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第309回:VNC とは
大和 哲 大和 哲
1968年生まれ東京都出身。88年8月、Oh!X(日本ソフトバンク)にて「我ら電脳遊戯民」を執筆。以来、パソコン誌にて初歩のプログラミング、HTML、CGI、インターネットプロトコルなどの解説記事、インターネット関連のQ&A、ゲーム分析記事などを書く。兼業テクニカルライター。ホームページはこちら
(イラスト : 高橋哲史)


他のコンピュータから別のコンピュータのデスクトップを操作するソフト

 VNCは、「Virtual Network Computing」の略で、あるコンピュータからネットワーク越しに、他のコンピュータのデスクトップを操作できるソフトウェアです。

 WindowsやX Window Systemなど、グラフィカルなユーザーインターフェイスを持つOSが動いているコンピュータを、他のグラフィカルなインターフェイスを持つコンピュータから操作できます。

 このVNCにはサーバーソフトとクライアントソフトがあります。あるコンピュータにVNCサーバーソフト、もう1つのコンピュータにVNCクライアントソフトをインストールすると、VNCクライアントソフトの動いているパソコン上にサーバーソフトの動いているコンピュータのデスクトップ画面が表示されます。そして、クライアントマシンのキーボードやマウスを使って、サーバーソフト側のパソコンを遠隔操作できるのです。


さまざまなプラットフォーム上に対応

携帯PCコントローラiVNC

携帯PCコントローラiVNC
 もともとVNCは、イギリスのOlivetti Research Laboratoryが開発したフリーソフトウェアでした。無償で配布され、このソフトが使う通信手順であるRFB(Remote Frame Buffer)プロトコルも無償で公開されていました。

 開発元であるOlivetti Research Laboratoryが、AT&Tに買収されAT&T Laboratories Cambridgeとなった後、AT&Tの事業再構築のために解散してしまったため、現在ではオリジナルのVNCの開発は終了しており、「RFBやその派生プロトコルを使ったリモートデスクトップ操作ソフト」のカテゴリー名称として、その名前が残っています。

 VNCはその通信手順が広く公開されていたために、現在、多くの派生ソフトが流通しています。たとえば、データの圧縮率を高めたプロトコルを利用して回線帯域の少ない環境でも快適に使えるTightVNC、ビデオドライバーソフトの改良により動作の高速化を実現したUltraVNCなどが存在します。

 その中でも、RealVNCというソフトは、Olivetti Research LaboratoryでのオリジナルのVNCを開発者であるAndy HarterやTristan Richardsonらが参加するRealVNC Ltd.が提供しており、実質的には、このソフトがオリジナルのVNCを継承するソフトと見なされています。

 また、VNCは、さまざまなプラットフォーム上で実行できることも特長の1つとなっています。

 Windows、Linux、Solaris、Java環境とさまざまな環境に適したソフトが用意されています。Windows系OSのパソコンをLinuxやSolarisの搭載されたワークステーションの画面から操作することもできますし、また逆も可能です。ちなみに、Mac OS用のApple Remote DesktopもVNCと互換性のあるソフトで、RealVNCやTightVNCサーバーが動作するパソコンのデスクトップを操作できます。

 携帯電話用にもいくつかのVNCクライアントソフトが開発されており、携帯電話からWindowsパソコンなどのデスクトップを操作することが可能です。

 たとえば、μVNCという製品は、日立システムアンドサービスが提供しているVNCクライアントで、W41H、W32SA、W32T、W33SA/SAIIなどのau携帯電話、ドコモのWindows Mobile対応のスマートフォンであるhTc Zなどで利用できます。

 また、POCKETが配布する「携帯PCコントローラiVNC」というソフトは、その名前の通り、iアプリのVNCクライアントソフトで、iモード対応の携帯電話から、VNCサーバーが動いているパソコンのデスクトップを操作することが可能です。



URL
  ソフトライブラリ VNC[窓の杜]
  http://www.forest.impress.co.jp/lib/inet/servernt/netuty/vnc.html

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(大和 哲)
2007/02/07 11:37

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