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【LCD/PDP International 2001】
三洋、「有機ELのブレイクは来年中頃以降」

有機ELを搭載した第3世代携帯電話のプロトタイプ。まるではめ込み合成かと思うくらい動画・画像の表現力が優れている
 10月31日~11月2日の3日間、パシフィコ横浜で、ディスプレイ、液晶パネルの展示会「LCD/PDP International 2001」が開催されている。三洋電機のブースは、10月2日から幕張メッセで開催されていたCEATEC JAPAN同様、有機ELをメインにした展示だったが、有機ELや今後の戦略について詳しい話が聞けたのでレポートしよう。

 今回の展示会では、有機ELの展示に関してはほかのメーカーに比べても圧倒的に多く、携帯電話サイズから15インチ液晶ディスプレイサイズまで、さまざまな大きさのプロトタイプを参考出品していた。一番注目を集めていたのは、WORLD PC EXPOやCEATECでも展示されていた第3世代携帯電話のプロトタイプ端末。今回はCEATECの時とは異なり、自由に触れるようにはなっておらず、ガラスケースの中に収められていた。端末の出荷時期や提供先は相変わらず明らかにされていないが、携帯機器向けの有機ELパネルに関しては、来年から量産体制に入る予定とのこと。

 開発担当の説明員に話を聞いたところ、「かなり前から携帯機器向けの有機ELには取り組んできており、成果が出始めている。他社よりも一歩リードしているのでは」と開発力に自信を見せたほか、「サンプルレベルでは相当煮詰まってきた。今現在の課題は実装面での問題や、電話機本体からの熱問題をクリアすることだ」と現在の状況を語った。しかし、市場投入について尋ねると、「携帯電話に関していうと第3世代サービスの本格化待ち。現行のインフラでは有機ELが活かせない。コストを考えると今搭載しても得られるメリットが少ないだろう」と慎重な姿勢を見せ、「有機ELのブレイクは来年中頃以降になるのでは」と予想した。そのほか、「NEC製のFOMA端末(FOMA N2001)に有機ELが搭載されていたことには驚き、開発のペースも急激にアップさせた」と、開発現場の裏話も語ってくれた。


携帯電話向けの2.2インチ有機ELパネル。176×220ドット、フルカラー表示が可能 もちろん「近い将来」向けの低温ポリシリコンTFT液晶も開発している

・ LCD/PDP International 2001
  http://expo.nikkeibp.co.jp/lcd/
・ 三洋電機
  http://www.sanyo.co.jp/


(伊藤 大地)
2001/10/31 17:51

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