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ドコモの「HSDPA」、その実力は?

今回のデモはNEC製端末を使って行なわれた
 2月1日、NTTドコモは高速無線通信の「HSDPA」に対応した試作機を発表した。最大で下り3.6Mbpsという通信速度を実現できるHSDPAだが、その実力のほどは? iモーションのダウンロードとFTPでのデータ送受信という2種類のデモの模様を紹介しよう。

 HSDPAとは、NTTドコモのFOMAやボーダフォンの3Gで採用されている通信方式「W-CDMA」の進化版に位置付けられた通信方式。W-CDMA方式が3G(第3世代)の携帯電話と称されることから、HSDPAを3.5Gと呼ぶこともある。理論上、下り最大14.4Mbpsという通信速度が可能なHSDPAだが、今回ドコモが開発した試作機では下り最大3.6Mbpsという通信速度が実現されている。

 まずiモーションのストリーミング受信。同じコーデック、同じ再生時間ながら、下り最大384kbpsという従来のFOMA端末では、434KBというファイルサイズのデータを受信し、一方のHSDPA対応の試作機では、1,863KB(約1.8MB)というファイルサイズのデータを受信した。両機を並べて、ほぼ同時にストリーミング受信を開始したが、映像再生が終わるタイミングは、ほぼ同時。つまり、HSDPAのほうがより大容量のコンテンツをスムーズに受信できた。映像のクオリティとしても、大容量ファイルのほうが滑らかでコマ落ちのない映像となっており、高速化することの恩恵が端的に示されている。


左が通常のFOMA端末(N902i)で、右がHSDPA対応の試作機

従来のFOMA端末では434KBというファイルサイズのデータを受信 HSDPA対応試作機では1.8MBのファイルを受信

 一方、FTPによるデータ受信のデモンストレーションでは、HSDPAの通信速度がどの程度のものか示された。5MBのファイルを転送した場合、転送にかかった時間は14秒、最大速度は約3.2Mbpsと、理論値に近い数値となった。今回の試作機では、現状のFOMAと同じ周波数帯が利用されているとのこと。ただし、商用化される際には、基地局に接続するユーザー数などの要因によって、今回の通信速度よりも幾分か遅くなるものと思われる。

 同社では、2月13日からスペイン・バルセロナで開催されるイベント「3GSM World Congress」で今回の試作機を出品し、これらのデモンストレーションを披露する予定だ。


FTPでのデータ転送デモ 5MBのファイルを14秒で転送した


URL
  NTTドコモ
  http://www.nttdocomo.co.jp/

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(関口 聖)
2006/02/03 18:26

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