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日立、携帯機器に搭載できるサイズの指静脈認証装置

今回開発された、小型の指静脈認証装置

説明を行なった日立製作所 中央研究所 知能システム研究部 研究主幹の宮武孝文氏
 日立製作所は、指から静脈パターンを測定し、個々人を認証できる「指静脈認証装置」において、従来よりも1/20の容積に小型化されたものを開発した。2005年度中にも製品化される予定で、更なる小型化を実現することで、2008年度以降に携帯電話へ搭載していく考え。

 同社では3日、都内で報道関係者向け説明会を開催。同社 インターネットプラットフォーム事業部 副事業部長の小島啓二氏、同事業部 開発本部モバイル設計部 部長の加藤晋弘氏、同社中央研究所知能システム研究部 部長の禰寝義人氏、知能システム研究部 研究主幹の宮武孝文氏が出席した。

 同社では、かねてより指から測定可能な静脈認証装置を開発、提供してきた。2003年にはオフィスなどへの入室を管理するものが製品化され、2005年には金融機関のATMで利用される顧客確認用装置がリリースされ、9月から稼働しているという。

 また、パソコン向けの製品では、ログイン時に静脈認証できる装置が周辺機器として2004年に製品化されており、今回開発された装置が製品化されれば、ノートパソコンやPDAなどへ内蔵できるようになる。

 大きさは39×34×15mm(奥行×幅×高)で、指を置く開口部は25×17mm。容積は従来製品の1/20で、開口部の面積も従来の半分となっている。指の静脈を透かすために設けられた光源は、従来製品では開口部の上部、あるいは側面に設置されていたが、今回開発されたものでは本体下部に設置されている。開口部に指を置くと、光源から発せられた光が静脈を透過する様子をCCDカメラで観察し、認証を行なう。

 静脈認証は、ユーザーの年齢層によって使い勝手が異なるようなこともなく、指紋認証に比べて、認証が速いことが特徴。また静脈が指の中にあるという点も不正利用のリスクを低減させる要因になるという。

 同社では2005年度中にも本製品を内蔵した法人向けノートパソコンを製品化する予定。その後も開発を続けて更なる小型化を図り、2008年度以降を目処に、携帯電話でも内蔵できるサイズの装置を開発していく。


側面から見たところ。この中に光源やCCDカメラなどが内蔵されている 実際に指認証装置を組み込んだノートパソコンで、デモを披露。認証完了までの速度は1秒もかからない

従来は、開口部の上、あるいは開口部上の側面に光源が設置されていた 下部に光源を置くことで小型化を実現

従来より1/20というサイズになった 製品ロードマップ。携帯電話への搭載も予定されているが、今回の製品よりも1/4、あるいは1/5程度のサイズにする必要があるとの見通しが示された


URL
  ニュースリリース
  http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2005/10/1003.html


(関口 聖)
2005/10/03 14:42

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