを出すため、707SCのスワロフスキーモデルが登場することに触れた孫氏は「ファッションの世界を感じて欲しい。日本で最も大きいと言われるファッションイベントのTokyo Girls Collectionでも披露する」と語った。
質疑応答の際、多数のカラーバリエーション展開に関して、在庫管理などについて尋ねられると、「確かに今でも人気機種は品薄で、在庫切れというところが続出している。予想以上に多くの注文をいただいた形で、増産体制に入っている。20色ともなれば、人気色はさらに早くなくなるかもしれないが、日々の動きを確認して、細やかに調整していきたい」と述べた。
それを実現するために、日々の在庫管理を行なう体制づくりを進めていることが明らかにされたほか、中小規模専売店の再編に着手したことも語られた。
■ 上戸彩、菊川怜も登場
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ファッションショー形式で812SHを紹介
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812SHの紹介は、ファッションショー形式で行なわれた。各色にあわせた服装に身を包んだモデルたちが、次々と壇上に現われ、会場内のステージ上を歩いて、来場していた報道関係者や証券関係者にアピール。ステージの最後には、812SHのビビッドピンクを手にした上戸彩と、グリーンを持つ菊川怜が続けて登場した。
上戸は「ビビッドピンクがかわいいけれど、イエローもいい。いつもは白いケータイなので、それもいいと思う。機能がたくさんあるので、すごく楽しみ」と述べ、菊川は「1機種20色というのは世界初と聞いて、どれもかわいいので毎日変えたいと思ったくらい。今日持っているグリーン、2台目としてイエロー、3台目としてピンクを持ちたい、と思い描いている」と話した。
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上戸彩も登場
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歩きながら、報道陣に携帯を向けていた
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菊川怜は、812SHのグリーンを持って登場
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壇上で並んで撮影していると、報道陣から孫氏に「O ROKR」を身に着けるよう依頼される
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「O ROKR」の装着に、やや照れる孫氏
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■ ゴールドプラン・ホワイトプランの加入数は?
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AQUOSケータイの好調ぶりも紹介された
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新割引サービスの「Wホワイト」の紹介において、孫氏は「ホワイトプランは開始から10日弱だが、既に50万人加入している。この中には、新規が10万人弱、既存ユーザーの変更も含まれる。昨年10月23日から開始したゴールドプランは、約2カ月で100万人に達しており、それと比べ、ホワイトプランは大変はやいペースで広がっている」と語った。
また2006年に発売した機種では、905SHが発売から5カ月間、ワンセグ対応機種として販売シェア1位であったこと、911SHが同じくワンセグ対応機種として12月分の販売シェア1位であったことが明らかにされた。
■ iPhone、SIMロックなどについて
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ソフトバンクモバイルの端末・サービスともに他社より優れるとアピールした孫氏
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発表以来、話題となっている米アップル社の「iPhone」に関する質問を投げかけられると、孫氏は「今の時点ではノーコメント。ただ、素晴らしい製品だとは思う」と述べるに留まった。「iPhone発表時には、“世界の携帯電話を5年リードしている”とアップルはコメントしているがどう思うか?」という質問に対しては、「iPhoneは素晴らしいと感じているが、今日の時点ではアメリカにも日本にも存在しない製品だ。日本の携帯電話は欧米よりも遙かに進んでおり、その中でも当社の製品・サービスは最も優れていると自負している」と述べた。
法人市場への取り組みについては「日本テレコム(現ソフトバンクテレコム)買収によって多くの法人顧客との窓口ができた。そこへ積極的に攻めていきたい。また中小企業にも、さまざまな販売チャネルを活かしていきたい。既にゴールドプラン・ホワイトプランで、多くの企業から問い合わせ・購買が着実に増えている。もっと勢いづくのではないか」と展望を示した。
SIMロックについては「奨励金モデルのまま、安易にSIMロックを外すと、携帯電話を安価に仕入れて翌日には海外に転売されるということが考えられる。これは経営的に成り立たない。SIMロックの解除は、重要な検討課題だが、条件をそれなりに整えてから、ということになる」と説明した。
■ URL
ソフトバンクモバイル
http://www.softbank.jp/
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・ 「ホークスケータイ」の詳細が明らかに
・ ソフトバンク、ホワイトプラン向けのオプション「Wホワイト」
・ 家族の場所を確認できる「イチなび」
・ 遠隔操作で携帯ロック、法人向け「安心遠隔ロック」
・ ソフトバンク、一部の料金プラン・割引サービスを受付終了
(編集部)
2007/01/25 13:17
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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