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【BREW 2005 Conference】
KDDI高橋氏がauのサービス紹介

高橋誠氏

KDDI 高橋誠氏
 2日に行なわれた講演では、KDDI執行役員コンテンツ・メディア事業本部長兼コンテンツマーケティング部長の高橋誠氏が登場し、KDDIが展開してきたauのサービス内容を紹介した。

 同氏は、3Gへの移行が進んでいる日本市場では、現在「定額制」が重要な要素になっていると指摘。「auのCDMA 1X WINユーザーのうち、77%が定額制を利用している。1XユーザーとWINユーザーのARPUを比べると、1Xユーザーは6,960円、WINユーザーは10,160円と、WINユーザーのほうが約3,000円高い。コンテンツの利用ARPUでも1Xユーザーは平均310円、WINユーザーは平均1,070円と3倍だ。かつて日本市場では“パケ死”する若年層ユーザーが多かったが、定額制の登場によって安心感がもたらされ、利用料を計算しやすくなったため、ARPUが向上した」と述べ、定額制の登場による影響がARPUに表われているとした。

 また、1X WINの発展サービスとして、CDMA2000 1xEV-DO Rev.Aを導入予定としていることを示した同氏は、「Rev.Aの導入は、新たな通信方式を導入しようとしているドコモとの競争において重要だ」とその意義を強調した。

 着うたや着うたフルなどのサービス事例を紹介した同氏は、続けてBREWを活用したゲームコンテンツの状況にも触れた。同氏は「2005年になってから、BREW対応機種は既に7機種投入している。auのBREWコンテンツのうち、81%がゲーム。auのコンテンツ利用状況を見ると、これまで一番人気だった着信メロディは、既に着うたに抜かれた。コンテンツ全体での内訳を見ると、着うたは25%、ゲームは15%、始まったばかりの着うたフルは6%と、これらのコンテンツが高い成長率を示している」と語った。

 同氏は、auの今後の展開として、「1つは定額制。もう1つは他メディアとのコラボレーションだ。キーワードは“トリガー”と“アクション”で、たとえばFMラジオ機能の場合、“ラジオを聞く”という行為がトリガーとなり、興味を持った楽曲の着うたフルを購入するというのが“アクション”になる。BREWに関連した部分では、ゲームコンテンツの進化を目指し、BREWを利用した機能の向上を図っていく」と語り、講演を終えた。


利用動向 1XユーザーとWINユーザーのARPU
 WINユーザーのうち77%が定額制を利用しているという  1XユーザーとWINユーザーのARPUを比較

コンテンツの利用動向 着うた・ゲーム・着うたフルの成長
 コンテンツの利用動向も差が見られる  着うた・ゲーム・着うたフルの成長が著しいという

“トリガー”と“アクション” 他メディアとの協力関係
 今後の展開において、キーワードとなるのは“トリガー”と“アクション”  FMラジオと着うたフルの関係のような他メディアとの協力関係を進めていく

今後はポータルの融合を

 講演前日の6月1日、短時間ながら高橋氏に話を聞くことができた。先日、導入が明らかにされた「KDDI Common Platform(KCP)」について、コンテンツ面に対する影響はどのようなものになるかという質問を投げかけたところ、同氏は「基本的に端末メーカーにおいて、開発が楽になるという効果を期待している。この点が進めば、BREWコンテンツの動作環境が共通化されることも期待され、端末開発だけではなく、コンテンツ開発においても従来よりコスト抑制が実現できるのではないか」と答えた。

 また、ゲーム、音楽、書籍と3つのポータルが誕生したEZwebは、今後どうなっていくのかという質問については、「現状は“まず作った”という段階。そのため、エンドユーザーから見れば、1つ1つがバラバラに見えているのではないか。従って、次の段階としては、Flashなどを利用して、3つのポータル、そしてEZwebのトップメニューを融合させていきたい」と回答。使い勝手の向上などを目指してEZweb全体に変更が加えられる可能性を示唆した。



URL
  KDDI
  http://www.kddi.com/

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(関口 聖)
2005/06/03 12:28

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