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第139回:イベント課金 とは
大和 哲 大和 哲
1968年生まれ東京都出身。88年8月、Oh!X(日本ソフトバンク)にて「我ら電脳遊戯民」を執筆。以来、パソコン誌にて初歩のプログラミング、HTML、CGI、インターネットプロトコルなどの解説記事、インターネット関連のQ&A、ゲーム分析記事などを書く。兼業テクニカルライター。ホームページはこちら
(イラスト : 高橋哲史)


 イベント課金とは、料金を徴収する際に何かを使ったり、何か操作をしたりするなど起こったこと1回1回を単位にして料金を設定する方法です。たとえば、サイトにアクセスする部分も含めて音楽1曲のダウンロードが△△円、というように価格が設定されます。

 海外ではボーダフォンが「Vodafone live!」などのメニューで導入していますが、日本ではJ-フォンが2003年秋にも本格提供する3Gサービス向けにこの方式の課金を行なうことを検討しています。


イベント課金でパケ死がなくなる?

 J-フォンが行なおうとしているこの「イベント課金制」でユーザーへの影響は、まず、「携帯電話が多機能になってもパケット代が高額にならない」という点があげられます。

 現在の携帯電話では、様々な操作でデータ通信を行ないます。たとえば、着信メロディのデータのダウンロード、写真付きのメールの送受信などをするたびにデータが回線を通じてやりとりされます。現在、携帯電話事業者は通信費として、このデータの量、つまりパケット量に応じた料金を徴収しています。いわゆる「パケット通信料」です。

 しかし、携帯電話が高機能になるにしたがって、通信するデータの量は爆発的に増えつつあります。たとえば、携帯電話にはデジタルカメラ機能がつき、撮影した画像をメール添付して送る、いわゆる「写メール」機能を考えてみましょう。以前は10万画素だった携帯電話で撮影できる画像が、30万画素、そして今ではメガピクセル、つまり100万画素の画像を撮影できる携帯電話もあります。もしメールに100万画素の画像を添付して送った場合、単純に考えるとデータの量は10万画素の画像を添付した場合の10倍になります。つまり、パケット代も10倍になってしまうわけです。

 特に、3Gサービスの携帯電話では静止画だけでなく動画も扱うようになります。動画というのは静止画を次々に表示することで動いている絵を表現するわけですから、MPEGやNancyなどのコーデックでは様々な方法を使ってデータを圧縮しているとはいえ、静止画の数十倍から数百倍のデータ量を扱うこともざらです。そうなると、従来通りにパケット量に応じて料金が徴収されると非常に高額になってしまうわけです。

 しかし、このようにデータ量が増加したからといってユーザーの負担を増やしてしまっては、より高機能な携帯電話がユーザーに受け入れられません。そのため、事業者によっていろいろな方法で通信料が増えてもユーザーの負担が増加しないような工夫をしています。

 たとえば、NTTドコモの場合は、従来のPDC携帯電話と比べてFOMAではパケット通信料が安くなるようなプランを用意しています。あるいは、DDIポケットのAirH"PHONEのようにどれだけ通信しても料金が変わらないような定額制プランを提供している事業者もあります。


料金をわかりやすく

 このパケット通信費を、「イベント課金」とすることで費用を一定にしよう、というのが2003年秋にも本格提供を予定しているJ-フォンの3Gサービス向けサービスです。パケット通信料に代わって、例えば動画が添付されたムービー写メールの送信1回20円、音楽データのダウンロード1曲100円といったように1つのコンテンツを1回操作することに対して決まった料金が徴収されることになるわけです。ただし実際の価格は、これからどのメニューがどれだけ利用されるか、ネットワークにどれだけ負担になるかなどを考慮しながら決定されることになります。これであれば、たとえムービー写メールがより鮮明、あるいは滑らかな画質になってデータ量が増加しても、料金を気にせずに使えるようになります。

 また、イベント課金にはもう1つメリットがあります。それは、料金の計算が感覚的に非常にわかりやすくなる、ということです。そもそも携帯電話のカメラ機能の画素数が増えて画像が綺麗に大きくなっても、実際、その綺麗さや大きさから、人間が見ただけでは、どのくらいのパケット通信料になるかを正確に把握することはほとんでできません。たとえば、2枚の画像があります。それぞれ圧縮率が違ってれば画像のデータ量は違ってくるわけですが、それが正確に何パケット分になるのか判断がつかないからです。

 しかし、イベント課金であれば、この辺の計算は、たとえば画像が1枚10円であれば、今月はだいたい30枚くらいメールでやりとりしたな、と思えばだいたい300円くらいになっているだろうという計算が簡単にできるわけです。メガピクセル携帯を使って画像付きメールを送りまくってしまってあとで予想外のパケット通信料にびっくりというようなことは起こりにくくなるわけです。



URL
  J-フォン
  http://www.j-phone.com/

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(大和 哲)
2003/07/01 12:43

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