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QuickTimeの新バージョン発表会、ドコモ夏野氏も登場

アップルコンピュータ 代表取締役社長 原田 永幸氏
 アップルコンピュータは、6月3日に発表した「QuickTime 6.3」の詳細を説明する記者発表会を都内で開催した。会場には、同社代表取締役社長の原田 永幸氏や、NTTドコモ iモード事業本部 iモード企画部長の夏野 剛氏、米Apple ComputerでQuickTimeのプロダクトマーケティングディレクターを務めるFrank Casanova氏が登場し、それぞれの立場から新しいQuickTimeをアピールしていた。

 QuickTime 6.3は、さまざまな動画や静止画、音楽データをサポートしたマルチメディアコンテンツ配信ソリューション。プレーヤーソフトに別途提供されている3GPPコンポーネントを追加インストールすることで、NTTドコモのFOMA端末やJ-フォンの「J-SH53」で撮影したMP4形式や3gp形式の動画を再生できるようになる。

 新たに携帯電話関連のフォーマットをサポートしたことが新バージョンの大きな特徴となっていることもあり、最初に壇上に立った原田社長は「静止画に加えて、携帯電話の動画を再生できる時代が来たことは、新たなビジネスチャンスのきっかけになる」と力強く語った。また、同氏は、「単にファイルがやり取りできるようになっただけではなく、PC市場のニーズも高まるのではないか」とも述べ、携帯電話との親和性を高めることが同社の業績にも影響を与えるとの期待を示した。


ドコモ夏野氏、今秋のFOMAに自信

NTTドコモ iモード事業本部 iモード企画部長 夏野 剛氏
 続いて壇上に登場した夏野氏は、「他社のリリース会場で挨拶するのは初めてと思う」と前置きし、「今日は意気込んでいる。FOMAを始めて2年。やっとここまで来たという印象だ。今回のQuickTimeの対応は、iモードのような携帯電話のインターネットとパソコンのインターネットが融合するということの1つの象徴、大きなきっかけだ」と感慨深げに述べた。

 さらに同氏は、今秋以降に控えているというFOMAの新ラインナップについても言及。「これまでは本当に心配をかけたが、今年はかなりいい感じ。今年度の後半には魅力的な新端末をガツンとぶつけていく。今発売されている505iシリーズは既に20万台を越えているが、今度のFOMAは、505i端末と同様にミリオンセラーを狙える」と述べ、かなり強い自信を表わした。


パソコンでエンコードしてFOMAで閲覧

左手にP2102V、右手にNokia 3650を手にしているApple Computer QuickTime プロダクトマーケティングディレクター Frank Casanova氏
 発表会の後半は、Frank Casanova氏からQuickTimeの説明とFOMA端末を使用したデモンストレーションが披露された。同氏は、「QuickTimeを使って、携帯電話へコンテンツ提供することをサポートしていきたい」と語り、正式版のリリース前に、ドコモ経由でコンテンツプロバイダへQuickTime 6.3のプロトタイプ版を提供し、iモーション向けコンテンツの製作に利用されていたことなどが明らかにした。

 デモンストレーションでは、会場に設置されたパソコンで、アーティストのプロモーションビデオや、遊園地で遊ぶ子どものビデオなどを、同社の映像オーサリングソフトであるFinal CutやiMovieなども用いて、3GPP規格の動画にエンコード。そしてファイルをオンラインストレージサービス経由でFOMAにダウンロードし、再生した。

 最後に行なわれた質疑応答では、MPEG-4関連特許を所有する企業で構成されている業界団体・MPEG LAがコンテンツプロバイダにもライセンス料を求めていることなどについて尋ねられたCasanova氏は、「懸念とされている点は、前バージョンのQuickTime 6が発表される1週間前に明らかにされた。我々も納得していなかった。それからルール変更などの手順を踏んでいる。FOMAなど3GPP規格の動画は有償になるが、(対応コーデックの1つである)H.263だと無償だ」と述べるに留まった。


Final Cutのエンコード設定画面。FOMAにあわせた設定が用意されている サイズもFOMAを意識したもの

FOMAで撮影した動画 FOMAの動画をメール経由でパソコンに取り込む

プロモーションビデオをエンコードして、P2102Vで再生 思い出のビデオも携帯電話で持ち歩けるように


URL
  アップルコンピュータ
  http://www.apple.co.jp/

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(関口 聖)
2003/06/10 19:56

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