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2003 International CESに出展していたメーカーの中でも、意欲的な製品を多数展示し注目を集めていたのが、サムスン電子である。サムスン電子は、Las Vegas Convention Centerのセントラルホールとサウスホールにそれぞれ大きなブースを構えており、前者では主にDVDレコーダやMPEG-4カメラなどのAV機器を、後者では携帯電話を展示していた。ここでは、携帯電話関連製品で目に付いたものを紹介する。 サムスン電子では、携帯電話とPDAを合体させた「Mobile Intelligent Terminal」（MIT）と呼ばれる製品を展示していた。今回展示されていた製品は、Palm OS搭載PDA一体型携帯電話の「SPH-i330」「SPH-i500」、Pocket PC搭載PDA一体型携帯電話の「SPH-i700」の3機種である。 SPH-i330は、Palm OS 3.5.3ベースのPDA一体型携帯電話で、CDMA 1900MHz/800MHz、AMPS 800MHzの3モードに対応している。SPH-i330は、すでに販売が開始されており、実際にFry’sなどのショップで販売されていることを確認した。サイズは、124×61×17.8mmで、重量は約164gである。
SPH-i700は、Pocket PC 2002ベースのPDA一体型携帯電話。CPUとしてIntel PXA250/300MHzを搭載し、65,536色表示が可能なTFTカラー液晶を装備している。CDMA2000 1xに対応しているほか、回転式のカメラを内蔵していることも特徴だ。サイズは132×70×16mmで、重量は約161gとなっている。
そのほか、ヒンジ部分でディスプレイが回転する端末も展示されていた。この端末は、TELECOM ASIA 2002で展示されていた「SGH-P408」や「SCH-X780」と同じものだと思われるが、CESでは型番は明らかにされておらず、Rotating Camera Phone（RCP）と呼ばれていた。RCPの液晶ディスプレイ部分の構造は、ソニーのCLIE NRシリーズやNXシリーズとよく似ており、液晶を180度回転させて折り畳むことも可能である。ヒンジ部分には、回転式のカメラが内蔵されているので、自由なアングルでの撮影を楽しむことができる。 また、日本ほどではないが、カメラ内蔵携帯電話も徐々に普及しているようで、回転式カメラを搭載したSGH-V205（すでに出荷済み）などの端末も展示されていた。
・ 2003 International CES（英文） http://www.cesweb.org/ ・ Samsung Electronics（英文） http://www.samsungelectronics.com/ （石井英男） 2003/01/15 12:17 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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