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昨年3月よりドイツを中心としたエリアでiモードサービスを開始したE-Plusが3月11日、プレスカンファレンスを行ない、iモードの新端末として、モバイルカメラ内蔵の「n31i」など4機種の概要を明らかにした。 n31iとm21iの2機種は、各メーカーごとが発表した形となっているが、通信事業者であるE-Plusのプレスカンファレンスが早い時間に行なわれたこともあり、いち早く紹介される運びとなった。現時点ではプレゼンテーション画面でしかお届けできる画像がないが、詳しい情報、画像はブースごとの記事で追ってレポートする予定だ。 サブディスプレイ搭載、カメラ内蔵の「n31i」 n31iは、今や日本で一番ポピュラーな形状といえる折りたたみ型を採用した欧州向けのiモード端末。10万画素のモバイルカメラを内蔵し、撮影画像をMMS経由で送信可能。また、Java、SSL/TLSにも対応する。メインディスプレイには65,536色、サブ液晶は4,096色表示が可能。40和音の着信メロディに対応する。出荷はKPN Mobileがiモードサービスを展開するドイツ、オランダ、ベルギーで今年後半からの見込み。コンパクトボディの三菱製端末「m21i」 m21iは欧州の端末に多いコンパクトなボディのiモード端末。110×47mm（高×幅）、95gのボディに4,096色のカラー液晶を搭載する。待受時間は350時間、連続通話時間は4時間。32和音の着信メロディに対応しているほか、初期状態で2種類のゲームがプリセットされている。ドイツ、オランダ、ベルギーで4月に出荷される予定。
また、初のヨーロッパ製の欧州向けiモード端末として、シーメンスの「S55」、ノキアの「Nokia 3650」の2機種がアナウンスされたが、いずれもすでに発表済みの機種で、ブラウザなど端末の仕様がiモードにもフィットしたため、正式に対応端末として再デビューする形になった。 シーメンス製端末「S55」
カメラ内蔵、ユニークなデザインのノキア製「Nokia 3650」
内蔵メモリは3.4MBで、本体にはMMCスロットも搭載している。このほか外部インターフェイスとして、赤外線ポートやBluetoothを備えており、パソコンや携帯電話同士でのファイル交換が可能になっている。 大きさは129.5×57×25.5mm（高×幅×厚）で、重さは130g。来月よりドイツで、以降、オランダ、ベルギーで出荷される予定。 発表会のスピーチでは、未だ欧州ではSMSをのぞくデータ通信が1％程度であることに触れ、まだまだiモードの成長の余地があるとの楽観的な見方を示した。 また、今後の戦略について、スタンダードな技術を採用してオープン性を確保すること、異業種との連携、無線LANと3G、2Gのシームレスな連携、などが重要だとされ、日本の講演でドコモ幹部が強調する戦略と同じだったことが印象に残った。iモードの成功を生み出したノウハウは着実にヨーロッパに持ち込まれているようだ。
・ CeBIT 2003（英文・独文） http://www.cebit.de/ ・ E-Plus（独文） http://www.e-plus.de/ ・ ノキア、Series 60を採用したカメラ付き端末「Nokia 3650」を発表 （伊藤 大地） 2003/03/12 12:42 | ||||||||
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