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902iシリーズのポイント、ここが使いやすくなった

 NTTドコモは、「プッシュトーク」などの新サービスに対応した新FOMA「902iシリーズ」を開発した。D902i、F902i、N902i、P902i、SH902i、SO902iの合計6機種のラインナップとなる。発売時期や価格は未定だが、冬のボーナス商戦に向けて投入される予定で、早ければ11月中にも、6機種のうち、いずれかが発売されると見られる。

 同社では19日、都内で発表会を開催。同社執行役員でプロダクト&サービス本部マルチメディアサービス部長の夏野 剛氏からプレゼンテーションが行なわれた。

 902iシリーズでは、トランシーバーのように会話できる新サービス「プッシュトーク」や、FeliCaを活用して実店舗でクーポンなどの情報を取得できる「トルカ」、701iシリーズで採用された疑似プッシュ型情報配信サービス「iチャネル」を新たにサポート。

 iアプリやiモーション、メールなどの仕様は901iSシリーズと同等で、iアプリの本体サイズやスクラッチパッドのサイズなどに変更はない。ただし、「P902i」のみ、着うたなどをminiSDカードに保存可能で、iアプリのスクラッチパッドを、内蔵メモリだけではなく、miniSDカードに設定することもできる。

 「プッシュトーク」「トルカ」の詳細や、各機種の詳細情報は、それぞれ個別記事をご覧いただきたい。


従来サービスも機能拡張

デコメールではインライン挿入が可能に
 既存サービスとして提供されている中では、デコメール、テレビ電話、Gガイド番組表リモコン、セキュリティスキャンで機能拡張が施されている。

 従来の「デコメール」では、画像素材を文章中に入れると、その部分で必ず改行していたが、902iシリーズでは「インライン挿入」がサポートされ、改行しないまま表示できるようになった。このため、画像素材がフォントと同程度のサイズであれば、絵文字代わりに利用できるようになる。

 これまでのFOMAでは、通常の通話着信に応答するボタンと、テレビ電話用の応答ボタンが異なっており、テレビ電話がかかってきた場合に通常用の応答ボタンを押すとキャラ電が表示されるようになっていた。902iシリーズでは、通常ボタンを押しても自分自身の映像を送出できるようになったほか、受話用スピーカーではなく、外部出力用スピーカーから相手の声が聞こえるようになり、受話ボタンを押すだけでハンズフリー通話ができる。

 iアプリとしてプリセットされている「Gガイド番組表リモコン」は、地上デジタル放送の番組表をサポート。902iシリーズでは番組表を見ながら、リモコンとして家電を操作するだけになるが、2006年4月開始予定の「ワンセグ」に対応したP901iTVに搭載される「Gガイド番組表リモコン」では、アプリ上で選局して視聴できるようになる。

 またセキュリティスキャンでは、「自動更新機能」が追加され、あらかじめ設定しておけば、サーバー側から自動的にセキュリティパターンの更新が行なわれ、ユーザーから操作することなく、動作するようになっている。

 このほか、902iシリーズでは、1台の端末に新たな電話番号を付加できる「マルチナンバー」もサポートされている。


テレビ電話の操作性向上も図られている Gガイド番組表リモコンは地上デジタル放送対応に

ドコモ夏野氏、「プッシュトークは手軽に使って欲しい」

NTTドコモ 執行役員 プロダクト&サービス本部マルチメディアサービス部長の夏野 剛氏
 プレゼンテーションを行なった夏野氏は、プッシュトークなどの新機能や、デコメールなどの機能拡張をアピール。

 プッシュトークについて同氏は「多人数が参加でき、メールとも音声通話とも異なる、新たなコミュニケーションの方法になるのではないか。通常の音声通話と異なり、2秒ほどディレイ(遅れ)が発生するが、同時にその場にいなければ気にならないだろう。ただし、長く話そうとしたり、相手の話す内容を途中でさえぎったりするような会話には向いていない。トランシーバーと電話の違いがあるように、音声通話と競合するのではなく、どちらも用途がある」と述べた。

 また、プッシュトーク用の定額コース「カケ・ホーダイ」の名称については、「トランシーバー風の使い方だが、ユーザーからすれば電話をかけるという感覚になるだろう。既にパケット通信の定額サービスである“パケ・ホーダイ”が存在することもあり、この名称になった」とした。

 902iシリーズ全体について紹介した夏野氏は、「PSPに引けを取らないゲームタイトルが続々と登場する。iアプリの仕様は変更していないが、OSも含めて、高速処理が実現されていることが、従来機種との一番の違いではないか」と自信を見せた。

 P902iでは、一部コンテンツをminiSDカードに保存できるようになっているが、機種変更を前提とした仕様ではない。夏野氏は「基本的には、著作権ホルダーである各コンテンツプロバイダの判断次第」と述べる一方で、機種変更時にも一度購入したコンテンツをスムーズに移行できる方策も検討する意向を示した。


音楽再生機能もアピールされた iチャネルの「お好みチャネル」向けコンテンツも


URL
  ニュースリリース
  http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/20051019.html

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(関口 聖)
2005/10/19 19:43

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