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第62回:いまどこサービスとは
大和 哲 大和 哲
1968年生まれ東京都出身。88年8月、Oh!X(日本ソフトバンク)にて「我ら電脳遊戯民」を執筆。以来、パソコン誌にて初歩のプログラミング、HTML、CGI、インターネットプロトコルなどの解説記事、インターネット関連のQ&A、ゲーム分析記事などを書く。兼業テクニカルライター。ホームページはこちら
(イラスト : 高橋哲史)


いまどこサービスとは

 いまどこサービスは、NTTドコモのPHS向けのサービスで、PHSを持っている人のおおよその現在位置を、FAXやWebなどで知ることができるというものです。PHSを持っている本人ではなく、それ以外の人に現在位置を知らせるサービスで、例えばひとりで出かける子供やお年寄りにPHSを持たせておいて、保護者の方が今その人がどこにいるのかを知るといったような使い方ができます。

 サイバーマップジャパンが運営するWebサイト「いまどこマピオン」を利用した場合では、このサービスに契約したPHSの電話番号と暗証番号を入力することで、下図のようにWebページでPHSの現在位置とその周辺地図を表示させることができます。なお、当然ですがプライバシーの問題があるので、契約したパスワードがないと特定の電話の位置を知ることはできません。


「いまどこマピオン」のデモ画面。このように、PHSがいる位置をWebページの地図上で表示してくれる。なお、「いまどこマピオン」のデモはこちらで体験できる

対応端末と料金プラン

「いまどこサービス」の専用端末「P-doco?mini」。重さ約27gの非常に小さなサイズで、子供の荷物にぶらさげたり持たせても負担にならない大きさだ
 この「いまどこサービス」はPHSの付加機能となっているので、サービスを利用するには「いまどこサービス」に対応したPHS端末と、別途「いまどこサービス」の契約が必要になります。

 対応端末は、位置情報専用端末「P-doco?」「P-doco?mini」「P-doco? little(法人向け)」、ドッチーモ「SH811」「SH821i」、パルディオ「641P」「641S」「611S」「621S」「622S」「331S-II」「331S」「332S」「341S」「ドラえホン」、Picwalk「SH712m」など。データ通信専用カード「P-in」「P-in Comp@ct」も対応しています。

 なお、「P-doco?」などの位置情報専用端末を利用する場合には、「P-doco?プラン」という料金プランが用意されており、この場合、通話は利用できませんが、いまどこサービスのみを手軽に受けることができます。

 サービスの提供エリアは、パルディオ「641S」と「P-doco?mini」を使用する場合だと、全国のNTTドコモPHSサービスエリアで利用可能となり、それ以外の端末では、契約会社のPHSサービスエリア内でPHSのだいたいの位置を知ることができるようになっています。


いまどこサービスの料金
プラン名称 付加機能使用料 位置情報送信料
いまどこプラン10 月額100円 1回40円
いまどこプラン40 月額400円 1回2円
P-docoプラン 月額980円 1回10円


※「P-docoプラン」はP-doco?専用の料金プラン。契約事務手数料が別途必要


いまどこサービスのしくみと長所・弱点

 いまどこサービスでは、FAXまたはパソコンでPHSの位置を知ることができます。パソコンを使う場合は、サイバーマップジャパンが運営するWebサイト「いまどこマピオン」を利用しますが、いまどこ対応専用ソフトを利用すると、FAXと同様にNTTドコモの「位置情報サービスセンター」から直接位置情報を得ることも可能です。

 位置情報は、下図のようなしくみで提供されます。「いまどこマピオン」を利用する場合では、ユーザーが利用するパソコンからインターネット経由で「マピオン」のサーバーにアクセスします。FAXでは、NTTドコモ内の「位置情報サービスセンター」に直接アクセスし、位置情報サービスセンターが情報を提供するわけです。


いまどこサービスのしくみ。ユーザーがリクエストすると、位置情報センターが複数の基地局と交信し、PHSとの信号の強さから現在位置を把握する。これがFAXまたは「いまどこマピオン」経由でユーザーに届けられる

 NTTドコモ内の「位置情報サービスセンター」は、端末を呼び出して複数の基地局からPHSの電波状況を確認します。その情報がいまどこサービスセンターでコンピュータ処理され、携帯端末の位置情報として把握されると、リクエストに答えてPHSの現在位置情報が提供されます。PHSは基地局の設置間隔が狭いこともあり、比較的高い精度でPHSの位置を知ることができます。精度は都市部でおおむね100m~200m、その他の地域では100m~500mとされていますが、基地局が立てこんでいるところでは数十メートルの精度で位置情報を得ることもできるようです。

 ただし、PHSはビルのそばにいると電波が遮られることがあるため、位置の測定に「電波の強さ」を利用するということは、必ずしも一番近い基地局で一番強く電波を受け取ることができるとは限りません。位置によっては測定された位置と現在位置とで誤差がでることもあります。また、このような仕組みを利用しているので、状況によってはサービスが利用できないこともあり、その点に関しては利用時に注意が必要です。

 まず、PHSの電源が切れている場合は、位置がわかりません。それから、「通話中」「ホームアンテナのエリア内にいる」といったような場合も、このサービスを利用することはできません。通話中の場合は、基地局と端末の間の回線がふさがっており、基地局からPHSに位置を知らせろと呼びかけることができないため、端末の位置がわかりませんし、ホームアンテナの場合は、これが電波を中継してしまうため、これを使って待ち受けしていても、正確には基地局からPHSのいる位置がつかめないためです。


・ 「いまどこサービス」サービス案内(NTTドコモ)
  http://www.nttdocomo.co.jp/products/phs/service/ichi.html
・ いまどこマピオン
  http://imadoko.mapion.co.jp/


(大和 哲)
2001/10/02 11:30

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