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マイクロソフト、丸の内オアゾで「Windows Mobile」のイベント

マイクロソフトの佐分利氏

ノートパソコンなどと比べても成長性の高いスマートフォン市場
 マイクロソフトは、都内の「丸の内オアゾ」1階の特設会場にて、19日、20日の2日間、「ウィンドウズケータイ一周年記念イベント」を開催する。Windows Mobileに関連するミニセミナーが実施されるほか、NTTドコモ、ソフトバンクモバイル、ウィルコムのWindows Mobile対応端末に触れられる体験コーナーも用意される。

 19日にはマイクロソフトが、同会場にて報道関係者向けに説明会を開催。Windows Mobileの現状や今後の戦略などが語られ、キャリアの担当者が登壇してコメントが寄せられたほか、IT業界アナリストの栗原 潔氏とマイクロソフト担当者との対談も行なわれた。

 Windows Mobileの戦略については、マイクロソフト 執行役 常務 ビジネス&マーケティング担当の佐分利 ユージン氏から説明された。同氏は、技術革新や投資コストの低下、一層の生産性重視、パーソナル化する端末などの理由から、企業においてもモバイル化が進んでいると指摘。「世界の携帯電話の出荷の伸びは下がってきているが、スマートフォンと呼ばれるカテゴリの成長率は高い。日本は特に法人向けがこれからで、さらに高い成長率で伸びていくのではないか」との見方を示した。

 日本におけるWindows Mobileの戦略では、国内で初めて同OSを搭載したウィルコムの「W-ZERO3」の発売から1年が経ったことを述べ、今後もいろいろなシナリオを用意しているとし、「海外からは3年送れたが、これからはどんどん伸びていく。2007年にはさまざまな機能の端末で最低10機種は狙っていきたい」と端末数にも言及。「VistaやOfficeが注目される会社だが、6四半期黒字を続けるなど、Windows Mobileも着実に事業化している。我々は“3×3”と言っているが、今後3年で、毎年出荷台数を毎年3倍にしていきたい」と意気込みを述べた。


通話もできるWindows Mobile端末を「ウィンドウズケータイ」として充実させていく Windows Vistaに搭載される「Windows Mobile デバイスセンター」機能も解説。Windows Mobileとの同期が手軽に行なえる

ウィルコムの太田氏は発売されたばかりのW-OAM対応W-SIMもアピール

ドコモの廣野氏は、Windows Mobileの試作機のエピソードも披露
 キャリアの担当者として登壇したウィルコム 営業開発部長の太田 靖士氏は、ワンセグチューナーの発売や名刺読み取りアプリの販売などさ周辺機器なども充実している現状を紹介し、「ドコモやソフトバンクもスマートフォンを揃えてきているが、時に競争し、時に協力しながらウィンドウズケータイの市場を盛り上げていきたい」と語った。

 NTTドコモ プロダクトビジネス部 開発戦略担当部長の廣野 正彦氏は、法人向けのスマートフォン「hTc Z」の発売が「貴重な経験になっている」とし、「ケータイの世界がWindowsとともに進化し始めている。ケータイ先進国の日本でWindows Mobileがどう展開していくのか非常に興味を持っている」と述べた。

 ソフトバンクモバイル マーケティング本部 MD統括部 プロダクトマーケティング部 部長の田中 義昭氏は、「X01HT」を「多彩なラインナップの中でもユニークなポジションを狙ったもの」とし、「今後、モバイルでオープンなインターネットが実現すれば、さらに利用者が広がるのではないか」との見方を示した。

 栗原 潔氏との対談では、同氏のWindows Mobileの使い方などが紹介されたほか、キャリアやメーカーへの要望として「端末の選択肢が増えてほしい。単独だけでなくExchangeのホスティングなどサポートも充実して欲しい」との意見が述べられた。


ソフトバンクの田中氏は、オープンなインターネットの実現をかかげる 対談の様子。右が栗原氏、左はマイクロソフトの梅田氏

20日の午後まで丸の内オアゾ1階にてミニセミナーなどが開催 ウィルコム、ドコモ、ソフトバンクの各機種に触れられる体験コーナーも用意されている


URL
  イベント案内ページ
  http://www.microsoft.com/japan/windowsmobile/events/1stAnniversary.mspx
  Windows Mobile 案内ページ
  http://www.microsoft.com/japan/windowsmobile/default.mspx


(太田 亮三)
2006/12/19 14:52

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