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【IP.net JAPAN 2003】
鷹山、7月にPHS準定額制サービスをステップ定額制で開始

代表取締役社長 高取 直氏
 2月26日~28日の3日間、東京ビッグサイトで、次世代ネットワークサービスの展示会「IP.net JAPAN 2003」が開催されている。27日には鷹山 代表取締役社長 高取 直氏が登場し、今後提供するPHSの新サービス「ステップ定額制」を中心に、同社の戦略が語られた。

 冒頭、高取社長は、準定額制「ステップ定額制」のPHSを利用した新サービスについて語った。新サービスは、使用時間などに制限を設けた準定額制のサービス。7月1日開始予定とのことだが、料金など詳細については明らかにされていない。高取社長によると、「NTTの新しいISDN交換機を使用して、“ステップ”定額制という使用制限付きのサービスが始められるようになった」と説明。NTTの設備を使用することで、新たな設備投資を抑制することができたという。

 高取社長によるとステップ定額制の意義とは、「ワイヤレスでは限られた資源である電波を、多数のユーザーで共有しなければならない。悪意のある電波占有を防ぐ意味でも、使用に制限を設けたフラットレートでサービスを提供する。“必ず繋がるサービサー”としての鷹山のポリシーでもある」という。同社長は、業界で電波占有についてのコンセンサスを持つべきだとの持論も明らかにした。

 同社の主力事業であるPHSのサービスについては、「従来の基地局を順次IPに対応した基地局に変更している」という。IPに対応した基地局として、32/64kbpsやデータ通信、VoIPなどに対応したA型、それらに加え無線LAN機能も搭載されたB型の2種類を用意している。2002年12月~2003年5月にかけて板橋区や練馬区の一部で実施されているフィールドテストではA型の基地局が、2002年9月~2003年3月にかけて一部都内で実施されている無線LAN「Bit Stand」実験サービスではB型の基地局が使用されている。

 高取社長は、好調と伝えられている海外のPHS業界にも言及し、「中国などのアジア諸国では、固定電話の代わりとして利用されている。優秀な無線インフラとして評価されているのでは」との見解を示した。

 このほか、ページャーを利用したマルチキャスト事業も紹介された。災害用の緊急連絡網などに利用できるとしている。「280MHz帯は到達距離が、携帯電話・PHSに比較すると格段に遠い。基地局も高出力なため、少ない台数でエリアをカバーできる」とのこと。


鷹山の目指すもの
ステップ定額制のバックボーン。NTTの新ノード交換機が使用されている

ステップ定額制について
PHS基地局。A型とB型があり、B型は無線LANにも対応

アジアでのPHS需要を“特需”と表現
ページャーを利用したマルチキャスト事業。災害用などに利用するという

・ IP.net JAPAN 2003
  http://www.ric.co.jp/expo/ip2003/
・ 鷹山
  http://www.yozan.co.jp/

鷹山、回線交換によるCF型の64kbpsデータ通信カードを展示
鷹山、64kbpsデータ通信実験サービスのモニター募集を開始
鷹山、公衆無線LANサービス「Bit Stand」の試験サービス
鷹山、PHS・無線LAN・ページャーを組み合わせたIP電話サービス


(鷹木 創)
2003/02/27 22:39

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