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【mobidec 2004】
ボーダフォンのムーア氏、「3G戦略は日本のモデルを世界へ」

ボーダフォン プロダクトマネジメント部コンテンツマネジメント部長のクリス・ムーア氏
 8月26日~27日に開催されている携帯コンテンツ開発者向けイベント「mobidec 2004」において、ボーダフォン プロダクトマネジメント部コンテンツマネジメント部長のクリス・ムーア氏により「ボーダフォン株式会社のコンテンツ及び3G戦略」と題した講演が行なわれた。


 同氏は講演の冒頭でまず、世界各国で展開するボーダフォンの市場について、「全ボーダフォンで共通プラットフォームを目指していく」との戦略を明らかにし、このベースとなるのが日本の市場のモデルであるとした。コンテンツパートナーにとっては、規模の拡大によるコスト削減やグローバル市場での展開が可能になるとしたほか、日本でテストしたコンテンツは世界中で使えるという仕組みを用意することで短期間で海外展開が可能になるというメリットをアピールした。

 同社の前向きな改変として、同氏は「ボーダフォンの内部で前向きな変革が起こりつつある」とし、端末プラットフォームの各国との共通化など、サービス面での展開に加え、ボーダフォン経営陣レベルでも変革が起こっていると説明。先日津田氏が社長に就任することが決まったことにも触れ、「最近では最もエキサイティングな出来事だった」とふり返るとともに、津田氏の豊富な3G戦略の経験に期待を寄せていることを明らかにした。また、社内に体制を変革していくためのチームが作られていることも明らかにし、「今後、端末開発などに非常に多くのリソースを投入していく」と述べたほか、「今までで最も海外チームと日本チームとのコミュニケーションが取れている」とし、「日本とグローバルの戦略をより連携させていくことができるだろう」と語った。



前向きな変革が起こっているという ボーダフォンの加入者予想

 同社の3G戦略については、3Gの市場を「現在、第3フェーズにある」と述べ、現状を「日本市場とグローバル市場とがコンバージェンス(融合)の時期にある」とした。同社における3Gの成功のカギとしては「一番重要なのは、セグメントごとに差別化されたラインナップ」と述べ、日本市場向けには、適切な層に向けてカスタマイズされた端末が必要であるとした。また、プロモーション、販売ルートなども3Gにフォーカスしていく方針を明らかにした。

 同氏はまた、「全市場において共通化されたサービスを提供していく」と3G戦略の要点を挙げたほか、世界に先駆けて発展を遂げている日本市場でのモデルが世界展開のモデルになるとした。ヨーロッパの3G戦略についても言及し、「世界での3Gの展開はヨーロッパあってのこと。ヨーロッパでも積極的に3Gを展開していく」と語ったほか、その中心となるのはコンテンツパートナーとの協業によるものという認識を示した。


3G戦略の成功への鍵 コンバージェンス戦略について

 3G戦略における、コンテンツのコンバージェンスのコンセプトについては、世界標準を基本としたDRM、XHTMLモバイルプロフィールの導入、ブロードバンドコンテンツの拡大、高セキュリテイ化やセパレートデリバリーによる著作権保護コンテンツの超流通などを挙げた。

 同氏はこのほか、「ボーダフォンジャパンは、ヨーロッパ市場へのゲートウェイになりたいと考えている」と述べ、「日本のコンテンツを世界展開できる唯一のキャリアであると思っている」とコンテンツパートナーへのメリットをアピールした。複数市場でのマーケティングサポート、ユーザーインターフェイス(UI)専門チームの設立などにより、プロモーション拡大と収益の増大に貢献できることを解説したほか、今後推進していく共通プラットフォームにフォーカスすることでコンテンツ開発コストの削減が見込めるとした。

 同氏は最後に、「情報、技術の共有を各国のボーダフォンで行なっていくことで、先行する日本市場でも技術革新がさらに進むだろう」と述べ、3G戦略を積極的に展開していく姿勢をアピールした。


コンテンツのコンバージェンスのコンセプト コンテンツパートナーのメリット


URL
  mobidec 2004
  http://www.seshop.com/event/mobidec/
  ボーダフォン
  http://www.vodafone.jp/


(太田 亮三)
2004/08/27 19:42

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