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「iモード FeliCa」、開始当初は11社が対応サービス提供
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非接触ICチップ搭載の携帯電話を利用する新サービス「iモード FeliCa」が7月上旬に開始される。16日に催された記者会見では、開始当初より対応サービスを提供する11社のデモンストレーションが披露されていた。
現時点で、「iモード FeliCa」に対応するサービスは計39社から提供されることが明らかにされている。このうち、11社のサービスが端末発売と同時期にスタートする予定だ。
■ プリインストールされる「Edy」
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iモード FeliCaの「Edy」に現金でチャージできる専用端末
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ビットワレットの電子マネー「Edy」は、対応端末に最初からプリインストールされる。セキュリティなどを踏まえて、登録できる金額は、最大5万円に設定されている。電子マネーの残高が少なくなった場合、ビットワレット提供の専用端末かiモード経由でチャージ(追加)できるようになっている。現金でチャージする場合は専用端末を利用することになる。使い方としては、端末を所定の場所にセットして、紙幣を投入し、「入金ボタン」を押すだけ。入金ボタンを押すまでは、チャージされたことにはならず、またボタンを押した直後に音が鳴ってチャージ処理が完了する。ボタンを押してからチャージ完了までの時間は、1秒もかからないほどで同社担当者は「手続き中に携帯電話を手にとってしまい、チャージの処理がうまくいかないというケースは発生しないだろう」としている。
また操作中に間違って、「Edy」のiアプリを消してしまった場合はどうなるのか。ドコモ広報部によれば「まだ決定はしていないが、端末メーカーとビットワレットのiモードサイトでiアプリを配信する方針。万が一消してしまっても、再ダウンロードしてもらえる」としている。また、水没など携帯電話が故障してしまうケースもあり得るが、こういったケースに対応するため、ビットワレットでは、事前にサービス登録をしたユーザーに対して残高を返還するオプションサービスを提供する。登録料は105円となっており、故障発生後でも登録料315円で残高返還サービスを適用される場合もある。
残高返還を実現できるのは、全てサーバー側にもデータが残っているためだ。ただし、携帯電話を紛失したり盗難にあったりした場合などに対しては残高返還は行なわないとされている。
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Edyが利用できる店舗は拡大中だ
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店舗に設置されるリーダー(読取機)
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■ 法人向けサービスも提供するam/pm
以前より、カード型のEdyに対応してきたコンビニエンスストアのam/pmでは、iモード FeliCaにも対応する。5月末時点で対応する店舗数は、全国で1,420店。買い物の際にEdyを利用して決済できるほか、500円の購入ごとにキャラクターが育つゲームを楽しめる。
またEdyユーザーを対象にした会員組織「club ap」に入会していれば、100円の購入ごとに1ポイントが付与される。貯まったポイントは、毎月実施されるプレゼントなどへの応募時に利用できる。またclub ap会員は500円の購入ごとにスクラッチカードゲームを楽しめるようになる。
コンビニエンスストアが、単にショッピングする場所に留まらず、ユーザーが楽しめるスポットになり得るサービスの提供が予定される一方で、同社では企業の事務所や大規模なマンション向けにiモード FeliCa対応の自動販売機を設置する事業も行なう。会場で披露されていた自動販売機では、サンドイッチや飲料などコンビニエンスストアで扱われる商品がそのまま展示されていた。残念ながら、設置場所はあくまでも事務所やマンションなどに限られるとのことで、街中では利用できないものになる。
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店頭でスムーズな支払いが可能になる
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法人の事務所やマンションなどに設置されるという自販機
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■ 大阪ミナミにiモード FeliCa対応の施設
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大阪でオープンするサミー運営の施設は、iモード FeliCa対応になる
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大阪・道頓堀、いわゆる“ミナミ”と呼ばれる繁華街に7月2日、iモード FeliCa対応の娯楽施設「サミー戎プラザ」がオープンする。商売繁盛を招くという七福神の“えべっさん”をモチーフにしたこの施設は、1~2階がアミューズメント施設「サミーズレグノ道頓堀店」、3階がトレーニングジム「トータル・ワークアウト戎橋店」、4階がカラオケや食事が楽しめる「aria blu OSAKA」、5~7階が商店街を題材にしたテーマパーク「道頓堀極楽商店街」で構成される。iモード FeliCaが正式スタートすれば、館内全ての決済がEdyで支払えるようになる。
■ iモード FeliCaでセキュアな印刷環境を
NTTドコモと富士ゼロックスでは、iモード FeliCaを利用した法人向けプリンタソリューションの提供を予定している。これは、印刷した本人だけがプリンタから出力された印刷物を手にできるようにするというものだ。
仕組みとしては、事務所内のスタッフが利用するパソコンとプリンタに非接触ICカードリーダーを接続するという形になる。パソコンから印刷命令を出す際にiモード FeliCa対応端末で認証を行ない、命令した人がプリンタのそばに行って、プリンタ側のリーダーでiモード FeliCaをかざせば、その時点で印刷が開始される。両社では機密文書が漏洩する危険性を低減できるほか、印刷用ペーパーの削減も見込めるとして、今後営業活動を行なっていく予定だ。
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NTTドコモと富士ゼロックスは、法人向けのプリンタソリューションを展開(スライド右)
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iモード FeliCaが認証時の鍵として使われる
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■ URL
iモード FeliCa サービス概要
http://www.nttdocomo.co.jp/p_s/service/felica/
ビットワレット
http://www.edy.jp/
am/pmジャパン
http://www.ampm.co.jp/
サミー戎プラザ
http://www.sammy.co.jp/japanese/topics/event2004/ebisu/
富士ゼロックス
http://www.fujixerox.co.jp/
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(関口 聖)
2004/06/17 18:41
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